2012.11.08 Thu posted at 11:48 JST
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(CNN) 8日開幕の第18回中国共産党大会を前に、さまざまなうわさや憶測が飛び交うなか、広範囲で厳重な警備体制が敷かれている。共産党が全国民に対して党大会が終了するまで息をひそめていてほしいと要請しているかのようだ。
これは共産党指導部が、権力の移行が権威主義体制の弱点であることを良く知っているからだろう。支配者である共産党でも、国民全体に受け入れられることは必要なのだ。
しかし、次期最高指導部選出においては、投票も法律などの明確な規定もなく、共産党内部の常に変化する論理が全てだ。
指導部選出の経緯は、これまでも、そしてこれからも、明らかにされることはないだろう。最大の理由は、経緯の詳細が知られれば、共産党の内部抗争における攻撃材料となり、指導部の弱みをさらけ出すことともなりかねないためだ。
華国鋒(ホワクオフォン)首相は1976年4月、神経性疾患で話すことが出来ない毛沢東(マオツートン)主席から「あなたがやれば、私は安心だ」とのメモを受け取ったとされる。5カ月後に毛沢東氏が亡くなり、華国鋒氏が党主席に就任して後継者となると、このメモは、華国鋒氏の正統性宣伝のための最大の道具となった。
10年前の江沢民(チアンツォーミン)前総書記から胡錦濤(フーチンタオ)国家主席への権力継承の経緯と同様に、次期最高指導者の習近平(シーチンピン)副主席についても、うわさされるように江沢民氏によって選ばれたのかどうかを含め後継指名の経緯は明らかにされないだろう。
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