鳥取共生動物市民連絡協議会TOPMENU/INDEX
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                   2009年(平成21年)


鳥取県東部総合事務所”飼い主募集中”
<問合せ先> 東部総合事務所・生活環境局・生活安全課
 電話:0857-20-3675 Fax :0857-20-2103
 メール:toubuseikatsukankyo@pref.tottori.jp



■年末年始休暇に入ります。
                        2009/12/21


 今年は疲れる1年でした。
 鳥取県でも動物愛護推進協議会がスター
トし、官民産学協働の協議が始るはずでし
たが・・・
 保健所収容動物の間接譲渡をめぐり、譲
渡要綱違反を摘発!
 ちょっとよそ目してると直ぐこれだ!と
勢いよく飛び出したのはいいけれど、全く
の予定外。




  道は果てしなく、
  皆、忙しく、
  話し合いの結果、
  やはり当会活動を再開すべしの結論に。
  一身上の都合もあり、気の進まぬまま
 先ずは状況に合わせて会の態様を整備し
 ましょうということに。





 無論、それって主宰者の仕事。
(代表交代してもいいんだよ・・)
 するつもりのない仕事が増えた!

 ぼとぼとと歩き続けるのみ・・
 歩き続けるだけで疲労が蓄積。





 歩き続ける内、添えられる手に
後押しされるのを感じます・・

 暫く、HP更新はお休みしますが、
来年度も情報発信を続けます。

 皆様も良いお年をお迎え下さい!










来年5月で24歳、三毛猫「もも」 読売新聞 12月17日
                        2009/12/18

 以前、23才で大往生を遂げた”はなしろ”ちゃんを
ご紹介しましたが、高知・四万十市の23才、モモちゃ
んがニュースになりました。

 どの動物病院で聞いても、稀ではあるが20を越した
猫はちらほらいるそうです。23才は本当に珍しい。

 耳が不自由だそうですが、写真のモモちゃんは、年
のさばを20読んでも通りそうな位つつがなく見えます。

 24歳のお誕生日を迎えられるといいですね。

 なぜかこの写真、保存しておきたい気持ちになり、読売さんから転載。


 何十年前と異なり、犬猫の寿命が延びました。これから先まだまだ延び
るでしょう。
 ギネス認定の最長寿猫は34歳2ヶ月。国内では青森県の猫が36才まで生き
たという話がありますが、証拠が揃えられなかったのかギネス認定はされ
ていません。

 人と犬猫の寿命の対比表が動物病院に掲示されていますが、あれ見るた
びに”非科学的だ・・・”と感じます。対比することにどれだけの意味が
あるんだろうと・・・。
 私の知っている県内の20を越した長寿猫達は、不妊手術もされず好きな
ように内と外を出入りして大往生を遂げた猫達が少なくありませんでした。
 生物学的な寿命の限界ってあるんでしょうか?予め組み込まれている寿
命の限界みたいなもの?

 ともかく、30数年生きた猫が実在していて、その猫は宇宙猫だったわけ
でもないでしょうから、可能性としては犬猫の寿命はまだまだ延びる。

 安易に手は出せなくなりました。ペットの回転率は悪くなったのです。
 4、5十年前、猫の平均寿命は3、4歳でした。一時的な気分で犬猫に
手を出し、熱が冷める頃には上手い具合にペットの寿命もつきた。
 獣医療もたいした事は出来ないから、ペットが病気になれば飼主は涙を
流して優しく触れながら看取れば良かった。
 今はそうはいかない。涙を流す前に金の工面を先ず考える。犬1匹、猫1
匹、飼う前にかかる経費を考えてみる必要があります。
 お金の問題だけでなく、看病には心を寄り添わせることが必要で、精神
的、時間的な負担も飼主にはのしかかってきます。

 犬猫の寿命20年の年月は、人のライフサイクルに照らし合わせても長い
年月です。人は20年間の間に人生の節目を何回か迎えます。

 人の寿命80数年、毎日のケアが必要な犬猫と責任をもって一緒に過ごせ
る期間が何回あるでしょう?
 ペット飼育は20年間中断がききません。
 ”飼わないことも愛情”というのはそういう事ではないでしょうか?





ネコ飛んじゃった 公園の木から保護…大阪・北区 
                        読売新聞 12月16日

 【写真ごと転載

 

 14日夜から15日午前にかけ、大阪市北区野崎町の野崎公園で、高さ
約10メートルの木に登ったネコを救出しようと、高所作業車などが出動
する騒ぎがあった。木から木へと逃げ回った末、約16時間後に捕らえら
れた。

 市消防局によると、14日午後7時頃、通行人の連絡ではしご車が出動
したが、人が近づくと逃げるため、いったん断念。15日朝もイチョウの
枝にしがみついており、高所作業車が出動、市職員約15人も駆けつけた。

 午前10時20分頃、職員が近づき木を揺すったところ、飛び降りて地
上に敷いたシートに落下。しかし、職員の手をすり抜けて逃げ、再び別の
木へ。その後も木から木に飛び移るなどして逃げ続け、約30分後、落下
したところをシートで“キャッチ”し、ようやく捕まえた。

 「とても元気で時間がかかった」と市担当者。生後3、4か月の雌で、
焦げ茶色の中型。市動物管理センターで飼い主を捜している。】


 救出劇・・・時間がかかる作業です。ご苦労様でした。
 以前、鳥取市・賀露港にシカが現れた時は、電話しても東部総合事務所
は応答なし。総出で出払いシカを追いかけていたと、昼のニュースで知り
ました。

 仔猫は登るのはどんどん登るんですが、降りるほうが難しい。成長発達
段階で最初に出来るようになるのは登ること。

 真中の空中降下の写真、頭を前方に突き出して胸の辺りから上体がそっ
ているものの、腹部からのばした後ろ足のつま先までほぼ垂直に立ってい
ます。尾っぽと四肢を泳がすことでバランスをとるんでしょうね。

 うちの猫で、長尾の半分位の長さの尾しかない猫がいました。
 塀から降りる時など、ヘリコプターのプロペラみたく、半端な長さの尾
を水平にぐるぐる回していました。

 ボブテイルの猫はどうしようもないから、尾の長い猫と比べると、空中
でバランスをとる能力は劣るのでしょうか・・・?

 救出された猫は3,4ヶ月よりもう少しいくように思います。4,5ヶ
月かな?

 昨日から寒さが厳しくなったので、ま、無事に保護され良かったですが、
 1頭の猫、1頭のシカ・・・大変なのですよ、保護にかける時間は。

 ノーキル原理主義の連中が保健所に犬猫を持っていくことを絶対悪のよ
うに喧伝するでしょう?自分達は捨猫する癖に、口を拭って捨猫が止まな
いと嘆いて見せるでしょう?そして捕獲に時間をかけて、自分達の苦労を
喧伝してみせる。
 その癖、”保健所に持っていく前に、捨てる前に私達にご相談下さい”
とは誰も言わない。
 言うべきなんです。
 無駄な時間を費やすし、捨てられ放浪した後の仔猫は、保護される前に
感染症や寄生虫被害にあっていて、なくてすんだ治療にこれまた費用や労
力・時間がかかる。

 そろそろ活動を自称するなら、整合性を持たせたやり方を考えてはいか
が?




■記録と情報公開
                           2009/12/13

 今日のニュース。<沖縄密約>文書現存せず 外務省廃棄か 元局長証
言と矛盾。動物愛護とは関係がないので、この問題にこれ以上言及するの
は控えますが、日本は西欧と比較し、歴史的事実の記録保存の重要性を真
面目に考えない。
 人為的、作為的に”わあがぁ”都合の悪いことは証拠隠滅。人間のそう
いう普遍的な性向は、洋の東西を問わないでしょうけれど、欧米なんかは
その人間の自然な性向、ほっておけばどんどん客観的な事実関係の資料が、
当事者や権力者によって歪曲改竄、消失してしまうことの危険性や重大さ
を社会が認識していて、ブレーキをかける力が強く働いている。
 日本人社会は下手すれば最初から記録に残さない。それ一番、都合がい
いから。追求が始る頃には既に時間が経っていて、追求には疑惑は心外、
記憶にありません、そういう事実はありません等と引っ張る間にどんどん
年月は経過、事件は風化してしまう。事件解決より先に被害者の寿命がつ
きてしまうなんて事も珍しくない。

 保健所収容動物の取扱について、何十年一日、愛護の人達が言い続けて
きたことは、図書館で本1冊借りるのにも、身分証明書を提示させるのに、
犬猫引き取りに本人確認しないのはおかしいじゃないかという事。

 犬猫に”戸籍”がないことが恐ろしい事なのだと私達は知っている。マ
イクロチップ等の個体識別法は、無戸籍状態を補うものではなく、動物個
体の所有者を明確にする手段でしかない。
 個体識別装着を啓蒙する時は、性善説で呼びかける。あなたのペットが
逸走した時、被災で迷子になった時、マイクロチップや迷子札が飼主さん
と再会する唯一の手掛かりとなります云々。

 しかし、繁殖業者や生体販売業者、保護活動の現場ではどうだろう?性
善説に基づく呼びかけだけでは不十分である。繁殖業者は”悪党”を疑わ
れやすい世論になってきたが、ノーキルを標榜する保護活動も、犬猫が
どういう経路で保護され、どういう過程を経て最終的にどこの誰が終
生飼養者になったかの記録が重要になる。

 終生飼養責任所在が明確でなく、不特定多数の犬猫が出たり入ったりす
る”場”は保健所だけでなく、保護活動と自称される場も同様である。
 保護活動団体やグループは玉石混交で、持て余すと遺棄したり押し付け
譲渡も珍しくない。団体間で犬猫を自転車操業宜しく回したりもする。

 頭数減らしの殺処分事実をアークは今でも隠しているし、団体内部でこ
っそり実施される処分の犬猫達の記録が公開されたことは一度もない。

 疑いもなく今現在、確かな記録と情報公開の透明度がダントツ担保され
る機関は行政保健所である。
 熊本方式の欠陥をつこうと思えばつけるのは、担保される情報公開を無
下に却下することが法令で禁止されているからである。嘘をつくことや隠
すことは大問題に発展しかねない立場なので、彼等は民間グループのよう
には安易に嘘はつけない。

 「鳥取発   私の出会った小さな命とともに」の2009年12月11日付け記
事 ”ゆずちゃん、新しい飼い主さんの元へ”を読むと、この人の個人シェ
ルターがとっくに崩壊しているのが分かる。
 「ここ一週間、保護猫したばかりの幼い子猫の風邪が我が家の保護猫た
ち何匹かにうつって」しまったのは、一緒にしてはいけない猫同士を囲い
込みした結果であり、衛生管理の杜撰さによるものだ。
 その事を管理者として反省し改善する姿勢は甚だ弱く、この人はあいも
変わらず小さな命を助ける自己イメージを自分で撫でさする色気が抜けな
い。

 2009年12月3日付け”蒼くんが帰ってきました”も、写真の白猫は毛がめ
れているように見え、精神的ストレス以前に、身体的疾病が疑われる。普
通の飼主なら直ぐに病院で診て貰うだろう。

 私達が保護活動グループに望むのは、正直な記録と嘘のない情報公
開であって、誰も保健所にも自称保護活動の人達にも非現実的な期待
など持っていないのである。







■奄美のクロウサギ
                           2009/12/9

 ノネコに捕食されるアマミノクロウサギ



 自動式カメラで撮影
 '08/6/27午後11時10分ごろ
 鹿児島県・奄美大島の宇検村
 提供:
 環境省奄美野生生物保護センター

産経ニュース 2008.8.4 21:05
「ノネコがクロウサギを捕食」

 写真は6月27日午後11時10
分ごろ、宇検村の民家から十数キ
ロ離れた赤房林道脇の山中で撮影
された。


【環境省の奄美野生生物保護センターは4日、奄美大島(鹿児島県)の山
中で、国の特別天然記念物で絶滅危惧種にも指定されているアマミノクロ
ウサギが、野生化したノネコに捕食されている写真を公表した。捕食の瞬
間をとらえた写真の撮影は初めて。

 保護センターの鑪雅哉自然保護官によると、撮影されたノネコはペット
が捨てられるなどして野生化したとみられるといい「飼い主は責任を持っ
て飼育してほしい」と呼び掛けている。】

 今年三月にも標記の記事が。

【クロウサギを守れ! マイクロチップでペット野生化を防止 奄美大島
            配信元:産経ニュース 2009/03/17 16:39更新
 野生化した犬や猫が、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギなど希
少種を捕食する被害が後を絶たない鹿児島県の奄美大島で、環境省奄美自
然保護官事務所がペットとして犬や猫を飼っている人に協力を求め、個体
識別用のマイクロチップを装着してもらう事業に取り組んでいる。

 ペットが捨てられたり、逃げ出したりして野生化するのを防ぐためで、
直径約2ミリ、長さ約13ミリのチップには15けたのID番号が登録さ
れており、読み取り機で飼い主の連絡先や名前が分かる。

 動物病院で専用の注射器を使って首の後ろに埋め込む。チップの購入費
用などは同事務所が負担。昨年12月から今年3月上旬にかけて80匹以
上に装着したという。アマミノクロウサギは絶滅危惧(きぐ)種に指定さ
れているが、平成19年11月には奄美大島の林道で、11匹が犬にかま
れて死んでいるのが一度に見つかった。】

 それらの報道に先立ち"希少種を含む特有の生物相を保護する観点から、
移入種の駆除・制御方法を確立することを目的として、平成8年度から11
年度までの4年間、奄美大島のマングースをモデルケースに、環境庁が鹿
児島県に委託して進められた"マングース駆除モデル調査があります。


 何千年もかけて家畜化されてきた犬猫は、自然界に”立ち位置”を持た
ない。社会はそれを認めない方向で進んでいる認識は持っていた方がよい
でしょうね。






募金と報道
                           2009/12/6

【転載】
募金と報道

20年以上も遡りますか、かつてある新聞社がペット店が動物愛護団体を
装って余剰動物、特に子猫の有料引取りを行っていることを 支援する
内容で報道しました。
新聞紙面の4分の1くらいのスペースを占める記事であったと記憶してい
ます。

