トップページ国際ニュース一覧中国 共産党大会でトップ交代へ
ニュース詳細

中国 共産党大会でトップ交代へ
11月8日 4時35分

中国 共産党大会でトップ交代へ
K10033350911_1211080523_1211080525.mp4

中国では、8日から、5年に1度、共産党の重要方針や指導部の人事などを話し合う、党大会が始まります。
今回の党大会を受けて、中国の指導者は、胡錦涛氏から習近平氏に、10年ぶりに交代することになっており、党大会で、政治や経済の分野でどのような政策が示されるのかが焦点となっています。

中国共産党大会は、全国からおよそ2200人の代表が参加して、8日から14日まで7日間の日程で開かれます。
初日の8日は、胡錦涛総書記が、政治や経済など、共産党の今後5年間の基本方針を示す演説を行うことになっています。
そして、党大会終了後の今月15日に、共産党のトップの総書記は、2期10年務めた胡錦涛氏から、習近平国家副主席に引き継がれ、最高指導部の大幅な交代が行われる見通しです。
中国で10年ぶりとなる共産党の最高指導者の交代を控えて、今回の党大会で、政治や経済の分野でどのような政策が示されるのかが焦点となっています。
また、今回の党大会では、胡錦涛氏が提唱した、環境などに配慮しながら持続可能な発展を目指す「科学的発展観」という考え方が、共産党の最も重要な行動指針の1つに格上げされ、胡錦涛氏に対して、歴代の最高指導者と並ぶ権威づけが行われる見通しで、政策や人事で、胡氏が今後どの程度影響力を保つのかも注目されています。

新しい指導者になる習近平氏とは

習近平氏は、北京生まれの59歳。
共産党最高指導部である政治局常務委員会のメンバーで、おととし、軍の要職である党の中央軍事委員会の副主席に就任し、胡錦涛国家主席の次の最高指導者としての地位を固めました。
父親はかつての副首相の習仲勲氏であることから、高級幹部の子弟グループを意味する「太子党」の1人とされています。
習氏は、文化大革命前後の混乱の中で父親が失脚したため、青年時代は農村での労働を余儀なくされました。
その後、北京の名門大学を卒業し、国防相の秘書の職を得ましたが、ほどなく地方の幹部として転出し、福建省や浙江省などの党や政府機関の要職で幹部としての経験を積みます。
そして2007年、汚職で解任された当時の上海市トップの後任の書記に就任しました。
さらに、この年の秋に開かれた共産党大会のあと、異例の「2階級特進」で最高指導部入りを果たし、2008年には国家副主席に選出されました。
2009年には日本を、ことしはアメリカをそれぞれ訪問しており、外交の舞台でも存在感をアピールしてきました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