最近ネタ切れにかかっているというか、思い出す元気もないというか、
探したらいくらでもあるのに、探すのに時間を取られてしまうことを恐れて結局書いていないホラーナイトのコーナー。
ちょっと手抜きをして、他から引っ張ってきた話を紹介します。
なぜなら、単純におもしろかったからです!
今回の記事は実はMBSラジオ放送の「怪しい話」から引っ張ってきたネタ。
MBSラジオ、2009年1月18日放送分の「松嶋初音・木原浩勝の『怪しい話』」から出た「小さなおじさん」の話。
ユーチューブ動画のホラー関係を漁っているうちに出くわしたこのラジオ番組だが、これがなかなかおもしろい。
番組がレギュラー化したのかどうかは定かではないが、パーソナリティ松嶋さんと木原氏が交互に話す怪しい話は、実に興味深かった。
その中でもおもしろかったのが「小さなおじさん」の話。
これは割と有名な話で、実は僕自身もこの話は聞いたことがあった。
しかし、彼女松嶋初音さんが体験した話だとは露知らず少々驚いた。
松嶋さん自身は、小学校の頃からツチノコやお化けをよく見る霊媒体質?だったせいか、小学校4年生のときに、霊媒体質封じというものをしてもらったらしい。
それ以後お化けを見ることはなくなったそうだが、突如中学校3年の終わりの頃、それは現れたそうだ。
それとは、「小さなおじさん」である。
「小さなおじさん」の登場舞台が華々しい。
まず、松嶋さんが語る「小さなおじさん」のデータ紹介しよう。
■身長:12〜13cm
■年齢:50歳を超えている
■風貌:ハゲ親父(バーコード頭+ビール腹)
■格好:ランニングシャツに白い短パン。(少し汚れている)
■会話:話せない(1年半松嶋家にお世話になるが、一度も声を聞いたことがない)
■食事:したことがない。
しかし、松嶋家の家事手伝いは好きなようだ。
台所で松嶋さんがきゅうりを切っていると、
転がった輪切りのきゅうりを体で受け止めて床に落ちるのを防 ぐなど。
■第三者から肉眼で見えるし触れることは可能だが、なぜかカメラに写らない。松嶋さんの友人が何人も見ている。
小さなおじさんが初めて松嶋さんにお目見えした場所は、なんとビデオデッキの中。
松嶋さんが、「風の谷のナウシカ」を見ようとテープをデッキの中に入れようとしたら、……どうしてもテープが入らない。
なんとか無理やりデッキに押し込もうとしてテープ挿入口のカバーをパカッて開いたら、挿入口の向こうの暗がりに、おじさんの顔があった。
おじさんの顔と松嶋さんの目がばっちり会ったそうだ。
おじさんは声には出さなかったけれども、松嶋さんに両手を突き出し「テープを入れるな!」って必死に制止していたらしい。おじさんはとっても怒っているようだ。
松嶋さんは松嶋さんで、「なんで、おじさんが中に入ってるの?」って信じがたい顔をしていたが、「あ、・・・・・・小さい頃に霊媒封じをしてもらったのに、もしかしてまた復活したのかも」と、思ったそうだ。
「ギャ!出た!」。
松嶋さんの叫びで、後ろでミカンの皮を剥いていた彼女の母親がゴキブリだと勘違いして騒ぎ出した。
しかし、娘の様子を見るとどうもそうでないらしい。
「……おじさんがビデオデッキの中にいるの」。
そう言った松嶋さんに、母親はなぜか興味を示して「ナニナニ!おじさんか? あんた、また見えるようになったんだ」と、喜んで近寄ってきた。そして、ビデオデッキの前に座って、母親がそおーって挿入口カバーを開けると、母親にもおじさんが見えた。
「かわいい♪超かわいい!」
母親はゴキブリは苦手だが、お化けは得意だったのだ。
ハイテンションになった母親だが、松嶋さんは反対にブルーになり自分の部屋に篭った。お化けなんて絶対見たくないと心にずっと誓っていたのに、また小学校のあの時代の強さくらいの霊媒体質に戻ってしまうのかと思ったからだ。
夜になり、おじさん去ったのかな?とビビリながら松嶋さんがリビングに戻ってきた。リビングにTVがある。コタツもある。コタツの中で母親が背を向けて座っている。
しかし、どうやら母親、誰かと話をしているらしい。