「やさしい」「社会貢献」「すばらしい」で褒め称えていました。

あるコラムニストも、その方のご家族が救護された子猫をその店に託し
たときの賛辞の言葉を他紙にではありますが投稿されました。
「有償であるからには、きっときちんと世話をして、よいところに譲ら
れるであろう」という趣旨でした。

私は即座に新聞社に抗議をいたしました。

大々的に報じられた慈善事業のふれこみとは裏腹に、虐待保管をし、餓
死も自然死だと豪語する有様で、店主は話し合いにも応ずることなく、
警察も証拠不十分として立ち入らず、行政機関も動かず八方塞でした。

あまりのひどさに当時の阪神動物救護センターの職員と共に店に行き、
集められた子犬子猫を店主から無償で引き取っていました。

譲渡をする名目で有償で集められたこねこを、小鳥を輸送する際に用い
られたダンボール箱にいっぱいに詰め込み、開封しただけで中身が見え
るが子猫の力では食べることもできない缶詰を子猫たちの真ん中に置き、
「えさを与えているが食べなくて死んだ」と嘯くような店主でした。

当該新聞社に事実確認をして、訂正記事を掲載されるように申し入れま
したが、ついに謝罪はもとより訂正記事も出ませんでした。

そのような余剰動物たちをやむを得ず引き取り、本当に心身ともに疲れ
果てるほどの働きをしていた当時の阪神動物救護センターに対しては、
いくつものメディアが社会情勢をも考慮することなく、「ノーキル」の
人々の垂れ込みに喰らいつき、曲解した叩き記事を書いていました。

報道の正義も善意も感じられませんでした。

そうして私の中には報道とは信ずるには値しないものであるとの観念が
できたように感じます。
報道とは知ることの取っ掛かり的な役割であるとの評価をしています。

従来も募金についても多くのメディアは特定団体の支援者として「利用」
されていました。

阪神・淡路大震災被災動物の救護活動で経験しましたが、報道があった
日は電話の数が桁違いに増えて、両手に受話器を握るほどに問い合わせ
があり、ご寄付や物品ご寄贈のお申し出を頂きました。

報道のおかげで支援を得られ、私たちの活動が円滑にできたことも認め
るところであり、その点には感謝もしています。

まさに両刃の剣です

その経験から推し量り、募金を募る彼らがメディアを如何に活用する
かにかけていることは明白と感じられます。

募金についての全てがよくないというつもりは毛頭ありませんが、募金
協力をされる側(メディアも個人も)が注意をされなければ怪しげな看板
だけの団体等に悪用されかねないと思っています。

「兵庫県南部地震動物救援本部」では公的に会計監査を受けて、節約を
重ねてあえて残した約8千万円の義捐金を 以後の緊急災害時の動物救護
活動に活用されるようにと願い、「緊急災害時動物救援本部」(法人複
合組織)に寄贈し管理を委ね、大災害の立ち上げ資金として現在も活用
されています。

彼のペット店はその後も野生動物の展示販売に違法すれすれのことを続
けていましたが社会的に糾弾されたのは永い年月の後でした。

国民が知ることの大切さに関心を持ち、メディアのすべてを信じること
なく、広く情報を求められることがこのような悪質な「募金集金」を目
途とする団体個人を糾弾できる唯一の手段かと思います     S,Ma

【以上】






国際的動物福祉の基本―5つの自由
                           2009/12/6

1.飢えと乾きからの自由
@ 動物が、きれいな水をいつでも飲めるようになっていますか?
A 動物は、健康を維持するために栄養的に充分な食餌を与えられてい
 ますか?

2.肉体的苦痛と不快からの自由
B 動物は、適切な環境下で飼育されていますか?
C その環境は、常に清潔な状態が維持できていますか?
D その環境に鋭利な突起物のような危険物がないですか?
E その環境には、風雪雨や炎天を、避けられる屋根や囲いの場所はあ
 りますか?
F 快適な休息場所がありますか?

3.外傷や疾病からの自由
G 動物は、痛み、外傷、或いは疾病の徴候を示していませんか?
  もしそうであれば、その状態が診療され、適切な治療が行なわれて
 いますか?

4.恐怖や不安からの自由 
H 動物は、恐怖や精神的な苦痛(不安)の徴候を示していませんか?
  もし、そのような徴候を示しているなら、その原因を確認できます
 か?
  その徴候をなくすか軽減するために的確な対応がとれますか?

5.正常な行動を表現する自由
I 動物は、正常な行動を表現するための充分な広さが与えられていま
 すか?
  作業中や輸送中の場合、動物が危険を避けるための機会や休憩が与
 えられていますか?
J 動物は、その習性に応じて、群れあるいは単独で飼育されています
 か?
  また、離すことが必要である場合には、そのように飼育されていま
 すか?

             

 多頭飼育の場合、”5つの自由”を飼主責務として果たしていくのは
容易ではありません。
 ノーキルを標榜する国内の大型アニマル・シェルターはいずれもひど
い有様です。寄付金で”動物虐待シェルター”を維持しているのが現実
です。

 マスコミの使命は、そういう現状を検証し正しく報道し、余剰動物を
生む社会構造の是正なくして、日本の犬猫に明日はないと世論に訴える
事です。





平和公園で地域猫活動「正しい飼い方伝える場に」
                           2009/12/5

【転載】
平和公園で地域猫活動 長崎市・市民団体始める 餌与え専用トイレ
「正しい飼い方伝える場に」 
                  西日本新聞 12月05日03時32分

 野良猫を世話し、避妊手術を施すことで殺処分を減らす地域猫活動が、
長崎市松山町の平和公園で始まった。
 市民団体「R&G長崎の地域猫について考え、行動する会」(浦川た
つのり代表)のボランティアスタッフが猫用トイレを設置し、猫に餌を
与える。

 平和祈念像横の公園管理事務所付近など3カ所に猫用トイレを設置。
活動初日の3日、ボランティアスタッフが、トイレ付近で猫の餌を小皿
に盛ると次々に猫が現れ餌をほおばり、早速トイレで用を足す猫も現れ
た。

 立ち会った市動物管理センター所長の安西仁獣医師は「観光客がたく
さん集まるこの場所が、正しい猫の飼い方を多くの人に伝える場となり、
不幸な猫を減らすことにつながってほしい」と話した。【以上】

 「正しい飼い方伝える場に」 という趣旨は大変いいですね。
さて、趣旨通り運ぶかどうか?今後の活動を見守っていきましょう。
 捨猫が止まないでしょうし、趣旨通りの地域猫活動を続けるには、安
楽死処分が不可避です。
 成功した地域では致死処分も取り入れて活動しています。
 あの子もこの子も可哀想では、失敗は時間の問題。
 地域猫も大手マスコミのデーターベースはとっくの昔に行き詰まりを
示しているそうです。
 野良猫も餌を与えれば10年は生きます。限られた頭数の天寿がまっと
うされるよう願います。
 トイレの管理は大変ですし、設置しても継続してそこだけ使ってくれ
るわけではありません。問題は生じてくるでしょう。その時、スタッフ
が誠意と良識をもって対応する事が、活動の成否の分かれ目になるでし
ょうね。




■マスコミの偽善と闇に消えていく犬猫
                           2009/12/5

 「動物福祉 CCクロ 「人」として"今"するべきこと」から転載です。



犬や猫の”殺処分ゼロ”が目前 驚きの自治体・・・・なぜ 感想1
                 09/12/4  0時24分 文責S,Ma 

読売TV 10ch  2009/12/2  22:54 放送 NZERO 
犬や猫の”殺処分ゼロ”が目前 驚きの自治体・・・・なぜ

タイトル通り「犬や猫の”殺処分ゼロ”が目前」であればまさに驚きでは
あります。

報道関係者の勉強不足により衝撃的なタイトルが付けられ、疑問を持つこ
ともしないままに取材したものが、どのような啓発効果を狙い、社会的影
響を与えるのかについて配慮されているのか問いたい。

昨日(12/3)ある報道関係者から「多頭数飼育」について知識や情報を得た
い旨のご連絡を頂きました。
私からは熊本市についての意見を問いかけました。

その報道関係者は「すばらしいと感じた」とのご返事でした。
ならば当ブログをご覧頂き、尚取材したいとのご意向があれば応じますが、
「ブログ内容に違和感があり失望されるようであれば取材はされなくても
いいですよ」「あなたのご判断に委ねます」とお伝えしました。

そのお方は「気付かないことに気付かせてもらえたので、このような見方
があることに関心がもてました」とのご感想でした。

私も「ありがとうございます」とご返事いたしました。

改めて取材を申し込まれるとのことで当方も期待させていただいています。

多くの国民が報道の信憑性について疑問を抱いています

社会の各方面から、独自性のなさ 安直さ 専門知識のなさが問われている
と感じています。

そのような状況にあって、流行の波に乗ったと言うことなのか、熊本市礼賛
殺処分ゼロ!!
犬や猫の”殺処分ゼロ”が目前 驚きの自治体・・・・なぜ

このような報道になるのは「なぜ」? 

本題のN_ZEROについて
1)画面に市民であろう女性が1匹の子猫(生後3-4週令?)を救護して市動管Cへ
届けに来られていた
松本獣医師の取られた指導??? 子猫についての対応は驚きでした
「元の親猫の傍に置いてやりなさい さすれば親猫が育てます」
究極の”殺処分ゼロ”ではあります

・遺棄の幇助?
・不妊手術の放棄?
・適正譲渡 飼育の崩壊?(近年は猫は屋内飼育を啓発することが基本である)

救護された個人としての市民の方の感情が抑えきれずに、止むを得ない対応
としてひそかにもとの場所へと誘導されたのではなく、行政獣医師の意志を
もって遺棄を進められた(元の場所へおくと言う言い変えで)ことは行政機関
の職員として、獣医師であるないに関わらず非常識に等しい行為であると感
じた。

しかもこの人は獣医師です

法律第105号に遺棄を禁じて罰則が付けられているのは「なぜ?」

この対応策が知識や経験のない一般国民の善意から出た行為と仮定しても、
子猫が親元に帰れる環境であるのか、その状況を確認し、親との対面が果た
せたのかも確認をすべきであり、ましてや市民を指導される立場のこの獣医
師の行為は無責任の極みであり、「殺処分ゼロ」の妄想に取り付かれたあま
りに理性的判断を失っておられると感じさせられる。

このような矛盾に何の疑問も持つこともなく褒め称える報道をされるメディ
アの意識水準の低さが明らかになっていると感じる。

子猫は一旦行政機関で引き取り、親猫の不妊手術に協力するのが最低限度の
勤めであります。

2)不適切多頭数飼育指導が単に生死にこだわるだけにとどまっている。

画面を見る限りでは犬個体のQLOには一切触れていない。
飼育状況の改善について指導をされている様子が伝わってこない。
離れていた1頭は皮膚病のようすであった。
つなぐ場所も適切な環境とは見受けられない不潔な場所である。

市動管Cの保管レベルに準じて、とりあえず係留する、狂犬病予防法にもと付
く登録を働きかけただけである。

その程度で良いと思われるのか 5R(5項目の自由)からは程遠い感である。

3)個人繁殖家の 多頭数飼育指導について自力での譲渡を強調されていた。

個人の努力で譲渡をさせるに際しては、譲渡対象待機犬の狂犬病予防法にもと
付く義務を励行させ、譲渡先の確認と共に不妊手術の指導、実際に適正な飼養
がされているのかを確認されることも大切である。


全体に取材陣の知識不足が現れている。

汚職議員の取材に際して「汚職」とは何かを知らずに取材されることはないと
思うが、この件に限らず動物関連については予備知識なく取材をされていると
感じさせる内容となっていることが多い。

報道の姿勢が世間に追随しているだけで、取材対象についての最小限の知識の
取得と言う基本を蔑ろにされ、勉強されていない結果であると感じる。


環境省にも意見を聞きたい。本当にこれがよいのか?
このような姿勢を支持される議員が立法に携わられることでよいのか?
不安が募ります。

取材者によるフィルム編集の結果であるのかもしれないが、そうであれば取材
を受けた側の意思表示が必要である

松崎所長が神戸で語られたことが本意であれば、このような編集は間違ってい
ると指摘をされ訂正報道を申し入れるべきです。

                




■”広島DP原告の会”署名活動
                           2009/12/5

 お問い合わせメールを頂きましたので、回答致します。

 ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求訴訟原告の会が裁
判所宛の要望書署名活動を募っています。
 原告の会が主体です。当会は全くの部外者で、原告の方々や高島の反
AA期成同盟、反AAサイトのどなたとも協力関係にはありません。どなた
も知らない方々です。

 原告の会も高島の期成同盟も、サイトで情報発信しています。原告の
会は裁判資料、裁判記録を公開しており、私達は原告の会の勝訴を心よ
り願っています。
 ですから私個人は署名を送りますが、当会として署名を集めることは
致しません。それは筋違いのように思います。
 当会HPやブログ「鳥の広場」で再三、AA追求の情報をご紹介していま
すので、直接、当事者のサイトを御覧の上、署名活動に協力する、しな
いはご自身で判断なさって下さい。

 目標1万の署名は容易に達成される数字です。私はそう思うんですが、
万一、不足が中間発表されれば、個人的に周囲の署名を集めて送るくら
いのことはします。
 しかし、当会として署名を集めることはしません。

 都道府県と名前だけの署名が意味を持つのかどうか、私にはよく分か
らない部分があります。民事裁判の方に提出し、コピーを刑事告訴受理
を訴えるのにも使うというのは全然、構わない。差し支えは生じません。
 私が疑問に思うのは、住所を書かない署名活動が有効なんだろうか?
その一点ですね。形態が、裏付けがとれないですよね、これだと。
 明日、法学部出身の友人と昼食をとるので、その点は聞いてみようと
思っています。


 裁判勝訴を願っていますが、原告の会と私達は”立ち位置”が違いま
す。
 原告の会はアークエンジェルズ・林夫妻の広島DP崩壊レスキューの
寄付金等の詐欺を追求しています。問題提起はきわめて限定されていま
す。
 反AAサイトではとんちんかんな発言も多々、見受けられました。
 例えば”ボランティア”の定義です。”お金をとるからボランティア
じゃない。だからAAは詐欺師だ。”なんて意見は、無知な意見で却下さ
れます。有償ボランティアは合法ですし、公益性のあるコミュニティー
・ビジネスは奨励される時代です。
 第一ね、林は高島転入と同時に、滋賀県に動物取扱業の申請をし
ています。実費以上の金額を頂戴する活動だから”業”なんです。

