白河: わかります。本当にそのくらいの、今アラフォーくらいの女性が、一番そういうファンタジーを持っているんです。逆に、今の若い子たちって超シビアですよ、結婚に関して。
安藤: すごく現実的ですよね、話を聞いていると。
白河: ファンタジーをまだ求めているのは、上の世代のほうですね。ただ、「全部を捨てて誰かに尽くしたい」と思ってしまうと、人生の掛け金がどんどん上がっていくんです。得ているものが多ければ多いほど。
安藤: 「掛け金」というのは面白い表現ですね。
白河: 「すべてを捨てて男性に尽くしたい」と思っちゃうと、仕事で努力してこんなに高く積み上げてきたものを、全部捨てなきゃならなくなるかもしれない。そうなると、その積み上げた掛け金のような部分が、どんどん重くなってきちゃうんです。
ですから私、高学歴、高収入の女性には「『結婚しても仕事を続ける』と決めておいた方がいいですよ」とアドバイスするんです。そうすれば、結婚しても失うものは何もなくて、プラスになるだけじゃないですか。
安藤: 危なかった~。さっきの経営者の方からのアドバイス、白河さんに打ち消してもらってよかったです。私も同じようなファンタジーを持ってしまうところでした。
白河: ファンタジーを持たなくなる人が出てきても、もう全然、不思議じゃないですよね。私が「婚活」を提唱してから4年も経っているでしょう。婚活してみた結果、「自分はやっぱり結婚に向いてないからもういいや」っていう人も絶対にいるはずなんですよ。
安藤: 「婚活疲れ」みたいなケースですね。
白河: 今まで、独身の人は「なし崩し的独身者」ばかりだったけれど、「確信的独身者」がもっと現れてもいいと思うんです。
安藤: 主体的に「婚活や結婚は私には要らない。独身で行く」と。
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白河: 当然ですけど、男性の中にも問題のある人はいますよね。だめんずとかDV男とか。昔、95%の女性が結婚してたということは、そういうダメな男を・・・。
安藤: 引き受けていた女性がいたわけですね。
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