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兵庫県尼崎市の連続変死事件。一連の事件の中心人物とみられる角田美代子容疑者や、親族らあわせて８人が逮捕されました。容疑は、親戚男性の遺体を海に棄てた「死体遺棄」です。

角田美代子容疑者は「死体遺棄」について、取り乱すことなく、「概ね間違いありませんが、８人全員が関与したわけではありません」と供述しています。美代子容疑者ら８人の逮捕容疑は「死体遺棄」です。自宅マンションのバルコニーに設置した物置に監禁されていた親戚の橋本次郎さん（当時５３）が亡くなったのが去年７月。その後、橋本さんの遺体をドラム缶に入れてコンクリート詰めにし、去年１１月、岡山県備前市の海に棄てた疑いがもたれています。兵庫県警は会見で、「本日、死体遺棄容疑で角田美代子容疑者らを通常逮捕しました」と発表しました。橋本さんは、美代子容疑者らとの集団生活で暴行の標的にされとみられ、たびたび逃走を図り、東京などに身を隠して溶接工として働きました。橋本さんをかくまったという男性は、「命に及ぶような危機感を感じていたら、『助けてくれ』と何で言ってくれなかったのか」「かわいそう、かわいそうでならない」「（一連の事件の）全容を明らかにして、厳しく法で処罰してほしい」と話しました。美代子容疑者らは橋本さんを執拗に追跡し、尼崎に連れ戻して、暴行を加えたとみられます。橋本さんの親戚は、「（橋本さんが）『冬に裸で引きむかれてホースで水かけられるから寒くておられへん』って、『殺されるわ』って言っていた」と話しました。監禁の末に亡くなった橋本さんをコンクリ詰めにして遺棄するなどの提案をしたのは李正則容疑者とみられ、美代子容疑者の意向が働いていたといいます。また、きょう初めての逮捕となった美代子容疑者の息子・優太郎容疑者（２５）や、内縁の夫の鄭頼太郎容疑者（６２）らも全員、死体遺棄容疑を認めています。