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国際
中国の高齢化問題、内陸部でより深刻に 老人しか残らず
杜鵬所長は、内陸部がさらに悲惨なのは、老齢年金の制度が不十分なことだと指摘した。「2010年段階で、高齢者のうち主な生活資金を老齢年金に頼っているのはわずか24.1%のみ。しかも都市部では66.3%が老齢年金を受給しているが、農村部はわずか4.6%でしかない。都市と農村の二元構造がくっきり浮かび上がってきた」というのである。農村部の高齢者の41.2%は老体にむち打って、いまなお農作業など「労働収入」に頼っている。
もうひとつ注目されたのは「女性の方が年老いた両親の面倒をよく見ているとの結果が出た。高齢者の死亡率も女性に見てもらっていた方が10%低かった」(北京大学健康老齢・発展研究中心の曽毅主任)との調査結果だ。この傾向は特に農村部で顕著だという。農村部では伝統的に「重男軽女」(男尊女卑)の傾向が強かったが、高齢化の進展によって、「重女軽男」への変化が表れるかもしれない。(拓殖大学国際学部教授・藤村幸義)
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