徳之島の投資詐欺:大阪の会社員、再度不起訴に−−地検 /鹿児島
毎日新聞 2012年11月06日 地方版
架空の投資話を持ちかけたとして詐欺容疑で逮捕され、容疑不十分で不起訴になった大阪府池田市の会社員男性(55)について、鹿児島地検は5日、再捜査の結果、再度容疑不十分で不起訴にしたと発表した。処分は2日付。地検は「上場に向け準備をしていた形跡があり、投資話がうそだと判断できないため」と説明している。
会社員男性は05年、徳之島町の飲食店で、上場予定のない未公開株を「近々上場する」と知人男性に持ちかけ、株の購入代金として180万円をだまし取ったとして、昨年10月に徳之島署に逮捕された。
しかし同12月、地検名瀬支部は容疑不十分で会社員男性を不起訴処分とした。その後、知人男性が刑事告訴し、鹿児島検察審査会が不起訴不当の議決を出したため、地検が再捜査していた。