 林は自身、自分の活動が”業”であると認め、法令に従い申請してい
ます。高島の地域の特性と住民総意の反対に鑑み、県は排水処理の浄化
槽設置を条件にして直ぐには受理しませんでした。
 その後の大宰府レスキューで、林が繁殖場崩壊レスキューで多額の費
用を繁殖業者に請求していた事実が暴露されました。その時の反AAの反
応も的を得た反応ではありませんでした。
 やっぱりボランティアじゃない、商売だ、商売だ、自分達の寄付金は
どうした、どうした?−そんな反応でした。

 広島DPで騙された人達は、失敗で先ず認識すべき。
 保護活動の不透明なビジネス化はAAに始ったことではありません。
 保護活動ビジネスを成立させているのは、寄付金や募金収入だと
いう事実を。

 付け加えると、原告団シンパのブログ”AAを告発しました”のしのち
ゃんという方は、飼い犬がヒートしたり(健康上の理由で不妊・去勢し
ていない場合もありますが)、ペット業界と係りが深い旨、自身で述べ
ています。ご自身も在日だという事ですが、この方はペット業界寄りの
立ち位置なだけでなく、裏社会事情について小指の先位は中に入ってご
存知の様子。
 文章を捻りもって回った書き方なので詳しくは読みません。
 どういう方かは断定出来ませんが、はっきりしているのはこの方はペ
ットビジネス、保護活動ビジネス拡大に反対はしていない事です。

 この点で、私達と大きく立場が違います。







■活動再開へ向けて
                           2009/12/4

 当会の活動を再開するのは来年度になります。
 ブログやHPを書き継ぎながら、書く事で考えがはっきりしてきた点も
あります。来年4月にはHPも書いたものや資料を整理し、分かり易く編集
し直す予定でいます。

 会の活動は、県の譲渡推進事業への協力と地域コミュニティーとの連
携協力が主体となります。
 準備もありますので、今しばらくお待ち下さい。




■犬を貰うには
                           2009/12/3

 東部総合事務所”飼主募集中”に、譲渡対象犬2匹が加わりました。
 紀州犬の血が混じっているのでしょうか?写真ではそんな感じがしま
す。白熊みたいに可愛いですね!柴よりは大きく育ちそうです。
 犬を飼おうと思っていらっしゃる方は、ペットショップに行く前に、
選択肢の一つとして保健所の犬を考えてみて下さい。
 人為的に無理なかけ合わせを繰り返してきた”純血種”より、雑種の
方が健全です。雑種はショップにはおりません。
 見てくれに惑わされ、安易に○○犬が欲しいと思い込み、ショップで
購入した途端、遺伝性疾患で動物病院通いなんて話は珍しくもありませ
ん。
 保健所、ショップ、保護活動グループ。犬を飼いたい人は、三箇所か
ら犬を選ぶことが出来ます。
 貴方も幸せ、犬も幸せのペット選択をして下さい。





■”熊本方式”と”CCクロ方式”
                           2009/12/1

動物福祉 CCクロ 「人」として"今"するべきことから転載です。

【熊本市動物愛護センター所長さんが「CCクロ」へ見学訪問

本日、熊本市動物愛護センター所長さんが「CCクロ」へ見学訪問におい
で下さりお会いする機会があり、直接に率直なお話をさせていただきま
した。

その折にご了解を得ましたので以下のことをお伝えさせていただきます。

・殺処分ゼロは解りやすい表現として用いているが、達成は困難であろ
うとは感じておられる。

・ゼロではなく減数にならざるを得ないと承知されておられる。

・ノーキルについて、現に熊本市に於も殺処分しなくてはならない動物
には実施されておられるので、殺処分頭数ゼロではなく、ノーキルが
達成されることは現実的ではないことも承知をされておられる。

・引取りの際に話をしっかりとするが止むを得ない場合には引取りをし
ておられる。

・引取りをしなかった動物たちのフォローはできていないが、必要
であることはわかっているのでその方向に考えておられる。

・譲渡前後の調査はできていないが、今後は実施の方向を検討され
ておられる。

・保管状況についても個室保管の必要性を承知をされておられ、予算獲
得に努力中であるが、平成24年度を目途にしているが厳しい状況ではあ
るとのこと。
本日の『CCクロ』での見学により参考とされたことがおありだったとの
こと。

・報道の不正確さにより、ノーキルや殺処分と引取り頭数ゼロが過
大に取り上げられていると感じておられる。

---------------------------

S,Maからの感想 意見

次なる訪問地へ急がれるために、短時間の立ち話であり十分な話し合い
にはいたりませんでしたが、とにかく直接話し合えたことはよかったと
思います。

報道の不正確さは私自身もしばしば経験しているので、お話はわからな
くはないが、度重なる取材の度に誤報であるなら、それを是正されなか
ったことは、他に与えた情報としては結果的に誤報を容認されたような
印象を与えていることはよくないと感じています。

行政機関としての市民に対する飼育管理の啓発としてのモデルケースと
して、この程度に飼育管理をすればよいと言う口実を与える状況を改善
されないことはよくないと進言いたしました。

『CCクロ』に於も保管管理の質を落とせば譲渡頭数としての実績が上が
ることは承知していますが、動物の立場になればストレスをかけた状況
におくことになり、性格のゆがみや疾病の誘発を招くことになり、それ
らを考慮しネグレクトは避けなければならず、市民に対しても見て学ん
でいただくためにも保管状況の質については大切な要素であると申し上
げました。

また、『CCクロ』に於も過去に無差別譲渡をした中で失敗例を経験し、
飼主様にも犬にも大きな負担をかけていることがその後の調査で判明し、
現状の譲渡基準ができたことも話しました。

秋田犬の咬傷事故について、譲渡時に飼育経験の有無は確かめられたが、
以前の犬についての飼育状況の精査(飼育管理の状況確認、狂犬病予防
法違反はないか等)はされていなかったとのことでした。

長い紐でつながれた状況で足に絡んで動けないところを解きほぐそうと
された時に咬傷事故が起こったとのご説明でした。

その犬のその後をお聞きするまもなく、先を急がれましたので聞き漏ら
していますが、改めてうかがうつもりです。

他に学ぼうとされることは立派だと思いますので、その点では好印象を
持ちましたが、不適切多頭数飼育の現状維持に拘りがあり、改善には消
極的かなと感じました。

ノーキルにこだわる職員さんがおられるのかも知れず、その点のお話を
伺う時間はありませんでしたのでこちらからもご当地を訪問をさせてい
ただきたいと申し上げました。

快く応じていただきましたので実現に向けて計画をしたいと思います。

かなりぶしつけな質問にも穏やかにお答えいただきありがとうございま
した。

ここでも率直な意見交換の大切さを改めて感じました
                    S,Ma 09/12/1  2時14分】







■YONAGO犬猫救護ネットワーク・嶋田美鈴氏への回答
                           2009/12/1

 当会ブログ・鳥の広場に嶋田美鈴氏名の標記の投稿がありました。
”なりすまし”の場合はご指摘戴くとして、取敢えずは嶋田さんのご投
稿として回答致します。

【いつも私の悪口ありがとうございます。

本当にお暇な方なのですね。きっと友人もいなくて寂しい生活をされて
いるのですね。。可哀想に。。

ボラさんからの連絡で私と電話で話したと書かれたそうですが正直記憶
にございません。会議でも知りません。顔も合わした事もなければあい
さつもした事ないでしょう?知ってるかのごとく書かれるのは迷惑です。

私たちの会が羨ましいのは分かりますが頭のおかしい、空想で色々書く
人とは関係を持ちたくありません。

文句が言いたいのならご自分も実名でされてはどうですか?
それともそれも出来ない小心者ですか?

まあ、ネット攻撃するくらいでしょうから、しょうもない暇人でしょう
ね。暇なら何か習い事でもして他に目を向けられてはいかがでしょうか。
あんまり必死でかわいそうで仕方ありません。
この文章きちんと載せてくださいね!

返信はしないでください。忙しいですから。
Posted by:嶋田美鈴  at 2009年12月01日(火) 10:12    以上】 

 私の記事は、YONAGO犬猫救護ネットワークさんのブログ記事2009年10
月15日”トイプードルちゃん、お見合いへ。”のコメント投稿を取上げ
たものです。7つのコメントの内、私の実名投稿5が何故か掲載されず、
嶋田さんの回答6がUPされ、私がコメント7を投稿して抗議すると、5
がUPされました。
 この辺りは、ネット上の食違いや誤解で片付ければいい事です。で、
「この件はこれで終わりにします。 」と打ち切りました。

 嶋田さんは非常に口惜しがっていますが、何故、この記事を選んでコ
メントされたのでしょうね?
 感情的でレベルの低い罵詈のための罵言を投げていますが、貴女が口
惜しがるのは別の事ではないのですか?
 私が何度か繰り返し促しているのは、次の点です。

 「嶋田さんは「保護活動」の看板を挙げています。これはご自分で”
挙げた”自己申告の看板です。保健所収容動物救済活動を掲げた看板で
す。そして、私の知る限り最初の譲渡会から募金活動をしています。手
渡し寄付も受けています。

 一般的に言って、考えの違いですむ事と、既に社会的合意が形成され
ていることに違反する行為の指摘は次元の異なるものです。違反は犯罪
行為だけでなく社会常識に逸脱する行為も含みます。

 定期的に募金活動をするならば、会の態様を整え、”公金”の扱い、
犬猫が何処から来て何処に最終的に落ち着いたか、何処の団体と協力関
係にあり、どのような条件で犬猫を預かったか、活動の実態報告をする
のは当り前の事です。

 嶋田さんはそれをしていません。」

 適正な指摘や批判に、正面から向き合う姿勢は相変わらず見られませ
ん。会の態様を整えないで募金活動を継続している事への回答は終始一
貫避けています。

 貴女を苛立たせるのは、この適正な指摘ではないですか?

 意見交換会では前と後ろに離れていましたから、お互いに名を名乗ら
ず挨拶もしなかったのは事実です。渡辺さんや小谷さんが”仲市さん”
と声を掛けていたのを貴女が聞いていなかったとしても、それは不思議
ではありません。
 お互いに顔を合わせて挨拶することはありませんでした。
 しかし、意見交換会で互いに意見のやりとりはしています。
 嶋田さんが「(間接譲渡を受けた犬には)え〜、1ヶ月以内に狂犬病ワ
クチンを打たなきゃいけないんですか〜?」と言うのを聞いて、保護活
動の看板挙げる手合いはどうしてどいつもこいつも無知なんだ!少しは
真面目にやったらどうだ!と、心中、思ったものですよ。
 また、顔を合わせていませんが、電話ではお話ししています。私は無
論、仲市と名乗ってお話しています。貴女が初めて聞く私の名前を忘れ
ているのなら、それはあり得る事でしょうが、思い出す事です。
なかった事にしようとしているのなら、その嘘は貴女にとって不利にな
ります。
 貴女方の初めての譲渡会直前、私は嶋田さんにお電話してお話してい
ます。間接譲渡は県の譲渡要綱違反であると、そもそも譲渡要綱策定は
朝倉さん達の数々の不祥事が原因であると、お話しました。
 譲渡会では、猫も展示するのかと伺いました。貴女は猫は写真だけと
おっしゃいましたが、そうではないのではありませんか?譲渡会には猫
もいたようですが?

 県には、譲渡要綱のハードルを下げて、同じ間接譲渡の失敗を二度繰
り返すようなら、私は黙っていないと強く言いました。
 急遽、県に提出した私の文書は各総合事務所に送信され、米子の職員
さんから、嶋田さんにも渡したと聞いていますが、違いますか?

 私と嶋田さんが連絡取り合う仲でないのは事実です。
 私の方は、米子に赴きお話を伺う提案もしましたが、嶋田さんが嫌が
り逃げているのも事実です。
 ”(嶋田さんに)教えてあげるのも親切のうちじゃないですか?”と
いう方達もいらっしゃるんです。私がそれをやることを期待する向きも
あるので、何度かはそうしましたが、嶋田さんご本人が逃げているのを
追っかけまわすことはしません。
 嶋田さんはちょっとレベル低すぎです。

 おかしな点が目にとまったり、耳に入れば、ブログ上で批判はします。
それも活動のうち。まぁ、ちゃんとおやんなさいよ。
 貴女方が問題なければ、私が愛護活動に戻る必要なんかなかった。愛
護の人達ってほんと、つまらないんですよね・・・。

 それとね、嶋田さん、貴女こそ、ちゃんと見なきゃ。このCANPANブロ
グね、公益活動の無料ブログで実名が条件です。プロフィールにちゃん
と名前が出ています。HPの方も、ボランティア・センターの登録団体で
実名が出ています。
 貴女とは随分、違うでしょう。

 「この文章きちんと載せてくださいね!」
 ええ、晒しておきますよ。貴女の人間がよく顕れている投稿です。

 ちなみに、お宅のブログ、県の職員も読んでます。







■オーストラリアの外来種問題”ラクダ”
                           2009/12/1

・ラクダ6000頭、水を求め町襲撃 干魃続く豪奥地(共同)

 干魃(かんばつ)状態が続くオーストラリア北部特別地域(準州)の奥
地の町ドッカーリバーで過去1カ月間にわたり、野生のラクダ約6000
頭が飲み水を求め中心部に侵入、水道管や貯水槽を壊したり、空港滑走路
に入り込んだりするなど被害が拡大している。

 この町はアリススプリングズの南西約500キロ、人口は約350人。
AAP通信によると、住民はラクダの出没で家を出られない状態が続いて
おり、準州当局は28日までに、ヘリコプターでラクダを町の外に追いや
り、射殺する計画を明らかにした。

 ラクダの死体が井戸から見つかるなど住民の衛生問題が懸念されるほか、
滑走路では緊急医療用の飛行機の離着陸に支障が出ているという。(11.28)

・水求めラクダ6000頭が町襲撃…オーストラリア北部 (スポーツ報知)

