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ALIVE:「動物園を問う」4

牢獄の中の動物たち


「動物園は本質的に残酷な場所である」

 ズーチェックは、イギリスで始まった動物園を監視する運動です。ヨーロッパをはじめ世界各国の動物園を調査し、特に動物園や水族館の狭い檻に監禁されてる動物たちの「異常行動」の発見を通して、動物園のあり方を根本的に問い掛けています。これは1994年にBBCが放映したTV番組の動物園シリーズのうち、ズーチェックを取り上げた部分からの紹介です。
(以下,英国国BBC「動物園は、今」シリーズ、第1回「檻からの訴え」から)


減少する入園者数

■ナレーション
 「狭い場所での飼育に対する批判、TVなどで野生生物が身近になるにつれ、減少する入園者数、そうした要因も手伝い、'91年、財政困難に陥っていたロンドン動物園は閉鎖の危機に直面しました。結局ロンドン動物園は大規模な合理化を行った上で、動物園の教育的効果と動物保護のための研究を強調し、生き残りに成功しました。しかし、動物愛護の先進国イギリスで名門動物園が閉鎖に追い込まれたニュースは、世界の動物園業界に大きな衝撃を与えたのです。」

■G・マービン(社会人類学者)
 「今、動物園のスタッフが入園者に望んでいることは、動物学や生態学、自然保護の体験学習をしてほしいということです。ところが、昔から動物園はみやげものを買ったり、ベンチでお菓子を食べたりしてすごす娯楽場でもありました。こうした意識のずれが、動物園がのりこえなければならない根本的な問題なのです。」

動物の異常行動

■B・トラバース(ズーチェック創設者) 
 「私は、6、7年かけてヨーロッパやインド、アメリカを初め、世界のあらゆる動物園を見てまわりましたが、どの動物園でも必ずと言っていいほど悲惨な状態の動物で出会いました。彼らは動物が暮らす環境としては許し難い欠陥のある檻の中で、同じ動作を繰り返したりしていました。彼らには、ものを吐き出してはまた食べたり、口や鼻の穴をいじって遊ぶことくらいしかすることがないのです。こうして自虐行為が始まるのでしょう。」

■G・メイソン(動物行動学者)
 「こういう自虐行為は、動物園の動物に見られる異常行動としては一番心配な例です。けれども、そのショッキングな例に気をとられて、隣の檻で何もせずにじっとすわっている動物を見過ごしてしまわないように。そういう動物は胃潰瘍だったり、免疫システムがやられたりしている場合もあります。」

■P.マーフィー(心理学者)
 「私は、人間や動物の異常行動を研究していますが、人も動物も特殊な施設に収容するのは誤りだと考えています。私が両者の類似性に気づいたのは、ズーチェックのキャンペーンビデオを見たときのことでした。・・徘徊行為は、古いタイプの精神病患者の施設でひんぱんに見られます。この種の徘徊で特徴的なのは、患者が繰り返しドアに近づくのに、決してドアまで行き着かず、手前で引き返してしまう点です。この患者は突発的な意味のない攻撃を受けます。それが自分の手を噛むという自虐行為を誘発してしまいました。・・施設の患者や動物園の動物が異常行動を引き起こすのは、自分が置かれた状況を把握できず、出口が見えない、つまり希望がないからです。」

解決はあるか

■J・C・ヌウェ(仏動物権連盟理事)
 「今、いくつかの動物園では、動物の異常行動を減らすために、できるだけ自然をまねた環境を作ろうとしています。これは、すなわち動物園という場所が不自然なものであり、あるべき姿ではないと認めていることなのです。」

■V・マッケンナ(ズーチェック創設者)
 「動物園のすべてが不自然なのです。もし、人間に自然を奪われ絶滅の危機に貧した動物を捕まえて飼育したいというのなら、そのときはできるだけ自然に近い方法をとるべきでしょう。ところが、多くの動物園は野生の動物を保護するためと称して、動物たちが二度と野生に帰れないような育て方をしています。あれでは自然環境に対処するすべをまったく身に付けることができません。」

■P.マーフィー(心理学者)
 「人間と動物ではかなり違いがあります。しかし、共通して言えるのは、どちらも閉ざされた環境では、満たされた生活を送ることができないということです。どんなに工夫をしてみても、施設や動物園のようなところで、自然と同じ環境を人工的に作り出すことは不可能です。異常行動を解決するには、人間や動物を自然で社会性のある環境に戻すしかないというのが結論です。」

 

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