女性にモテるといえば、高給取りでルックスがよくて……というのが一般的でしたが、どうやら時代はそうでもないようです。現代は女性もばりばりと働く時代。そんな女性たちにとって必要なのは、今や経済力ではありません。今の女性たちが求めるのは、子育てや家事に協力的な夫なのです。そして、どうやら現代の女性はニートに魅かれ始めているらしい……!? 真相をまとめてみました。
■ありのままの自分でいられる
仕事に疲れた働く女性たち。彼女たちは職場から自宅に戻ったときに、ありのままの自分で居られて、細やかな気配りをしてくれる、という理由で、ニートの男性を結婚相手に選ぶようです。
たとえ給料が高くても、残業続きで疲れきっていて不機嫌な男性とは暮らしたくない、と考える女性は当然多いもの。ましてや、経済力をつけた女性はなおのこと。それならば、アルバイト暮らしで収入が少なくても、いつも穏やかで心優しいニートの方が幸せにやっていけるのではないか、という現実的な選択で、ニートを選ぶのだとか。
■ビンボーを苦にしないニート
ニート問題はただの就労問題ではありません。お金に価値を置かず、本当の幸せとはなにかを世に問う、人の生き方や働き方における、哲学の問題でもあるのです。ニートは上昇志向も物欲もないですが、どんなにビンボーで食べ物がないと言う困難に直面しても、心が折れないという、人間的な強さを持っています。
高度経済成長が終わってもなお、経済的上昇志向がない人間を「だめな奴」と決めつけるのは、正しいことなのでしょうか。ニート問題は、たとえビンボーでも心豊かに生きたい、と考える若者が多くなっているあらわれとも受け取れます。そんな彼らを結婚相手に選ぶ女性は、お金ではなく彼らの人間性に魅かれているということ。ニートだから結婚できない、というのはもう古い考え方なのです。
■昔ながらの価値観の崩壊
ニートを養う女たちに見られるように、ニート問題は「男は社会」「女は家庭」という、二十世紀の価値観が崩壊してきた結果かもしれません。しかし、ニートと結婚して幸せな人がいれば、やはり金持ち男と結婚したいと思う女性が、まだまだたくさんいるのも確か。お金がないと心が貧しくなる、という考えも否定すべきことではありません。
これからは、二十世紀型負け組が、二十一世紀型勝ち組となる時代がくるのかもしれません。ですが、幸せの形は人それぞれで、当然画一的なものではありません。それは二十世紀だろうが二十一世紀だろうが、変わることはないのです。