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プーチン大統領が国防相解任
11月6日 21時50分

ロシアのプーチン大統領は、国防省の関連企業を巡る巨額の詐欺事件の捜査を理由に、事件への関与も取り沙汰されているセルジュコフ国防相を解任し、後任にモスクワ州知事を任命しました。

ロシアのプーチン大統領は、6日、モスクワ州のショイグ知事と会談しました。この中で、国防省の関連企業が巨額の詐欺事件の捜査を受けていることを踏まえ、「客観的な捜査をするため、セルジュコフ国防相の解任を決めた」と述べたうえで、後任にショイグ知事を任命すると伝え、軍の発展に尽くすよう指示しました。
今回の事件では、国防省が所有していた不動産などが不当に安い価格で売却されて、30億ルーブル以上の(日本円でおよそ75億円)損害が出たとされ、関連企業の役員を務めるセルジュコフ氏の側近の女性が取り調べを受けており、本人の関与も取り沙汰されています。
セルジュコフ氏は、2007年の国防相就任後、軍の機構改革や、将校を中心とした大幅な人員削減を行い、軍内部から不満の声が挙がっていました。一方、後任の国防相に任命されたショイグ氏は、長年、災害対応に当たる非常事態相を務め、ことし5月にモスクワ州の知事に就任したばかりでした。
プーチン大統領には、批判が高まっていたセルジュコフ氏の代わりに、国民の間で人気の高いショイグ氏を据えることで、政権の求心力を高めるねらいがあるものとみられます。

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