白河: 「世間の目」は、まだまだ皆さん、意識していますよ。それも含めて、特に地方に行くと、「いまだにこんなことをやっているんですか!?」と言いたくなるようなことが山のようにあります。
安藤: どんなことですか?
白河: たとえば、ある町に、もういい年の男性と女性がいる。2人は互いに好きで、付き合っているにもかかわらず、結婚できない。なぜなら女性の親が「家の名前を継がさなければいけないから、養子じゃないとダメ」と言っているから、とか。
安藤: へえーっ、本当ですか?
白河: って聞き返したくなるでしょ(笑)。私、夫婦別姓というのはすごく先進的な女性のための制度かと思っていたら、実はそういう人たちを救う制度でもあるんですよね。
別の地方では、よく地元で仲人をされているという年配の方に、「今はもう、結婚する4組に1組が、男性の方が若い『年下婚』なんですよ」と説明したことがあります。するとその方は驚いて、「年下の男性に年上の女性を紹介するなんて、今まで考えたこともなかったよ」と(笑)。また、全国でこれだけ離婚している人が多いのに、親御さんにはまだ「うちの子の結婚相手にバツイチは困る」なんて言っている人が多かったり。
私も普段は東京にいて、働いている女の人たちとよく仕事をしていますけど、地方に行くと全然違いますね。「やっぱりまだこっちが本当の日本なんだ」と思います。
安藤: 離婚のお話が出ましたけど、今、4組に1組ぐらいが別れているんでしたっけ?
白河: 36%。3組に1組以上です。
安藤: そうなんですか・・・。私、この前、ある友人夫婦と食事をしたんですけど、2人とも再婚同士だったんですね。共に離婚してから再婚したカップル。それで、彼らがアドバイスしてくれたのが、「安藤さん、あなたの年齢くらいで、経済力があって仕事もできるいい男を狙っても、だいたいみんな結婚しているよ。だから青田買いを狙いなさい」でした。
白河: 離婚前から狙いをつけておけと。
安藤: はい。要は、「離婚しかけている男性をしっかりチェックしておいて、離婚したらすぐに行きなさい」ということです。白河さんの『婚活時代』にもありましたけど、そういう男性って、バツイチ市場に出たらまたモテて、すぐに再婚しちゃうんですね。友人夫婦は「そういう男が離婚してから独身でいる期間は短いよ。だからチェックしろ!」としきりと言っていました。
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