(略)
 もともとオーストラリアにラクダはいなかった。人間に連れてこられた
のは1840年代。内陸部の砂漠地域開拓や輸送手段のため、中東、アフ
ガニスタンなどから輸入された。その後、不要になるなどで野生化したラ
クダは現在100万頭にも。世界一の野生ラクダの生息地となってしまっ
た。
 馬やロバとともに植物を食べ尽くし、砂漠地域の壊れやすい生態系への
影響が懸念されている。

 AFP通信によれば、地元議会は、ラクダ駆除のために追加予算を工面
しているが、地元当局は緊急措置が必要だと訴える。地元の放送協会の取
材に関係者は、ラクダと面白がって遊びたがる子どもたちがいることや、
怖がって家から出られない住民たちがいることを懸念している。

 同国では2007年3月にもラクダの“暴動”に見舞われている。内陸
部にある先住民アボリジニの居住区に侵入し、水を求めてトイレ、水道設
備などを破壊。沈静化するまで、1週間に約100頭のペースで銃による
駆除を行った。

 今回もヘリコプター数機でラクダを町の外に追いやっての射殺計画が進
行中だ。だが、自然愛護団体などからは「野蛮だ」との非難の声も。バリ
ケード封鎖などの対処法も議論されている。

 同国ではラクダの観光利用や家畜として中東へ輸出するほか、食肉利用
にも本腰を入れ始めた。もともと中国砂漠地帯、中東などではラクダ料理
があり、ゼラチン質のすじ肉で串焼きなどにされている。

 オーストラリア産ラクダ肉は、わずかながら日本にも輸入されている。
中東などのエスニック料理店で提供されているが、独特のにおいが強く、
一般的には日本人の味覚には合わないといわれている。(11.29)

           以上転載


 旱魃状態が続くオーストラリアで、外来種”ラクダ”問題がスポットを
浴びています。オーストラリアのラクダ問題、私は始めて知りました。
 ニュースは、水不足で奥地の町に野性のラクダが集団で押し寄せた事件
を伝えていますが、一過性の問題ではすまないようです。
 オーストラリア北部特別地域を検索してみたのですが、特定することが
出来ず、私は場所がよく分からずじまいです。






信号待ち、エンジン室に子猫 運転手が機転、救出

 信号待ち、エンジン室に子猫 運転手が機転、救出
 11月30日10時25分配信 琉球新報
 
 「助かったニャー」。トラックのエンジンルームに迷い込んだ子猫の救
出劇が28日、国道329号上で繰り広げられた。約1時間後、ようやく
出てきた子猫は元気な鳴き声を残して走り去ったという。
 28日午前11時ごろ、運送会社のトラックが与那原町内の国道329
号で信号待ちをしていると、1匹の子猫が車体の下に入り込んだ。心配に
なった運転手が車を降り車体の下をのぞくと、エンジンルームに潜り込ん
でいる子猫を発見した。
 車外へ誘い出そうとしたが、おびえた子猫はどんどん奥に。国道で30
分、付近の駐車場へ移動して30分の救出活動の末、子猫は自ら車外へ出
てきた。運転手らが抱き上げた後、子猫はあっという間に走り去ってしま
った。無事に救い出せたことで運転手らは安心した表情を見せていた。
 一部始終を見ていた仲地亮吾さん(51)=浦添市=は「助かって良か
った。救出のため渋滞が発生したが、後続車もクラクションを鳴らすこと
なく温かく見守っていた。ウチナーンチュの肝心(チムグクル)を見たよ
うでうれしかった」と声を弾ませた。

           以上転載

 仔猫が車のエンジン・ルームに入り込むのは知られています。
 ニュースになったので、この機会により多くの人々が知るでしょう。

 人の集まる場所を選んで捨猫する人がいますが、人の集まるところ=車
の集まるところです。駐車スペースが広ければ、仔猫が潜り込んで身を隠
す場所といえば、車のエンジンルームくらいしかないじゃないですか!
 コンビニ敷地内で似非地域猫活動なんか始める人は、無責任など素人。

 車を発進させた途端、猫の絶叫が響き、慌ててエンジン・ルームを開い
て惨状を目の当りにし、自身も失神してしまった話を聞いたことがありま
す。彼女はそれ以来、車の発進前には必ずエンジン・ルームを確認する習
性が抜けません。

 パーキングで仔猫の姿を見かけたら、お店の店員さんにお願いしてアナ
ウンスして貰ってもいいですね。
「ただいま、駐車場で仔猫が目撃されました。お帰りの際は、エンジン・
ルームをご確認下さい。云々」。





ありふれたファシズム
                           2009/11/29


 ”ありふれたファシズム(Ordinary 
Fascism)”は1965年製作のナチスのド
キュメンタリー・フィルムです。

 ミハイル・ロンム監督(ソ連)はナ
チスの記録を追うことで、当時のソビ
エトのファシズム体制を批判したと言
われています。
 当時、ソビエトは、フルシチョフが
1964年に失脚、コスイギン、ブレジネ
フ、ポドゴルヌイのトロイカ体制に移
行。
 言論統制や表現の自由への弾圧が強
かった時代です。

 日本では”野獣たちのバラード”の
邦題で1971年に公開されました。

 以前は、フィルムの配給会社のサイトに本邦公開時のパンフレットや
ポスターもUPされていました。今はサイトが見つかりませんね・・?

 数年前に上映会を検討したのですが、入場料で経費を回収出来そうも
なくて断念。で、私自身はフィルムを見ていません。
 あの時は国民投票法が成立し、政治音痴の私でさえ、憲法改正問題に
関心を持たざるを得ない危機感がありました。

 ”ノーキルの大合唱が聞こえる・・・”、動物愛護推進に取組む人々
が茫然とつぶやくようになったのはいつ頃からでしょう?
 私は数年間、憲法問題によそ見していたので気付きませんでした。
 ぎょっとしたのは、今年3月です。足元の鳥取県で、動物愛護が非常
におかしな方向を向いている。
 かくして私は、急遽、I am co〜mi〜ng。

 法整備が進み、社会状況の動向にあわせて詰めの段階に入る時期にな
っているにも係らず、実態のない”ノーキル”のカルト的熱気がウイル
スのように広がっていました。松野議員なんか重症。
 なぜ、ここで停滞、後退?

 ノーキルを唱和する連中は昔も今もいました。話しても無駄。みんな、
いやという程、話しても徒労、係るだけ無駄の思いをしています。
 で、ほっておいた。誰も彼等を大した問題だと思っていなかった。
 彼らの自称”活動”は、動きに比例して地域住民の支持・賛同を失う
ものだったからです。社会に居場所が得られない、彼らの主張ややり方
では動物愛護社会化が促進されない事実があった。

 しかし、今や、ほおっておいたのは間違いではなかったかという状況
です。
 ならば闘うまでよ。

 ノーキル、殺しちゃいけないのスローガンでは、犬1匹救えない。ノー
キルを唱える連中が全員、「寄付をくれ、くれ。犬猫を預かってくれ、く
れ」とやり始めたら、一般市民は支えきれない。
 今すでに、犬猫を救う看板掲げた連中はそうしている。誰がボランティ
ア?くれ、くれ言っている連中か?それに応えてやっている人達か?

 動物愛護ファッショの時代か!と、まがうほど・・・






存在重要「怠けアリ」…
                           2009/11/28

 人間の”職場”を対象に、社会学者が同様の研究を行い、類似の結果
を発表したことがあったように記憶しています。
 精鋭だけを集めて部署を作ると、「精鋭」と「役立たず」に分かれて
くる。(「役立たず」だけ集めて部署を作ると、やはり「精鋭」が生ま
れてくるのかどうだったかは記憶にありません。)

 この事実は、思い出してみると身近なところで見聞しています。分野
が同じ修士課程の大学院生同士で結婚したのがあだとなり、大秀才に秀
才が萎えてしまい、研究意欲を喪失してしまったり、超一流企業の超一
流研究所の研究員として採用されたところ、”素晴らしい職場の人達に”
伍していけない自分の能力に見切りをつけ、公認会計士へ転じてしまっ
たり。
 本人が一番でなきゃ気がすまない性格でもない、相手方が”優位の席”
をめぐってプレッシャーをかけてくる事実も無い。そういう場合でも、
”精鋭揃い”の中で”精鋭”が集団から転出していく現象が起きる。
 一方で、精鋭揃いの集団にそのまま残り、”精鋭”から”役立たず”
に転化して馴染む人もいる。

 面白いですね。


転載

存在重要「怠けアリ」…「働きアリ」だけだと集団破滅
11月28日12時0分配信 読売新聞

 働きアリを「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に分けて、それ
ぞれの集団(コロニー)を作り直しても、一定の割合で「働き者」「怠け
者」に分かれることが北海道大学の長谷川英祐(えいすけ)准教授(進化生
物学)らの研究でわかった。

 誰も働かなくなる時間を減らし、安定した労働力を保つ集団維持の戦略
と見られる。茨城県つくば市で開かれている日本動物行動学会で28日発
表された。

 長谷川さんらは、日本全国にいる「シワクシケアリ」の八つの集団に、
1匹ずつ印をつけて幼虫の世話、巣の修復など集団に貢献する「仕事」を
どのくらいこなしたか、1か月間行動を観察。そのうち「よく働くアリ」
「ほとんど働かないアリ」を取り出して、それぞれの集団を作り直した。
 その結果、どちらも元の集団同様「よく働くアリ」「ほとんど働かない
アリ」に、ほぼ同じ割合で分かれた。

 働きアリもある程度働くと疲れて休息するが、「働かないアリ」がいる
ほうが、集団全体で「誰も仕事をしなくなる時間」が減ることがコンピュ
ーターの模擬実験でわかった。

 長谷川さんは「幼虫や卵の世話は少しでも中断すると集団全体の死につ
ながる。そのため、わざわざ働き方に差がでるような仕組みをとっている
のではないか」と話している。 

              以上






■23才で大往生−”はなしろ”は長寿の家系?
                           2009/11/27

 ケンちゃんと実家のぶうちゃんを連れて動物病院通いが続いています。

 タクシーの運転手さんと猫の話になりました。運転手さんの飼猫”花四
郎”ではない”鼻白”(雌のヒマラヤン)は23才で大往生。私の知る限り、
鳥取市では最長寿猫。
 20を越して大往生を遂げた猫の飼主は、”東大生の母”みたく敬意を払
われるものであります。

 はなしろと一胎児のリリーも長生きで、半年早く逝った。この飼主さん、
どうも産ませていたらしく、途中で養いきれないと思ったのか雄は去勢し
たそうですが、はなしろの血縁は20を越した猫が少なくなかったそうです。

 ケンちゃんの特発性膀胱炎(原因が特定出来ない膀胱炎という意味だそ
うです)、1週間前あったストラバイト結晶は無くなりましたが、細菌は
減っていません。CTスキャンの映像で、膀胱の内壁が炎症でボコボコして
いるのが分かります。

 年内の目標、ケンちゃんの膀胱炎の完治!
 だらだらと長引かせたりして腎臓に来るのが怖い。
 飼主は気合の入れ時です。
 ケンちゃんの正確な年は分かりませんが、8才以上なのは確か。
 腎臓にご注意の年齢です。





■裁判の行方
                           2009/11/26

 ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求訴訟の判決は、来年
2月5日に出ます。
 裁判は結審しました。司法の審判を待ちながら、原告団は署名活動への
協力を呼び掛けています。

 私は法律には無知です。この裁判が寄付金詐欺を立件する刑事告訴に繋
がるのかどうかもよく分かりません。法律的な知識がないので、考えを組
み立てようがないんですね。
 原告の方々も含め、多くの方がそうであろうと思います。

 ですが、この訴訟判決が万一、原告団敗訴となるようなら”不当判決”
の垂れ幕を掲げ、声高に”おかしい!”と言わなくてはならないでしょう。
少なくとも、原告となった方々への寄付金返還と1万円の慰謝料(なんと慎
ましやかな金額!お金のための裁判じゃないという主張がこめられた金額
なのでしょう・・・。)、裁判費用を被告の負担とする判決が出なければ
おかしい。
 最低、その程度の勝訴判決は出て当り前というのが、生活人の一般的な
感覚です。

 法的技術の壁があって、万一原告団が敗訴となるような事があれば、法
律を作れ!詐欺を野放しにするな!と言わなくてはいけない。

 全くの素人考えですが、これだけ林側の雑な会計報告(時系列に沿った
林被告本人の証言そのものが相違する点も含め)が、裁判の過程を通して
明らかになった以上、原告団勝訴、林被告敗訴を疑っていません。

 原告団代理人が最終弁論で提出した準備書面18は、「一、基本的主張と
柱」で、林側が抗弁する余地の無い形でその点を立証しています。

 私は原告団勝訴を疑っていません。
 疑いませんが、いずれ出るであろう勝訴内容については、十分な司法判
断が示されるだろうかと心配する気持ちは消えません。
 「保護・レスキュー活動」を標榜・自己宣伝し、集まった支援金を”私
物化”するパターンは、国内の動物関連団体に少なくありません。
 アークエンジェルズの広島DPレスキューは「集められた金額の多額性」
という特異性がありました。
 その金額の大きさ故に、注目も集まったのですが、金額の多寡で事の本
質はうやむやになる可能性もあります。

 この裁判事例が、社会的広がりを持つためには、支援して騙されたと提
訴した原告達の意識が今、少し整理され考えを深める必要があっただろう
と思います。

 準備書面18の八で「支援金は本来の目的に使われるべきものであり、目
的以外の使用は個別寄付者の同意が必要である」というくだりを読み、様
々な事例を思い浮かべると、う〜ん、こういう縛りを掛けていけるものか
なぁとも思います。
 原告団は”本来の目的”を極めて具体的かつ狭義の意味で使用していま
す。
 広島DPレスキューで集めたお金は、広島DPの犬達の治療費以外に使って
はいけないという主張を司法がそのまま認めるだろうかと思いますね。
 大規模レスキューなんか、どれだけ支援が集まるか予測がつかない。
 百頭を越す犬のレスキューは、マスコミを利用すれば1ヶ月も経たないで
億を越す金額が集まるのが動物愛護世界の定番で、そのノウハウは周知さ
れています。伝授、協力し合っている。

