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2億年余前の地層 隕石物質か
11月6日 5時11分

2億年余前の地層 隕石物質か
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岐阜県内にあるおよそ2億年余り前の地層から、巨大な隕石(いんせき)が地球に衝突したときに散らばったとみられる物質を、鹿児島大学などの研究グループが見つけました。
この隕石は、現在のカナダに衝突したとみられ、アンモナイトなどの動植物が絶滅するきっかけになったとする学説もあります。

岐阜県坂祝町の木曽川の河川敷には、およそ2億1500万年前に出来た海底の地層が露出した場所があり、鹿児島大学などのグループはこの地層に含まれる元素を詳しく分析しました。
その結果、地球の表面には僅かしか存在していないイリジウムをはじめとした白金族の元素が通常の50倍から2000倍ほどの濃度で見つかりました。
白金族の元素は、宇宙から降り注ぐ隕石に大量に含まれているもので、この地層が出来たおよそ2億1500万年前には、現在のカナダ・ケベック州に巨大な隕石が衝突し、直径が100キロメートルあるクレーターが出来たことが分かっています。
このため、研究グループは、岐阜県の地層で見つかった元素は、このとき世界中に散らばったものだとみています。
この巨大な隕石の衝突は、地球の環境に大きな変化をもたらしたとみられ、アンモナイトなどの動植物が絶滅するきっかけになったとする学説もあります。

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