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中嶋一貴のダイレクトメッセージ

なぜクルマを運転する機会が減ったのだろう レーシングドライバー 中嶋一貴

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2012/11/6 6:30
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有言実行でチャンピオンを決めた(鈴鹿サーキットのフォーミュラ・ニッポン最終戦で。トヨタ自動車提供)
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有言実行でチャンピオンを決めた(鈴鹿サーキットのフォーミュラ・ニッポン最終戦で。トヨタ自動車提供)

 皆さん、初めまして。

 11月4日、鈴鹿サーキットのフォーミュラ・ニッポン最終戦で2012年チャンピオンをようやく決めることができました。F1世界選手権から国内レースに復帰した後の昨シーズンは2位に終わり、タイトルを必ず取ると有言実行でのぞんだ今年。数人が優勝争いに絡むとても厳しいシーズンでしたが、応援してくれた方々のおかげでタイトルを取ることができました。ありがとうございました。

 さて、僕はレーシングドライバーとして2006年に欧州F3に参戦して以降、ドイツや英国を拠点に活動していました。F1にフル参戦した08年、09年も多くを車で移動しながら各サーキットを転戦していました。

 車を運転するのはやはり好きです。車内は自分だけの空間で、一番落ち着ける場所だからです。欧州F3に参戦する前も、国内ではよく運転していました。レースを除く、公道での走行距離も3年で10万キロはいっていたと思います。

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 ところが、国内レース復帰で帰国して以降は、残念ながら車を運転することが減りました。例えば、東京から三重県の鈴鹿サーキットまでは400キロほどですが、最近は「新幹線通勤」が多いです。

 日本で400キロ走るのは結構、長く感じますが、イギリスではさほど長く感じません。なぜか。欧州での運転環境に慣れてしまうと、日本でのドライブはフラストレーションがたまるのです。

 職業柄、人より速く走れるように車に手を加えたり、山道を走るのが好きなのだろうと思われるかもしれませんが、僕は公道ではごく普通のドライバーです。

 車は一般の道では新車で買った時が最高の状態だと思っていますから、車をいじるチューニングは基本的にしませんし、山道にドライブに行く趣味もありません。確かに、ライバルのレーシングドライバーのなかには車マニアのような人もいます。僕のような人間は、この世界では珍しいのかもしれません。

 公道での一般の運転免許は、18歳の時、高校の卒業試験が終わってから、友人と教習所に通って取りました。最初に乗った車はトヨタのアルテッツァでした。今は、レクサスのCT200というハイブリッド車に乗っています。とても美しい車です。僕はサーキットの外で走る自分の車については明らかに「見た目重視」ですね。

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