 多くの人が支援熱に浮かされると、カルト的世論に押され獣医師会等が
ボランティア協力に動き出す。譲渡会にも多くの人が押し掛ける。1頭1頭
を引き受けるボランティア意識の”里親”さんがうわっと湧いて出る。
 大勢の獣医さん、里親さんのご協力、”みんな”の御蔭で、かかる経費
が少なくてすんだ。余ったお金は”より多くの犬達を救うため、次のレス
キューや施設建設に使います。”と言えば、それで納得する人達も大勢い
ます。
 実際、林はそう抗弁している。ただ、林はお金が集まった段階でも、犬
の治療を見送って死なせている。大阪への無理な搬送でも犬を殺している。
譲渡した犬を”うちの犬、返してんかぁ〜”と取り返したりしている。そ
ういう事実が、現場ボランティアの証言で当時から明らかになっていて、
「許せない、詐欺だ!」の声が大きくなった。

 広島DP崩壊に伴うアークエンジェルズのレスキュー、一事例、一
個人に限定した勝訴判決で終わるおそれは大です。


 林氏は自分は無償ボランティアだと終始一貫して標榜していますが、こ
れが有償なら有償で違法性はないんですね。
 夫婦で一人当たり、月50万円の給料を寄付金の中から貰うと主張しても
違法性を糾すことが出来るでしょうか?夫婦で百万円、1年で1200万円、経
過した3年間で3600万円は給料だと主張する事も可能です。
 既定事実としての経過がありますから、今更、そうとは主張出来ません
けどね。

 アークのオリバーさんは、10年以上前ですが、アークから35万円給料を
得ていました。その後、いや、50万円とっていて施設にいる時の飲食代、
出張の際のどんぶり勘定の持ち出しを含めば、どれだけになるか分からな
いという話を聞きましたが、その情報の真贋は確認出来ません。
 有償スタッフの給料額は公表すべきだと思います。

 JAVA代表者時代の野上ふさ子氏は、毎月30万円の給料を貰っていました。
これはJAVA分裂当時の訴訟記録で明瞭です。寄付金を着服している事実も
出てきます。
 事実上、代表を解任された野上さんが巻き返しを図り、「1995年に起き
た渋谷派によるJAVAの乗っ取り事件」と題する怪文書を全会員に送付し、
捏造した誹謗中傷を流し、自分を解任した運営委員達への個人攻撃、嫌が
らせをけしかけた経緯が明らかです。
 林顔負けの、全く同じ手口です。
 この時だけではありません。野上さんはこの手口を様々な局面で多用し
ています。

 JAVAが野上さんを解任・除名し、事実を裁判で明らかに出来たのは、形
式的にもJAVAが会の態様を整えていて、開かれた形で運営委員を選出して
いたからでしょう。
 野上氏の会の私物化は、仕事を持ち家庭を持つ無償ボランティアの運営
委員達にとって、自分達も責任を問われかねない悩みの種であったろうと
推察されます。

 「JAVAは純然たる市民団体ですので、その運営は会則に定められる通り
に公正に行われなければならず、ある特定の個人が利益を享受することが
あったり、その立場を利用して地位や名声を得たり、ましてや会を私物化
する、などとということは許されるはずがありません。ところが、94年頃、
事務局長職にあった野上さんによる”JAVAの私物化”は、スタッフの誰の
目から見ても、目にあまるものがありました。」

 アークエンジェルズは主宰者の都合で、どうとでも変化する自称”会”
でした。内部には軌道修正するためのブレーキも羅針盤もなかった。

 二つは同じ顔をした双子です。
 ”寄付はお布施”そう書いた林氏は、それではすまされない現実に直面
していますが、それですんでしまうケースは多い。

 野上氏は第一審で敗訴すると、直ちにAVA-netとALIVEを設立します。審
判は彼女のカリスマ性をいささかも損なうことはありませんでした。
 文字通り”寄付はお布施”ですんだ。

 野上さんご本人が有能なインテリだったら、これだけ上手くいかなかっ
たんじゃないかと私は思います。優秀なスタッフは無償奉仕の成果を野上
さんの元にせっせと持ち込まなかっただろうし、たわいない愛護派達が野
上さんの生活費の心配までして、せっせと貢ぐことはしなかったでしょう。
 野上さんが当り前に文筆業や出版業で生計を立てたり、営利事業を独力
で軌道に乗せる能力があるとは誰も思わなかったでしょう。
 自分達あっての野上さん、自分達の手の届かない世界で”エライ先生”
になり、独り立ちして社会に確たる位置を占める心配のない人だから、皆
さん、安心して支援・協力を注ぎ込んできたんじゃないですかね?

 ボランティア・ビジネスもこうなると非常にいかがわしくなります。
 その他大勢のボランティアの成果で、特定の個人がちゃっかり利益を得
て、会のビジネスとして成り立たない部分は、その他大勢のボランティア
の寸志でこれを補填する。

 ボランティアの看板を掲げていたから、社会規範に逸脱しても処罰を免
れてきたし、内部批判者が離脱すれば、新しい賛同者が参入してくる。流
動的な人の流れが会を支える。

 カルト集団なんだか、市民活動なんだか紛らわしい団体は少なくありま
せん。。





■オンライン署名中止
                           2009/11/25

 原告の会がオンライン署名中止をお知らせしています。
 http://hdp-genkoku.net/
 オンライン署名サイトの運営会社にクレームがいったらしく、原告の会
にはプロジェクト中止の連絡だけで事情説明はなかった模様です。

 こちらでも署名活動に協力を呼び掛けていたので、訂正しておきます。

 裁判は結審しているようです。裁判所に提出する要望書は辻弁護士の発
案だそうですが、名前だけでもいい署名運動って実効性があるのでしょう
か?
 ? ちょっとよく呑み込めない部分があります。

 1万の署名は、高島住民をも含む当事者だけで集めようと思えば簡単に集
まる数字です。オンライン署名サイトが中止になっても軽くいけますね。

 中止なら中止で、オンライン署名サイト運営会社は説明責任を果たすべき
だと思いますが・・・?そのクレームって?なにをどう申し入れしてるの?





めざせ!満点飼い主
                           2009/11/25

 環境省のパンフレット「めざせ!満点飼い主」には”あなたの満足度
チェックリスト”が付いています。 猫編  犬編

 20項目全てを、犬(猫)の一生にわたり守り通すのは中々大変な事です。
多頭飼育の場合は満点飼主にはほど遠くなります。

 プリントアウトして、壁に貼っておくのもいいかもしれません。
 めざそう!満点飼主!

   





■動物愛護団体の私物化
                           2009/11/24

 ペット法学会主宰・吉田眞澄氏が提唱する「ボランティア・ビジネス」
は、野上ふさ子氏の活動が良い例です。
 動物関連の市民活動を標榜し、そのカリスマ性によって完全に会を私物
化する、その典型的な例を野上ふさ子氏に見ることが出来ます。


 野上氏は現在、「地球生物会議 ALIVE」と「動物実験廃止・全国ネット
ワーク(AVA-net)」の二つの会を主宰しています。いずれもサイトを見
る限り、任意団体というより野上さん個人の会という印象です。
 寄付や会費を募っていますし、相当額が入っているはずですが、運営組
織や会計報告の説明はありません。

 AVA-netのサイト「入会のご案内」には標記の説明があります。
【昭和61年(1986)3月に結成され、日本で初めて動物実験の問題に正
面から取り組んで活動を広げてきた市民団体です。】

 ALIVEのサイト「ALIVEの紹介」のページの「主な活動実績」をクリック
し、”1996”を開くと、【平成8年(1996年)1月 ALIVE設立発足集会】と
ありますから、ALIVE設立は平成8年(1996年)です。

 AVA-netとALIVEでは設立年月日に10年の開きがあります。動物実験から
始って取組む分野を拡大したのだろうと読み過ごす事も出来ますが、実は
それだけではありません。

 ALIVE設立・平成8年(1996年)までのAVA-netの活動は、「動物
実験の廃止を求める会−JAVA−」の名称で行われてきました。

 JAVAは現在も活動中で、野上さんとは別個の会です。

 JAVAのHP”JAVAとは?”を見ると「動物実験の廃止を求める会-JAVA-
(ジャバ)は、1986年に設立された非営利の市民団体です。設立以来、
一貫して、動物実験の廃止を目指して、全国規模の活動を行っています。」
と記載されています。
 2001年にはNPO法人を取得し、”2002年からはICAPO(国際動物保護委員
会)のメンバーとして、OECD(経済協力開発機構)が定める毒性試験のガ
イドラインから動物実験を削除する、国際的な運動に携わっています。”

 何があったのでしょう?
 野上ふさ子氏は、JAVAの代表として活動してきましたが、運営委員会の
不信任にあい辞任(事実上の解任)した後、辞任を撤回。JAVAの分裂は裁
判で最高裁まで争われ、異例のスピード判決で運営委員会の完全勝訴で決
着がついています。
 第一審は、平成7年(1995年)12月27日に判決。野上ふさ子氏完全
敗訴。
 野上氏は控訴しますが、JAVAには戻れず、またJAVAの会名を名乗ること
も出来なくなり、翌平成8年(1996年)年明けには、ALIVE、AVA-netの二
つを創設した経緯があります。

 平成8年10月29日、野上氏の控訴棄却、翌平成9年6月19日、上告棄却によ
り、第一審判決が確定しました。

 ここにUPする裁判資料・記録は、当時、誹謗中傷、デマ、嫌がらせに晒
されたJAVAが、求めに応じて郵送配布した資料です。

訴状  東京地方裁判所第一審判決文  東京高等裁判所の控訴棄却判決文
最高裁の上告棄却判決文  裁判資料に添付されたJAVAの文書

 今日的な意味を持つ、貴重な資料です。


 先日、【緊急提言!「真に動物を守る法律へ」〜 2011年・動物愛護管
理法改正に向けて 〜】のシンポジウムが開催されたようです。参加され
た方々のお話を伺うと、会場はカルト的熱気に包まれ250全席満席だった
そうですが、質疑応答は一切なし、録音録画は禁止の中で実施され、反論
を準備し意見を交換する目的で参加した方々にとっては不満の残るシンポ
ジウムだったようです。
 野上教祖は健在で、信者が集まればカルト集団的な雰囲気で終始するこ
とも変わりありません。

 エンジェルズと改名したアークエンジェルズの林代表は、寄付金や支援
物資、無償奉仕等を”お布施と同じ”と表現したそうですが、カリスマ性
のかけらも無い林夫妻に野上さんの真似は出来んでしょう。

 しかし、やっていることは同じです。






日高敏隆氏が死去 動物行動学草分け、京大名誉教授
                           2009/11/24

 日高敏隆氏がお亡くなりになりました。
 私が日高氏のお名前に馴染んだのは、コンラート・ローレンツの「ソロ
モンの指環」の翻訳者としてです。
 「ソロモンの指環」の冒頭の方に出てくる”バイカル湖のように澄み渡
る”アクアリウム。そういう事を出来る人がいるんだぁと、子供の私は、
自然界のバランスのとれた循環を小さな水槽に再現する事に胸がふくらみ、
目を瞠り、先へ読み進んでいきました。Wonder×Wonderな無限の世界がそ
こから始るようでした。
 そして子供の私は、翻訳者の日高先生に素敵な贈り物を戴いたような気
持ちでした。
 その時の気持ちを思い出し、慎んでご冥福をお祈り致します。

 この思い出には後日談があります。
 コンラート・ローレンツ氏は積極的なナチスの支持者でした。
 大人になり、その歴史的事実を知った時、「ソロモンの指環」が子供の
私に開示して見せてくれた世界、その時のわくわくする新鮮な幸福感が蘇
り、一瞬、私はほろ苦い哀しみを味わったのでした・・・。


【転載】
日高敏隆氏が死去 動物行動学草分け、京大名誉教授
                   11月24日0時9分配信 京都新聞

死去した日高敏隆氏(京都大名誉教授、動物行動学) 
 日本の動物行動学の草分けで、滋賀県立大初代学長、総合地球環境学研
究所初代所長を務めた京都大名誉教授の日高敏隆(ひだか・としたか)氏
が14日午前9時46分、肺がんのため死去した。79歳。東京都出身。自宅は
公表していない。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は妻喜久子(き
くこ)さん。お別れ会の日時、場所は未定。
 東京大で動物学を学び、1952年に卒業。岩波書店に勤めながら研究
し、東京農工大教授を経て75年から京大理学部教授。95年から2001年
まで滋賀県立大学長。総合地球環境学研究所長や京都精華大客員教授を歴
任した。
 動物と人間の行動を生理学、行動学、社会学を包括して研究し、昆虫の
性フェロモンの機能、チョウの飛ぶ道と環境、琵琶湖での魚の水空間利用
など多くの成果をあげた。動物行動学から見た環境論や教育論、ファッシ
ョン論など、さまざまな分野で活躍した。
 82年に日本動物行動学会を設立し、初代会長に就任。研究の集大成とし
て08年に「日高敏隆選集」が発行された。ノーベル賞学者コンラート・ロ
ーレンツ氏(オーストリア)の「ソロモンの指環」、リチャード・ドーキ
ンス氏(英国)の「利己的な遺伝子」など翻訳も多数。「チョウはなぜ飛
ぶか」「春の数えかた」などの入門書やエッセーを執筆した。
 2000年に南方熊楠賞、京都新聞大賞文化学術賞、08年に瑞宝重光章。
01年に京都市青少年科学センター所長に就任。ソフィア京都新聞文化会議
のメンバー。98年から本紙「天眼」を執筆した。 【以上】






第二回鳥取県動物愛護推進協議会議事録概要
                           2009/11/23

 第二回鳥取県動物愛護推進協議会議事録概要が公開されました。
 第一回目と比べ、出席率が著しく低下しています。
 「環境と小さな命を守る会」の朝倉弘美さんは欠席、代理に夫の朝倉正
康さんが出席していますが、これはどういう扱いなのでしょう?

 朝倉夫妻は鳥取市で、手形割引等を扱う扇信販というサラ金会社を経営
しています。保護活動は非常に個人情報が得られ易い活動です。本業がサ
ラ金業者の愛護家と県が協働するのなら、個人情報の取扱等、間違いや県
民の誤解が生じないよう配慮する必要があるでしょう。

 私は朝倉弘美さんは8年前から知っていますし、その活動実態も見てき
ましたが、いつから夫が登場してきたのか知りたいものです。
 お二人はいつから夫婦で愛護活動の看板を挙げたのでしょう?

