白河桃子×安藤美冬 【第2回】 「すべてを捨てて魅力的な男性と結婚したい」というのは、女性が抱く最後のファンタジーです

2012年11月04日(日) 安藤 美冬
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夢が「結婚」と「仕事の成功」に二極化する日本の女性たち

白河: 本当にその期間は短いですよ。特に、離婚の要因に他の女性がからんでいたりすると、もう即座に、身体の空く間もなく次、みたいな感じで再婚します。

 私の友達でそういう男性がいて、今、二番目の奥さんと子供と暮らしているんですけど、もともとはすごく若いときに年上の女性と結婚していた。ところが、しばらくして別居を始め、その間に、若い女の子との間に子供ができてしまう。彼が偉いのは、そこですぐに子供を認知しているところです。

 子供も認知したので、もう離婚しようとしたんだけど、今度は奥さんがなかなか合意しない。結局、別居を始めてから10年くらい経って、やっと離婚できたんです。その直前、「離婚がそろそろ成立しそうなんだ」って言うから、私が「次の彼女と再婚するんだよね?」と聞くと、「俺は一人の方がいいんだけどなぁ」だって(笑)。結局、再婚したのですが、「あなたみたいなタイプは絶対三度目もあるよ」と脅かしてしまいました。

安藤: おかしいですね。

白河: そういう男性って、事実上の「時間差一夫多妻制」のもとで生きているんじゃないかと思います。

安藤: 「時間差一夫多妻制」っていい言葉ですね。

白河: 加藤茶さんみたいな例もありますから(笑)。

 日本の女性って、実は「尽くし甲斐のある男性に尽くしたい」という気持ちをかなり強く持っているんです。ものすごく仕事ができる女性でも、人生の第一希望が「専業主婦になること」、第二希望が「この仕事で頑張って上に行くこと」という人が多い。

 夢が二極化しているんですね。仕事で上に行ける優秀な能力を持った女性が、仕事での成功と同時に、「すべてを捨てても構わない」と思えるような男性に出会うことも夢見ている。

安藤: つまり、「すごく魅力的な男性と出会ったら結婚する。でも、そうならなかったら仕事を頑張る」という話ですね。この前、ある経営者の方から、まさにそういうアドバイスをもらいました。

白河: そういうふうに生きろって?

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