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求人あるも大卒20万人未就職
11月6日 4時40分

求人あるも大卒20万人未就職
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ことしの春、大学を卒業した人のうち、36%にあたる20万人が、企業から求人が寄せられていたにもかかわらず就職していないことが分かりました。
政府は、採用意欲の強い中小企業などの情報が大企業志向の学生に伝わらない深刻な事態が続いているとして、対策を強化する方針です。

内閣府などは、若者の就職の実態を把握するため、ことしの春に大学を卒業したすべての人の卒業後の進路を、大学を通じて調査しました。
それによりますと、ことしの春に大学を卒業した人はおよそ56万人で、企業からはそれをやや上回る数の正社員の求人が寄せられていました。
しかし、実際に企業の正社員などとして就職した学生は36万人にとどまり、36%にあたる20万人は就職していないことが分かりました。
就職していない人のうち、大学院などに進学した人は8万人、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は2万人でした。
さらに、進学せず一時的な仕事にも就いていない人は9万人で、卒業者全体の16%に上るとしています。
今回の調査結果について、内閣府は、採用意欲の強い中小企業などの就職情報が大企業志向の強い学生に十分に伝わらず、学生と企業のニーズに深刻なミスマッチが続いているとみています。
こうした状況を重くみて、政府は、経済団体や大学などとつくる官民の協議会を6日に発足させて、対策を強化する方針です。

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