安藤: 「すべてを捨ててもついて行きたいと思う男性が現れたら結婚しなさい」って。これって、やっぱりファンタジーでしょうか?
白河: 今の女性に残された最後のファンタジー、という感じはしますね。
安藤: アドバイスされて、「はい!」って元気に頷いたんですけど(笑)。
白河: ただ、二極化した夢を追うんだったら、本当に真剣に覚悟を決めないと。ずっと独身か、それとも、築いてきたものを全部捨ててもいい男性と一緒になるかという、極端な二者択一になりますから。
ある程度年を取って、「あとは独身で行こう」と決めたとしても、50歳になろうが60歳になろうが、魅力的な男性が現れる可能性はあります。そのときはどうするのか。あまり決めつけず、フレキシブルにいくのはどうでしょうか。
ファンタジーを持つ40代女性、超シビアな若い女性
安藤: それで思い出したのが、今度は別の経営者の男性から伺った話です。彼は学生時代、出版社の女性誌の編集部でアルバイトをしていて、編集部の周辺にいたきれいな女性たちとよく遊びに行っていたらしいんですね。モデルさんをやっていた人とか、その後CAになった人とか。その仲間で最近、十数年ぶりに同窓会的に集まったそうなんです。
白河: へぇ、楽しそう。
安藤: 久しぶりにみんなと会って、その経営者の方は大きな衝撃を受けたというんです。女性陣は10人ぐらい集まったけれども、半分以上がいまだに独身だったから。
十数年前の学生時代、まだ20代でみんな若くて美人で、近くにはいい男が溢れるほどいて、イケイケで楽しくやっていた。でも、あれから十数年が経ち、今や40歳を超えてみると、半分以上の女性が独身で、彼氏もなかなかできないという。彼はそこにすごくショックを受けたそうです。
それこそ白河さんの『婚活時代』に書かれているような世代、つまり、今ちょうど40代前半ぐらいの女性たちは、先ほどのお話のような男性へのファンタジーをとても強く持っているせいで、結婚を逃してしまっているんじゃないか。私はそう思うんです。
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