 夫婦は経済共同体ですから、夫婦で営む保護活動団体が寄付金集め等を
する成り行きは避けた方が無難です。
 現在のところ、金銭トラブルという程のトラブルは表面化していません
が、朝倉弘美さんが動物愛護活動現場で、サラ金の差し押さえ物件を(不
景気で不動産は悲しい程、動きません。)「買わんか、買わんか」と持ち
かけた複数証言はあります。
 その事自体は違法行為ではありませんが、県と協働する場合には慎んで
戴いた方が良いでしょう。

 朝倉さんにお金を出して貰っていると触れながら、不妊・去勢手術に動
いていた戸田さんが、愛護活動現場地域の独居老人に高額な浄水器を押し
売りした証言もあります。
 この時は、複数の地域住民の訴えで、私が現場で聞取り調書を取りまし
た。
 「動物愛護と消費者問題は区別して考え、対応して戴けませんか?」と
断った上で、高額浄水器の件は、クーリングオフ制度もあるし、消費者問
題の行政窓口に相談して欲しい事、私が係るのは地域住民の反対を無視し
た自称動物愛護活動に限ると説明したのですが、住民達は納得せず、ご本
人からも陳述書はいただきました。
 しかし、お年寄りは”もう、ええです。あの人(戸田さん)とは係りた
くない、お金はええです。”とおっしゃり、そのままになりました。被害
者が被害を申し立てなければ、社会的には被害は生じなかった事になりま
す。

 こういう行為も、県と協働する場合は控えられた方がよいでしょう。

 キリスト教信者の幼馴染と久しぶりに雑談し、こんな話をしたところ、
彼女はするするとポケット版の聖書を取り出し、今の世の中は壊れている
のだと何やら一節を私に指し示しました。(何だったか、もう忘れました
が)「すごい記憶力!なに?どんな話にもパッと該当する聖書の一節を開
けるんだ!どれどれ見せてよ」と、メガネを鼻下にずらして目を通すと、
「いやぁ、こっちの方がいい、ピッタリじゃん。」という箇所が、友人が
示した箇所の直ぐ上辺りにありました。

 ”エホバ”を”動物愛護法”、”洞察力”を”良識”に置き換え、羊飼
いの皆さんは訓戒とすべし。

 「羊飼いたちは道理に反する振る舞いをして、エホバ(動物愛護法)を
求めることさえしなかったからである。それゆえに彼等は洞察力(良識)
を持って行動せず、彼らが放牧する動物はみな散らされた。
                      エレミヤ書第10章21節」


 ・・・幼馴染は、一緒に聖書を勉強しようと言い出しましたが、それは
断りました・・・。





原告の会発信:裁判所宛の要望書にご協力下さい
                           2009/11/22

 ファイル「ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求訴訟終盤
戦」を更新しました。直接、原告の会HPを御覧戴ければと思います。

 ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求訴訟は、無謀な裁判
という思いが当初、私にはありました。寄付金に関する法律がないという
点で原告側に困難な訴訟です。

 提訴が寄付金返還のみを目的とした訴訟でない事は、最初から疑う余地
はありませんでした。
 大変な労力、経費、心労、時間、バッシング覚悟の強い決意は、困難な
裁判を承知の上で、今日まで持続されてきました。

 原告団がここまで頑張って成遂げてきた事を無にしてはいけません。

 今、原告団が、私達市民に協力を呼びかけています。
 裁判所宛ての要望書に協力して下さい。私達の問題です。

 今、国の政策は、委譲できる事業はどんどん民間委譲する方針です。動物
愛護分野も例外ではありません。政府も地方自治体もコスト削減が至上命令。

 そういう抗い難い趨勢の中、誰が保護活動の看板を挙げ、不特定多数から
寄付を募るかは自己申告制で全く野放し状態です。
 規制や整備が後手後手に回っている中で、保護活動やレスキュー事業の有
償事業化は野放図に拡大していくばかり。

 原告団の意思を頓挫させないよう、ここが協力のしどころです。






(獣医師広報板)管理人は「広島DP原告の会」を支持します
                           2009/11/20

 「ひろしまドッグぱーく原告の会」支持を表明した獣医師広報板主宰者
川村幸治獣医師(ハンドルネーム:ムクムクさん)の原告の会支持表明ファ
イルです。
 以前、ご紹介しましたが、随時書き足されているので御覧下さい。
 
 先頃、原告の会は、裁判所宛の要望書集めを近日中にスタートさせると
公表しましたが、その趣旨は「2009年9月4日大阪地裁において、裁判長に
促されて行われた原告の会代表鎌田まりみ氏の裁判所への意見要望発言要
旨」に明らかに述べられていました。これならば曖昧さはないですね。

 川村氏はこの時、傍聴しています。

【ですから私たちはこの判決を待って、その判決をもって刑事告訴に踏
み切る覚悟です。
もし詐欺性が証明されればそういう形で動いていきたいと思います。
そのことをいろいろのところに相談しました。
いろいろな警察署、検察庁、国税庁、農水省、いろいろなところに相
談してます。
全部がこの注目度、この裁判の結果で我々は考えますという回答です。
この判断は非常に大きい結果になりますので、私は是非裁判所の御高
配をお願いしたいと思っております。】


 また、「◆New!!判決言い渡し前の獣医師広報板管理人の意見:(2009/11
/17)」で、川村氏は勝訴判決の困難さに言及もしています。それでも提訴
には大きな意義を認めると強調しています。

【募金返還訴訟で返還されたという判例を私は知りません。
そう言う意味では、この裁判で勝訴は困難な道だと思います。
もちろん裁判は勝ちがいいか負けがいいかと言われれば、勝ちがいいに決
まっていますが、私は裁判は単なる手段だと考えています。
目的は、募金をお布施のような物と言い放して私物化し、贅沢な生活の糧
にする人間がいるのはおかしいと、多くの人に考えてもらうこと。
そのためには、裁判は二審三審と長引いた方がいいと、個人的には考え
ています。
なぜなら、募金返還訴訟が続いている限り、どんなかわいそうなイヌを仕
込んでも、マスコミは取り上げることが出来ないので、新たな加害者と被
害者が生まれず、その間、社会に問題提起をし続けることが出来るか
らです。
現在、募金活動を規制する法律はありませんが、社会が安易な募金活
動を規制する方向にこの裁判を通じて向かえばいいと熱望しております。】


 草の根の募金活動の活力は貴重ですが、悪用も多いのが現実です。
草の根の善意を活かし、ずるいやつ等を排除するにはどう規制したらいいか、
これ、中々難しくて議論が進まないけれど、なんとかせねばならんと繰り返
されてきた議題でもありました。

 この裁判判決が大きな起爆剤となって、「募金活動問題」が整備される事
を願い、皆様とご一緒に原告の会の呼びかけに応えていきましょう!


・・・・・・・・以下転載

◆獣医師広報板管理人の個人的意見表明:

かわいそうなイヌをネタに募金を集め、ハーレーダビットソンや車を購入
している自称動物愛護家に、「ひろしまドッグぱーく原告の会」は、自分
たちが送った募金を返還するように裁判所に訴えています。
私はこの事件については第三者的に見ていました。
ひろしまドッグぱーく騒動の際、獣医師広報板の掲示板にも募金をつのる
投稿がありました。
私は一切投稿文を採用しませんでした。
その募金活動に責任が持てなかったからです。
獣医師広報板は結果として加害者も被害者も出さなかった。
ですので、その際の募金について返還訴訟が起こったことを聞いても他人
事でした。
しかし、最近(2009年9月4日)返還訴訟裁判を傍聴して考えが変わりました。
裁判長が原告団の代表に意見を述べるように促し、代表の鎌田まりみ氏が
ご自身の考えをしっかりと述べられたのに心を打たれたからです。
かわいそうなイヌのための募金と称して集められた金の数パーセントしか
医療費などには使われず、親戚名義の口座に一千万円の金が振り込まれた
り、行方不明になる。
そのようなことが、動物愛護の名前で行われるとするのなら、動物愛護活
動を応援する人はいなくなるでしょう。
原告代表はそのことを心配しているのでした。
だから、募金に多額の使途不明金を出している自称動物愛護家を許せない
というのです。
私は、その理由に納得できましたので、管理人個人として「ひろしまドッ
グぱーく原告の会」を支持することにしました。

 2009/11/10 獣医師広報板主宰 川村幸治(ムクムク)


◆2009年9月4日大阪地裁において、裁判長に促されて行われた原告の会代
表鎌田まりみ氏の裁判所への意見要望発言要旨:

この裁判の意味をやはり私は一番言いたいと思います。
たかだか少額の金を返してほしいという裁判でないと私は思ってます。
何がこの事件で社会問題だったか、一個人がテレビやマスコミのあおりに
よって多額の金が振り込まれていると。
その事実、そしてそこに送った人たちはみんな善意であったということ、
これが目的は広島ドッグパークの犬を救おう、その医療費にということで、
物資もお金も人も集まっためです。
ところが、果たしてそれが呼びかけの目的にあった支出、出費であったか
どうか、およそ1億円余、通帳だけででも1億円余の金を手にして、個人の
ものになっていいのかどうか。
またその手にした人間が、果たしてその信用に値する人間であったのかど
うか。
やはりそれをはっきり見極めて、この事件が詐欺性であったのか、詐欺性
でなかったか判断することは、これから多くの団体がこういう募金活動を
行っています。
ほとんどのところが会計が不明朗で不明確です。
中には会費という形で犬を譲渡していますが、私はそれは犬の分割販売で
あると思っています。
そういった不透明な愛護団体がたくさん存在します。
その陰で本当にまじめに身銭を切ってやっている愛護団体も多いのです。
ところがこのドックパーク事件以降愛護団体に対しての不信の目は、この
(*1)のおかげでかなり厳しくなったと思います。
どこの団体もお金が集まらない。
愛護活動をやめた人もいます。
本当の善意の人たちがこうやってしいたげられている。その陰で1億余の
金を手にして、最近は海外製の高級のバイクブーツも買ったそうです。
けれども、アルファードを買いました。
車庫証明も2台取って、もう1台の新車もきますよね。
そういった個人消費のほうに回されている。
でも額はそれぞれ少額です。みんなが泣き寝入りしてあきらめるお金です。
ただそれをあきらめる形で終わっていいのか。
私はそれはこの裁判の結果が社会を変える大きなきっかけとなると思いま
す。
これを詐欺と認めるか、認めないか。
それを認めることによって、私は大きく逆に動物愛護の面も進むだろうと
思います。
そして支援する側の目も厳しくなり、飼い方とかいろいろなことに関して
もまた薪たな道が開けていくのではないでしょうか。
これがああ、どうせ泣き寝入りするだけだなと、そういう事実を知らない
まま過ぎていくことは、社会の本当のボランティア精神に欠けて後退する
ことになっていくと思います。
そこは強く強調したいと思います。
ですから私たちはこの判決を待って、その判決をもって刑事告訴に踏
み切る覚悟です。
もし詐欺性が証明されればそういう形で動いていきたいと思います。
そのことをいろいろのところに相談しました。
いろいろな警察署、検察庁、国税庁、農水省、いろいろなところに相
談してます。
全部がこの注目度、この裁判の結果で我々は考えますという回答です。
この判断は非常に大きい結果になりますので、私は是非裁判所の御高
配をお願いしたいと思っております。
 *1:被告個人名


◆New!!判決言い渡し前の獣医師広報板管理人の意見:(2009/11/17)

募金返還訴訟で返還されたという判例を私は知りません。
そう言う意味では、この裁判で勝訴は困難な道だと思います。
もちろん裁判は勝ちがいいか負けがいいかと言われれば、勝ちがいいに決
まっていますが、私は裁判は単なる手段だと考えています。
目的は、募金をお布施のような物と言い放して私物化し、贅沢な生活の糧
にする人間がいるのはおかしいと、多くの人に考えてもらうこと。
そのためには、裁判は二審三審と長引いた方がいいと、個人的には考えて
います。
なぜなら、募金返還訴訟が続いている限り、どんなかわいそうなイヌを仕
込んでも、マスコミは取り上げることが出来ないので、新たな加害者と被
害者が生まれず、その間、社会に問題提起をし続けることが出来るからで
す。
現在、募金活動を規制する法律はありませんが、社会が安易な募金活動を
規制する方向にこの裁判を通じて向かえばいいと熱望しております。

・・・・・・・・以上



若者雇用にNPO活用
                           2009/11/20

 非営利組織(NPO)を「雇用の受け皿」として活用する新たな制度導
入の記事です。

 以前から、非営利組織の営利化、私物化の実態等、繰り返し問題提起は
されてきたのですが、とうとう表立って”新制度導入”かぁ・・。

 コミュニティー・ビジネスなのか、非営利組織なのか、境界線を引くの
が難しい実態があり、「公益性があるかないか」という基準では、詰めが
効かない、言い逃れが出来る現実があります。

 新制度も悪用する輩は出てくるでしょうね。


・・・・・・・・・・転載

 2009年11月20日(金)03:02  読売
 政府は19日、深刻化する就職難を改善するため、非営利組織(NPO)
を雇用の受け皿として活用する新たな制度を導入する方針を固めた。

 環境保全、育児、地域活性化など公共的な分野で実績を上げているNPOが
新規職員を採用する際の人件費などを政府が資金支援する案を中心に検討
を進めている。雇用対策を重点施策とする2009年度第2次補正予算案
に盛り込む見通しだ。

 政府による雇用促進策はこれまで企業を対象とする制度が中心だった。
専門技術を持つ管理職を雇った中小企業に助成金を支給したり、派遣労働
者を正社員に登用する企業に奨励金を支払ったりする制度はあるものの、
経験に乏しい若年労働者の雇用確保には不十分との見方が強かった。

