ここから本文エリア 上小阿仁村の医師、1カ月で辞意2012年11月08日 上小阿仁村で唯一の医療施設「村国保診療所」に先月着任した診療所長の医師が、体調不良を理由に村に辞意を伝えていたことが7日分かった。診療所の医師は2008年以降、常勤医が定着せずにいる。村は6日からホームページで公募を始めた。 村総務課によると、辞意を表明したのは、先月12日付で赴任した西村勇医師(71)。今月2日に「健康上の理由で続けることが難しい」と加賀谷敏明副村長に伝えた。後任が見つかるまで診療を続けるという。 西村医師は北海道帯広市の病院に勤務していたが、前任医師の辞職を受けての公募に応募。中田吉穂村長と加賀谷副村長が帯広市で1時間半ほど面接した際は「健康に自信があり、80歳まで現役で頑張りたい」と話したという。村は2人の応募者から西村医師を選んだ。わずか1カ月後の辞意に中田村長は「体調がおもわしくないということで辞意を承諾した。突然で驚いているが、持病があったとすれば、見抜けなかった私にも責任がある」と話した。だが、医師不足の中で、公募医師に年齢などの制限をつけることができるなどの余裕はないという。 村では、勤務医が住民とのトラブルを示唆して辞職するなど、3医師が半年、2年5カ月、1年5カ月の短期間で辞めていた。
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