LCRメータなどで試料のインピーダンスを測定する場合、基本的な測定接続方法に2端子法と4端子法がある。
図1の2端子法の場合、測定信号電流はR1→Z→R2と流れ、電圧計Vで測定する電圧はR1+Z+R2にかかる合計電圧となり、測定インピーダンスはR1+Z+R2となる。すなわち、測定リード線のインピーダンスが測定誤差となる。
図2の場合、電圧計Vの入力インピーダンスが十分大きければR3とR4にはほとんど電流が流れない。そのため、測定電流はすべて試料Zに流れ、電圧計Vで測定する電圧は正確にZの両端電圧となる。したがって、測定リード線のインピーダンスであるR1~R4の影響を無視して試料Zのインピーダンスを測定できる
ZがRより非常に大きければ、図1の2端子法でも正確な測定ができるが、Zが低インピーダンスの場合は、図2の4端子法でなければ測定誤差が大きくなってしまう。
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