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ギリシャ 緊縮策反対の大規模デモ
11月7日 0時43分

ギリシャでは、EU=ヨーロッパ連合などからの財政支援の条件となっている新たな緊縮策の法案が議会で採決されるのに反対して6日、大規模なデモとストライキが始まりました。

ギリシャは、EUなどからの財政支援がなければ、国の資金が今月中にも底をつきかねない状況で、支援を受けるには、向こう2年間で135億ユーロ(日本円でおよそ1兆4000億円)の歳出削減の道筋をつけるよう求められています。
このため、ギリシャ議会は7日、年金と公務員給与の削減などを盛り込んだ新たな緊縮策の法案の採決を行う予定ですが、国民の反発が強まっていて6日、主要な労働組合が呼びかけた大規模なデモが始まりました。
デモには、警察の発表でおよそ6万人が参加していて、市内の中心部を練り歩きながら緊縮策の採決に反対の声をあげ、これに対し警察は、治安部隊を議会や政府の関連施設の周辺に配置するなど厳戒態勢を敷いています。
また、48時間のストライキも始まり、鉄道や地下鉄、それにバスなど公共交通機関が営業を停止しているほか、航空管制官も業務を一時停止したため空の便でもキャンセルや遅れが相次いでいます。
新たな緊縮策の法案には連立与党の内部でも国民の労働環境のさらなる悪化を招くとして反対する動きが出ており、採決の結果に注目が集まっています。

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