10年間におよぶ胡錦濤(フーチンタオ)体制から習近平(シーチンピン)体制へ――。中国共産党のトップが交代する第18回党大会が8日、開幕した。薄熙来・前重慶市党委員会書記の事件を皮切りに、異例ずくめの展開をたどっての開催。この日、胡錦濤総書記が読み上げた活動報告も、慣例である文面の事前配布がなく、中国内外の記者たちからは驚きの声が上がった。
8日未明、天安門広場に面した人民大会堂の東門前で、各国の記者たちが日の出前から行列を作り始めた。演説が始まる前に配布される胡総書記の活動報告の演説文をいち早く受け取り、その中身を報じるためだ。
活動報告はこれまで、中国語に加え、英語や日本語、ロシア語などの翻訳版も演説が始まる前に人民大会堂内で記者たちに配布されてきた。