 今回の雇用創出策は、環境や福祉など様々な成長分野で存在感を高めて
いるNPOを雇用対策の担い手として取り込むことが特徴だ。政府がNP
Oの人材確保を資金面で後押しすることで就職難に苦しむ新卒者らに働き
口を提供する狙いだ。NPOの仕事を通じて知識や経験が得られれば転職
する際の職業訓練となる。意欲のある人材を採用すれば将来的にNPOを
主導するリーダーの育成にもつながると判断した。

 新制度の具体策は、NPOと行政の連携で地域再生などに成果を上げて
いる英国の例を参考にしながら、検討部会で詳細を詰める方向だ。鳩山首
相も10月の所信表明演説で「市民やNPOなどの活動を側面から支援す
ることが21世紀の政治の役割だ」と述べ、NPOを重視した政策展開に
意欲を示している。

・・・・・・・・・・以上





 ■ぶうちゃんの痒い痒い
    −好酸球性肉芽腫症候群−
                 2009/11/20

 我家のケンちゃんを診て貰うついでに、実家のぶ
うちゃんを同行しました。

 ぶうちゃんは以前から上唇のへりに潰瘍があり、
尾から耳まで丘疹が現れては、消えを繰り返してい
ました。実家では、時々獣医さんに塗り薬を出して
貰っていたようですが、塗っても塗らなくても丘疹

は収まる時は収まっていく。

 今回は、ぶうちゃんがお腹の湿疹を舐めて舐めて、紅班が痛々しくなっ
てきたので、病院に連れて行きました。
 先生がコピーして下さった”好酸球性肉芽腫症候群”を読むと、治療は
(原因がなんであれ)対処療法が中心となり、完治は難しいようです。

 処方された薬剤は、”初期に高用量で使い、病変が消えたところで用量
を減らして暫く継続する方法がとられている”そうです。
 薬剤投与に関しては、初期の高用量使用がとても重要なので、飼主はき
ちんとペットに薬を服用させましょう。
 副作用の発現可能性に留意し、ペットの様子をよく観察し主治医に報告
しましょう。症状が治まったからと勝手に投薬を止めると、直ぐの再発に
繋がるので気をつけましょう。

 ということで、ぶうちゃんは暫く私の責任下で見守ることとなりました。

 どこに行っても、猫、ねこ、ネコ・・・





■”人々の善意が正しく生かされる世の中を目指して”
                           2009/11/18

 ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求訴訟原告の会が「裁
判所宛の要望書集めを近日中にスタート」するそうです。

 原告団代理人・辻 公雄弁護士の標記アピールが掲載されています。

・・・・・・転載

 人々の善意が正しく生かされる世の中を目指して

裁判の意義 
―不適切な募金運動を排除することにより健全な募金運動を発展させる― 

ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求 
弁護団団長   辻   公 雄   

2006年、『ひろしまドッグぱーくの犬の救済のため』という目的のも
と、全国の多くの善意の人たちから2億円以上に及ぶ金や大量の物資が寄
付されましたが、その大半の金や物資が本来の目的に活用されていないこ
とが判明しました。 
このような多くの善意を裏切る行為は、けしからんというだけではなく、
今後のボランティア基金の運動を崩壊させてしまいます。 
不適切な募金運動を排除し、反省させ、多くの人の立派な文化としての募
金活動を健全に発展させてゆく必要があり、その為に我々の裁判を遂行し
ています。 
このことを裁判長に十二分に認知していただき、公正なる判決を仰ぐため
我々の裁判を支援し、不適切な募金運動を排除すべきであるという要望書
を広く募ります。 
普通の善良な人々の清い思いが生かされ、目的に沿ったボランティア基金
の運動が生きる世の中を目指してご協力をお願いいたします。 

・・・・・・・以上

 我々は原告側の勝訴を心より祈念するものですが、このアピールは曖昧
な印象も拭えません。

 今回のアークエンジェルズ事例は、結果として「不適切な募金運動」の
事実が裁判を通して明確になったので、”排除”=厳格な審判を望むとい
う要望書ならば、きわめて明快で、曖昧な部分はありません。
 ともかくこの裁判、負けるような事があってはならないので、原告代理
人が「要望書を広く募る」以上、(私達は部外者ですが)このサイトで、
皆様の幅広い支援を呼びかけたいと思います。


 ただ、我々は林氏の主宰する特定の一団体に限った要望書や勝訴判決が
即、「不適切な募金運動を排除し」、「多くの人の立派な文化としての募
金活動を健全に発展させてゆく」ことに繋がるかどうかについては、頼り
ない話だと疑問視しています。

 誰が繋げていくのでしょう?
 原告達が裁判決着後も市民活動を展開していくとは思えません。
 原告の会代表の鎌田さんの発言を読むと、愛護分野におけるアークエン
ジェルズ問題の適正な位置付けは全く出来ていません。
 鎌田さんの愛護は”お花畑”の愛護で、この人がまた騙されても不思議
はない。似非愛護を追求して、数年もしないで裏社会に取り込まれ協働し
ている愛護派なんて珍しくもないんですよ。

 募金運動のどれが不適切でどれが健全か、指標はどこに置くのだ?鎌田
さんは答えられるでしょうか?結果から判断するのなら、誰にでも答えら
れます。
 「多くの人の立派な文化としての募金活動」が詐欺に悪用されないよう
に規制していくのか、どうなのか、鎌田さん達はノー・アイディアだと思
います。

「アークエンジェルズに騙された。許せないので労力・時間・経費をかけ
て裁判で追求した。疑惑は、裁判で明らかになった資料で確信となった。
判決へ向けて世論の後押しをお願いする」の方が、受け入れ易い話です。
人も後押しを惜しむものではない。
鎌田さんは一貫して、騙された一個人が騙した相手を追求する姿勢を
とってきたように思います。
それで終始した方が支援が得られるでしょう。

 鎌田さんは社会正義が原動力となるタイプではない。自分が受けた被害
を黙ってはいない。それでいいじゃないですか?そういう声が強く執拗に
大きく上がらないで、社会は変わらない。
 社会正義はそういう個人の怒り、許すまじの集合体じゃないですか?

 アークエンジェルズのレスキューをだしにした薄ら汚い商売をぶっ潰す、
被告・林氏敗訴を望む、皆さん、後押しして下さい。−、それに対し誰に
異存があるでしょう?
 後押ししますよ、多くの、多くの人々がね。






■幸せホルモン”オキシトシン”
                           2009/11/17

 昨夜、床に就こうと当てずっぽうにテレビをつけると、麻布大学の太
田光明教授がお話になっている最中で、人と動物の関係学会誌で拝見し
たようなお名前だと思いつつ最後まで聞きました。

 ペットと触れ合う”癒し効果”の科学的検証のお話。
 実験でペットとの触れ合いが、オキシトシンという脳内ホルモン分泌
を促し、癒し効果に繋がると分かったんだそうです。
 飼犬と良好な関係(飼主の自己申告)を築いている飼主は、そうでな
い飼主と比べ分泌量は多く、癒し効果も比例するという結果が出た。

 そりゃそうですよね。長い付き合いの間には、猫うるさいと思う時期
だってあります。抱っこもせず、物理的なケアだけですませると、猫は
満足していません。一定時間、心を添わせて一緒に過ごしてこそペット
も幸せ。ですが、こちらもいろんな事情が重なるとゆとりを失い、”水
いらず”のひと時なんか持てませんよ。本読みながら抱っこしても猫は
満足しませんし。本の上に乗っかって邪魔します。

 多頭飼育はそこが行き届かなくなるので宜しくない。

 番組は、最後に「今、犬(側の)のオキシトシン分泌量も調べていま
す。犬も幸せでないと」と付け加えると、にかっと笑顔で終えられたの
ですが、関心のある方はネットで検索して見て下さい。オキシトシン効
果は昨日今日の話ではないのでヒットしてくる筈です。

 テレビを消し、寝床の中で私は猫3匹にのしかかられ、オキシトシン
効果どころか忍耐の鑑、猫と寝るのをいつ止めようかと思案しつつ、は
たと思いついたのは、レスキュー物語にかくも多くの人達が騙されるの
は、このオキシトシン効果かもしれない!

 陰惨な犬猫の映像を見る、ご支援をの文字を見る。私にも出来ること
があった!途端にオキシトシン分泌量が増える。ネットで支援物資を手
配したり、銀行に走る。あの子達をみんなで救おう!オキシトシン分泌
量は増えっ放し・・・。

 科学的分析が待たれます。


追記2009/11/18

視点・論点から転載。

「動物で『幸せホルモン』」 麻布大学教授 太田光明

2007年(平成19年)10月、International Association of Human-Animal
Interaction Organizationsの 第11回大会が東京で開催されました。
この組織の長い名称はIAHAIO(アイアハイオ)と略し、「人と動物の関
係に関する国際組織」と訳します。1990年に設立されたこの組織は、現
在、21ヶ国の国々の代表によって組織され、3年毎に国際会議を開催しま
す。東京大会の前は、2004年にイギリスのグラスゴーで、2001年にはブ
ラジルのリオデジャネイロで開催されています。

国際会議には、加盟国以外の国々からも参加があり、東京大会では日本
を含む28ヶ国から1690人の人々が集まっています。4日間の会議の間に、
人と動物の関係に関する最新の研究と実践が報告されて、活発な議論が
行われました。
また、これら国際会議では、宣言が発表される場合があります。例えば、
1995年のジュネーブ大会では、ジュネーブ宣言が、1998年のプラハ大会
では、プラハ宣言、リオデジャネイロでリオ宣言が発表されております。
グラスゴーでは宣言は行われず、今回の東京大会おいて東京宣言が発表
されました。その具体的な内容は、次のようなものです。

コンパニオンアニマルとの交流が人の健康と福祉に良い影響を与えるこ
とは、科学的および医学的に証明されており、人は生まれながらに他の
生き物や草木など自然に親しみを覚えることも、生物学的および心理学
的に証明されています。

かかる観点から、IAHAIOメンバーは、2007年10月5日、東京で開催された
総会において、以下の決議および指針を満場一致で承認しました。

「人が動物の存在から恩恵を受けることは普遍的かつ自然な基本的人権
である」

この権利を広く享受するために、様々な分野の法律や規則に関する取り
決めが必要となります。そのためIAHAIOはすべての国際機関、国家およ
び地方行政機関に以下のことを要請します。

1. 動物との直接的な接触を望まない人の権利も尊重しながら、適切
に飼育されているコンパニオンアニマルの同居を認める住宅規則を制定
すること。

2. 動物介在療法や動物介在活動のために、特別に選ばれ訓練された
健康で清潔な動物が医療施設に入れるように推進すること。

3. 動物介在療法、動物介在活動、動物介在教育を実施するために適
切に訓練された人と動物を認めること。

4. 動物がいることによって恩恵を受けることができるあらゆる年齢
層のケアセンターや入居施設において、コンパニオンアニマルの存在
を認めること。

5. IAHAIOリオ宣言(動物介在教育実施ガイドライン)に基づき、学
校カリキュラムにコンパニオンアニマルを介在させることを推進する
こと。


しかし、わが国では、これらのいずれの項目も実現されていません。
わが国で、こうした欧米先進国並みの状態を築くためには、さらに解決
しなければならないことがあります。つまり、動物とのふれあいによっ
て、人のからだのなかでどのような変化が起こるのか、明らかにする必
要があります。これは、アメリカやヨーロッパでも、医療分野で動物介
在療法を実施するためには、解決しなければならない重要な課題です。

現在、わが国では1310万頭の犬が飼育されていますが、犬と飼い主の関
係が良好な場合もあれば、我慢しつつ犬を飼っている場合もあります。
この犬と飼い主の関係を客観的、かつ量的に評価する一つの方法を見つ
けることができました。オキシトシンと言うホルモンに着目した結果で
す。

オキシトシンの分娩と哺乳に関わるホルモンで、主に下垂体後葉から分
泌されます。子どもを出産することはどの生物にとっても最も幸せなこ
とであり。またオキシトシンは母と子の関係にも重要なことから、「幸
せホルモン」とも言われていますが、実はこのホルモンが人と犬の良い
関係の物差しになるのです。

具体的には、55組の犬とその飼い主の実験で、室内で1組ずつ、30分関ふ
れあってもらい、実験前後の飼い主の尿に含まれるオキシトシンの濃度
を測定しました。すると、事前のアンケートで犬との関係が「良好」と
判断された飼い主13人では、実験後に濃度が大きく上昇しました。一方、
積極的に「良好」と答えなかった飼い主42人では、変化がありませんで
した。このとき、オキシトシンの上昇は犬が飼い主を見つめる時間(注
視の時間)に比例することがわかりました(添付tiffファイル参照)。
さらに、積極的に「良好」と答えなかった飼い主42人のうち12組を無作
為に選び、1ヶ月間毎日10回犬とアイコンタクトを行って頂きました。
その後、同様な実験を実施たした結果、12組のうち8組に実験後のオキ
シトシンの上昇をもたらしことができました。

これらの研究経過から、犬と良い関係を築くには、犬が飼い主の目を見
るようなトレーニングをすること、犬と飼い主の良い関係はオキシトシ
ン濃度で評価できることのほか、飼い主の指示に忠実に従う犬との生活
は、オキシトシンが頻繁に上昇していることが分かりました。

この結果は、オキシトシンが動物の「癒し効果」をもたらす内的な物質
の一つであることを示すとともに、動物が人の健康にどのように関わる
かを明らかにする第一歩になるものと思います。

2008年、メルボルン大学の研究者らは、オーストラリア、ドイツ、およ
び中国で、ペット飼育と人の健康に関する大規模な調査を実施し、ペッ
トを飼っている人は飼っていない人に比べて医療機関に通う回数が年間
で15%?20%少なかったという結果を報告しています。彼らの試算によれ
ば、オーストラリアで約3,088億円、ドイツでは約7,547億円の医療費減
に相当します。もし、飼い主が犬や猫とより良好な関係を続くことがで
きれば、もっと大きな医療費の削減になるものと思われます。

                 投稿者:管理人 | 投稿時間:23:19

・・・・・・・・・以上




■ボランティアとは、活動を通じて自分を育てること
                           2009/11/17

 YONAGO犬猫救護ネットワーク・嶋田さんは、「いつでも里親募集中」
の投稿を削除されたようです。

 【掲載番号] D41462 [登録] 2009/11/11  鳥取県米子市 
  犬オス 緊急!推定4〜5さい 】

 今後、こういう事のないようにご注意下さい。




■「ノーキル」の原理主義
                           2009/11/16

 唐突に匿名ブログへ転身した「環境と小さな命を守る会」のブログが、
『犬猫救済の輪』の”加藤一二三氏 野良猫餌やり裁判に関する至急の
お願い!”を転載しています。

 犬猫救済の輪は2007年02月27日の記事で、またたび獣医師団の”大阪
ブルせラ犬Brucella canis救命チーム”に協力しています。いろいろ目
まぐるしい程、ご活躍のようです。

 犬猫の世話、誰がしてんねん?寄付金集めて、スタッフ雇うことも無
論出来ますね。あっち飛び、こっち飛びの盛りだくさんなので、私は到
底『犬猫救済の輪』のサイト内検索に時間を費やす辛抱はないですが、
「ノーキル」の原理主義ということは分かります。

 

 動物福祉病院開設資金もお集めのようです。
 2009年10月29日付けの記事(http://banbihouse.blog69.fc2.com/?q=
%C6%B0%CA%AA%CA%A1%BB%E3%C9%C2%B1%A1%B3%AB%C0%DF)
 *冒頭のhを小文字に変換して検索して下さい。

 それによると、川崎市川崎区大島に「TNR日本動物福祉病院」の物
件を決定したとあります。
 しかし「本開業は、資金不足から予定通りの2011年と致します。
来年2010年開設届け提出、」であり、「今後とも、ご支援のほど、宜
しくお願い申し上げます。」と猶一層の寄付を募っています。

 連絡先は?メールの項目は「仕事をもちながらの活動です。一般相談は
お受けできる状況にございません。メール・電話ともにご遠慮下さい。お
返事はできません。」とあり、「電話は、不妊手術、捕獲器貸出、里親希
望、一時預かりに関してのみ、14時以降の時間でお受け致しております。」
とありますが、電話番号は?私は捜すことが出来ませんでしたが、まさか
公表してないなんてことはあり得ないと思うのですが・・・?

