【北京時事】中国河北省張家口市懐来県にある万里の長城で、大雪のため遭難した日本人観光客3人が死亡した事故で、救助された渡辺美世施さん(59)=富山県射水市=と中国人添乗員、明平銘さん(25)が6日、手当てを受けていた横嶺村の診療所から懐来県中心部の病院に転院した。渡辺さんは面会した北京の日本大使館員を通じて「皆さまに大変ご迷惑をお掛けし、すみませんでした」とのコメントを出した。
大使館などによると、病院で検査を受けた渡辺さんは風邪気味で、左手と両足に凍傷を負っているが、食事を取ることはでき、回復に向かっているという。遭難した経緯を大使館員に説明し、日本から駆け付けた夫の明さんと病院で再会。回復を待って帰国する。