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決定!第44回

ほのぼのドラマがドロドロ愛憎劇に!「ぼくの夏休み」(東海テレビ制作/フジテレビ系)

GALAC 2012年11月号掲載) 2012年10月9日(火)配信

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第一部が終了し、第二部に入ったとたん、雲行きが怪しくなってきた。昭和二十七年あたりのお話。兄と妹は生き別れになり、兄はバンドマンのピアニストとなり、妹は一緒に暮らしてきた仲間のために娼婦になり生活費を稼ぐ。そのうえ二人は兄妹とは知らずに愛し合うなどというトンデモストーリーになってしまったのである。

妹は医者に見初められて結婚するのだが、親切そうだった医師は結婚したとたん性格が豹変。兄妹の仲を疑い、子どもができたといえば自分の子か、と疑い流産させる。おまけに嫉妬のあまり、兄を焼死させようと店に火を放つなど、もうわけがわからないことになってしまった。迷走もいいところだ。

東海テレビの昼ドラにしては珍しく清々しいドラマだと思っていたのに、なんということか。最初からそのテイストでいくのなら問題はない。東海テレビのお家芸なのだから。それを、夏休みのチビッ子たちもご一緒にどうぞ、などという雰囲気を醸し出しておいて、途中から、ドロドロ愛憎劇ってそれはないだろう。

こんなドラマを推薦した私の見識が疑われてしまう。恥をかかせやがってという恨みを込めて、今月のダラクシー賞を贈呈する。

ひやま・たまみ 先日、家電量販店でマッサージ機を試そうとしたら、店員さんに「妊婦の方は……」と止められた。タメイキ。

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