【上栗崇】レノボは中国で作っているノートパソコン「ThinkPad(シンクパッド)」の一部を、子会社のNECパーソナルコンピュータ米沢事業場(山形県)で生産すると発表した。1992年に日本で生まれたシンクパッドの20周年を記念したモデルで、日本での生産は8年ぶり。今後、米沢での生産拡大を目指す。
8月発売の薄型PC「シンクパッドX1 カーボン」と同じ型で、税込み17万5千円。専用の壁紙がインストールされ、本体に「メード・イン・ジャパン」の文字やシリアル番号が入るほか、「豊岡鞄(かばん)」の産地、兵庫県豊岡市で作ったケースも付く。
シンクパッドの生産はIBMが手がけていた2004年にすべて中国に移り、国内は開発拠点のみになっていた。レノボは今回の取り組みを「試験生産の一環」(広報)と位置づけており、まずは500台限定で13日から家電量販店で予約を受け付け、12月から出荷する。国内で注文から納品までの期間を短縮するため、米沢での生産を拡大していく方針だ。