背後からコタツテーブルにじっと目を凝らした松嶋さんの目に、小さなおじさんがアグラをかいて座っていた。母親が話しかけていたのはこの小さなおじさんだったのだ……。
なにやら意気投合しているらしい。
「……この人らに関わってはいけない」。
そう思った松嶋さんは急いでお風呂に入って寝た。
翌朝、リビングにも立ち寄らず速攻学校に行った。
その日は一日外で過ごして、夜9時頃帰宅。
なぜかすっかり小さなおじさんの存在を忘れてしまった松嶋さんは意気揚々と帰宅して、手洗いしたあと、リビングのコタツにぽんって入った。
テレビを見ようリモコンをいじりながらと何気にコタツテーブルの上を見た松嶋さんの目に映ったのは……。
リカちゃん人形用の小さなベッド。
「……」
松嶋さんの母親が、小さなおじさん用に購入したものだった。
テーブルの端からトトトトトと小さなおじさんが走ってきて、ベッドのそばに立った。そして自分のベッドをポンって叩き、これはワシのベッドだって自分の胸を叩いた。
キレタ松嶋さんは、母親にこれまでの想いをぶつけた。
小さなおじさんを好きなのは母親の勝手だけれども、ベッドまで用意するなんて信じられない。飼うつもりなのか?って問い詰めたら、
「可哀相じゃない。人間なんだし」
その後、小さなおじさんは松嶋家の一員となり、1年半一緒に住んだそうだ。
しかし、1年半後、小さなおじさんは松嶋家から突然消えたらしい。
母親と松嶋さん(この頃は松嶋さんは小さなおじさんを気に入っていたようだ)はひどくショックを受けた。もう家族同然の扱いをしていたからである。
母親が小さなおじさんと決別を決心して、彼の名残を残すものを全て処分してしまったそうだ。布団も全部燃やしたそうだ。もちろん、塩とお酒を撒いた。
もしかしたら、その小さなおじさん。
今はどこかの家庭にいるのかもしれない。
(おわり)
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コメント(8)
お化け?幽霊?座敷童??妖精?
見てみたいですが、一緒に住みたくはないですね(笑)
触れられるというのが、すごい。
そうなるとカメラに映らないのは疑問。解決することはないでしょうが。。
家に来たら観察して、実験して、話して(一方的に)、帰ってもらおう。
2009/8/22(土) 午前 2:11 [ tokinosekai ]
「小さなおじさん」のお話は、わたしも聞いたことがあります。
なぜか男性によく目撃されるよう。
女性は、もしかしたら見た瞬間に、頭の中で妖精さんに変換してしまうのかもしれません^^
ダウンタウンのまっちゃんだったかな?
彼も「小さなおじさん」の目撃者だったと思いますよ♪
2009/8/22(土) 午前 2:13 [ ひまわり日和 ]
面白い! 小さなおじさん、私も見てみたいなあ。
意外に仲良くなれるかも。
2009/8/22(土) 午前 8:19 [ ]
tokinosekaiさん、さてどれなんでしょう(笑。
座敷童っぽく見えますね。少しだけ棲んでもらいたい気持ちです。ちょっと今やってること手伝ってもらいたいこの小さなおじさん。。
僕だったら仕事手伝ってもらって帰ってもらいたい(笑
2009/8/24(月) 午前 0:32
ひまわりさん、へえ〜そうだったんですか!
有名なんですね。男性ということは僕でも見るチャンスがあるわけですね(笑
あ、おじさんより妖精さんのほうがいいですね。そっちがいいなあ! まっちゃんもそうだったんだ。
なんかラッキーなおじさんって感じだからますます座敷童っぽく考えてしまった。。
2009/8/24(月) 午前 0:37
晴香さん、面白いですか!
ぼくもです。きっと仲良くなれますよ!
2009/8/24(月) 午前 0:38
小さいおじさん
ナイティナインの岡村さんがよく
『 ちっさいおっさん』って言ってますが あれは自分のことですね〜。
どこに姿を消したか気になります。
2009/9/8(火) 午後 9:25
ばねぱんさん、そうそう彼大学の後輩ですが、いっぺんあってみたかったね。150cmあったっけ(笑
もう完璧に彼だけ人類と別の進化を遂げているような気が。。
2009/9/26(土) 午前 1:45