 だって、「9月30日現在合計額5,093,348円」もの金額を集めた
のでしょう?善意の寸志が集まった額でしょう?どれだけ多くの方々が寄付
されたのでしょう?目標額は一千万円だそうです。これからどれだけの多く
の方々が寸志を寄せられるのでしょう?

 ”『五十歳の志』不幸な動物たちのための、動物福祉病院をつくりたい”
”犬猫救済の輪 代表 結昭子”
 (http://homepage2.nifty.com/inunekokyusainowa/gozyuusaino.htm)
 *冒頭のhを小文字に変換して検索して下さい。

 そういうファイルも検索するとヒットしてきます。

 精力的に種々目まぐるしく金集めをしています。「ペルシャ猫救済活動支
援金」を例えば集めている。ライフキャッツさんというところが主宰したら
しく、そちらへお渡ししましたと書いてある。?変なやり方ですね。何故、
間接的にお金を集める必要があるの?

 間接的は間違いの元です。協力するなら、直接、ライフキャッツさんへの
支援金を呼び掛ければいいと思いますがね。

 ライフキャッツさんを検索すると、「ペルシャ猫多頭飼育崩壊問題@まと
めサイト」がヒットしてきます。ペルシャ猫多頭飼育崩壊レスキューは、東
京都動物愛護推進員の”調布地域猫の会”等が途中からいきなり介入してき
てレスキュー現場は揉めたように書いてあります。動物愛護推進員や協議会
の委員もですが、正直言って”なり手”がないのです。なり手のないところ
人材は出てきません。

 ノーキルの原理主義者達は、お金を集めることに精力的です。
 そりゃ、幾らお金があっても足りませんからね。

 鳥取では未だ支援金トラブルは表面化していませんが、不安になってきま
した。募金や手渡し寄付の事実は聞いていますが、それ自体は問題にするよ
うな事ではありません。第一、地元では大した金額は集まりません。
 集めるなら全国レビューを果たさないと”可能性”が広がりません。
 ”猫ちゃんを救う会”という詐欺サイト

 ノーキルの原理主義者は地域(社会)に根ざした活動が出来ません。地域
住民と敵対・離反し、ネットでオタク同士が繋がり、見せ掛けのネット世論
を演出します。
 それにたぶらかされる人達も人達だと私はうんざりしています。


 個人ブログ(どなたか全く存じ上げない方ですが)「わんころりん☆にゃ
んころりん 」が、ネットに流れている”加藤一二三氏 野良猫餌やり裁判に
関する至急のお願い!”に対し、標記の記事を書いておいでです。

・・・・・・・・・・以下転載

2009年11月15日 「地域猫を巡るもの・・・」  [ 動物愛護 ]     

散々裁判の話題を掲載したところではあるが 愛護裁判繋がりで・・・
(注:裁判とは広島DPボランティア基金等返還請求訴訟のこと)

記事冒頭に
※多くの方に広めていただきますよう、この記事は転載、コピー可です
との記載も有るが、私的には諸手を上げての擁護支援は致しかねるので転載
は御遠慮申し上げる事にした。

加藤一二三氏 野良猫餌やり裁判に関する至急のお願い!

猫好きには猫好きの言い分があり、猫嫌いや猫を疎ましく思う人間にもそれ
ぞれ言い分はある。
裁判結果によっては地域猫そのものの存在や、活動意義が根底から崩れる事
にもなりかねないとの危惧を抱いておられる方も多い。

自分が関わってみて、世間様は全くの無関心であってくれた方がやり易いと
感じた。
何も好き好んで猫に餌がやりたかった訳ではない。
私は基本的に、野良猫は野良猫のままでそっと見守りたいタイプの人間であ
る。
人間が、あらゆる意味を込めて余計な事はせぬものだと思っている。

当然、猫ばかりではなく、かもめの餌やりや飛来する渡り鳥の餌やりなども
余計なお世話だと思っている。

そんな人間が一切関わらないと宣言しながら、我家のだちぇ飼育中に取り揃
えた物資を 野良猫仔にゃの為に分け与えたのが失敗だった。
同じ頃生まれているのが運のツキだったかもしれない。
全く知識のない偽善的愛護者が、昨日の残菜の魚の骨をご飯と混ぜて仔猫に
与えたが、食べないと言って麺つゆをたっぷりふりかけた。
まだ離乳もできていない仔猫にである。
・・・でだちぇの粉ミルクと離乳食を分けてあげた。

『地域猫』としてみんなで面倒を見るから・・・あたり構わず金銭的協力を
呼びかけていた。
そう言って餌付けをした揚句に放置・・・
勿論、不妊去勢手術の話など無かったことに・・・

結局自分の家では飼えないが、ちょっといい事してみたい状態で手を出した、
何時でも放置できる外飼い猫が地域猫なのである。

きちんと対応されている方には失礼な言い方ではあるが、所詮おばさんのや
ることはこの程度。

・・・で
こののらりんこ達はどうしたかって?
だちぇの餌を分け与えた責任上 不妊去勢手術 フロントライン滴下 健康
診断 FF検査 3種混合2回ずつ その他諸々の医療措置を施し 2度と
無責任なおばさん達に関わられたくないので 我家で大切にお世話させてい
ただいている。

猫嫌いでなくとも そこらで排泄される事には好ましい感情は持てないのが
人の常。
トイレを用意した所で100発100中100%には成り得ない。
人様に御迷惑をかけながらの活動である事は自覚していただきたいと思う。


関わる人間によって その猫の一生までも左右してしまう。
猫嫌いを作っているのは他でもない猫好きの人達の猫や活動に関わりない人
への対応である。
一人でやらざるを得ない環境にしてしまうのもまた 猫に関わる人間の成せ
る業なのである。

地域での信頼は一朝一夕にできるものではない。
何年もの実績や人付き合いの中から生まれてくるものである。
大切にすべきは猫ではなく人なのである。
人を大切にしていればこそ、少々の迷惑にも目を瞑って下さるし、何かにつ
けて御協力を得られるのである。


先日も、ある犬の一件で頭に血が上って見境がなくなった某愛護団体主宰者
から、全く無関係な私が暴言の数々を浴びせられた揚句、最後に「ひと・ひ
と・ひと・・・・この子(犬)が可哀相です」と言われたが、私にしてみれ
ば、そんなに了見の狭い人間が可哀相に思えてしまうし、更にその人間に可
哀相と思われる犬が一層可哀相に思えたのであるが・・・

常々、人ありきと言い続けているが、人を大切にできない人にどれだけ何を
語られても、信頼に値するか否かを一考する時間が欲しくなるのである。

地域の理解に支えられてこそ今の私がある
感謝してもし尽くせないほど、保護犬や猫に対してお気遣い下さる優しさが
いつもそこにある。
親子猫4にゃん(のらりんこ)が今ここで暮らせているのもそんな暖かさに
包まれての事である。

最終更新日  2009年11月15日 23時40分46秒】

・・・・・・・・・以上


 この方は周囲とのバランスに配慮しながら、自分の身近な犬猫を出来る範
囲で気にかけ、世話している方のようです。
 草の根のアニマル・ケアテーカーは、本来こういうものでした。
 そういう人は全国津々浦々無数にいたし、今もいます。
 決して保護活動の看板を挙げず、責任をもって適正譲渡なり、貰われ損ね
た犬猫は一人の飼主として終生飼養する”自己完結型”のアニマル・ケアテ
ーカー。
 ”わんころりん☆にゃんころりん”はどうか知りませんが、”自己完結型”
のアニマル・ケアテーカーは、安楽死処分もちゃんと実施しています。

 ノーキルを標榜し、保護活動の看板を掲げる人たちの嘘も偽善も承知して
いて、決して組しない、近寄りもしないサイレント・マジョリティー。

 無論、ただの犬猫おばさん、おじさんですが、こういう現場を知っている
方達がもっと声を挙げて下さることを望みます。






YONAGO犬猫救護ネットワーク・嶋田美鈴代表への疑問
                           2009/11/15


 保護活動の看板を挙げた鳥取県内の2グループは、「いつでも里親募
集中」を常用しています。
 YONAGO犬猫救護ネットワークを主宰する嶋田さんの標記投稿がありま
した。
・・・・・・・・・・・

[掲載番号] D41462 [登録] 2009/11/11 
 鳥取県米子市 
犬オス 緊急!推定4〜5さい 

[特徴]
茶色の毛色の中型犬より一回り大きい子です。とてもフレンドリーで子
供さんにも人気でした。 

[経緯]
綱をつけたまま歩いているところを子供に保護され公園につなぎ、近く
の方が保護していましたが、そこの町内会長が勝手に保健所に連れ
て行ってしまいました。
 保健所に経緯や事情を話しましたが1度県に保護された為終生飼育し
てくださる方が現れないかぎり譲渡は出来ないとの事でした。

譲渡の方法をお知らせしますのでどなたか救ってくださいませんか。 

[その他]
引き出してくださいましたらこちらで去勢手術に連れて行きます。
良心的な料金でしてもらえますのでご負担をお願いしています。
毎年の各種ワクチン、フィラリア予防をきちんとしてくださる方を希望
します。 

[掲載者]
嶋田 様 

・・・・・・・・・・・・・

 「近くの方が保護していましたが、そこの町内会長が勝手に保健所に
連れて行ってしまいました。」とありますが、私がその犬の飼主だった
ら、自己申告制の保護活動団体なんかより、保健所に保護される事を望
みます。
 このケースはリードをつけたまま保護されています。という事は首輪
もしていたのでしょう?鑑札をつけていれば保健所は飼主と連絡がつく
はずです。
 鑑札をつけていない場合でも、首輪に飼主の連絡先が明記されている
場合もありますし、飼主の方で保健所に連絡をとり、似た犬が入所して
きた連絡を受けて確認に行く飼主もいます。

 会の態様を整えさえすれば間接譲渡が受けられるのに、それすらも出
来ない一個人に、町内会長さんも犬は渡さないでしょう。渡して貰っち
ゃ困ります。自称保護活動の動物搾取業者なんて珍しくもないんですよ。

 ”町内会長が勝手に保健所に連れて行っ”たとは、面妖な言い草です。
町内会長が公的機関に犬を連れて行くのは責務を果たされただけの事。

 多くの迷い犬が自称保護活動の人の手にかかり、そのまま行方不明に
なっている現実があります。飼主は必死で捜しているかもしれない。そ
ういう気持ちを理解しないと。

 飼養動物の個体識別責務は動物愛護法にも明文化されています。飼主
が飼主責務を果たし、保健所も迷い犬・猫に関してはもう少し広報して
もいいだろうとは思います。

 「譲渡の方法をお知らせしますのでどなたか救ってくださいませんか」
とか、「引き出してくださいましたらこちらで去勢手術に連れて行きま
す。良心的な料金でしてもらえますのでご負担をお願いしています。」
とか、不可解ですね。
 嶋田さんが間接的に入る理由がどこにあるんでしょう?
 「引き出して下さいましたら」って、保健所はペットとして終生飼養
目的の人にしか譲渡しませんし、不妊・去勢をする約束もさせますよ。
 引き出す人はペットの犬を欲しくて貰うわけだから、嶋田さんが介入
する余地のない話だと思います。

 こういうのを安っぽい無駄な動きと言う。





 ■「環境と小さな命を守る会」7変化
                           2009/11/14

 鳥取県東部の「DAP&CAP」は中部の渡辺和美さん達と合流し、「環境と
小さな命を守る会」と名称を変えサイトを開設しましたが、最近、何の説
明もなくそのまま”myu-pino”さんの個人ブログに転じ、更に一夜明ける
と、匿名ブログ「鳥取発 私の出会った小さな命たちとともに」に変身し
ていました。http://plaza.rakuten.co.jp/tottori21/のアドレスは変
わりません。

 アークエンジェルズの林さん並に”雑”。そう言えば、朝倉弘美さんご
本人が7、8年前に言っていました。”わいは動くんや、けど雑なんや”
と。いや、”単なる雑”なんてもんじゃないでしょう。表社会のやり方知
らないんとちゃうの?

 そして今日、匿名ブログ「鳥取発 私の出会った小さな命たちとともに」
に標記の記事が載りました。
 文中、”「広島ドッグパーク」の時の事を思い出し、不愉快です。”
とあります。
 そんな事だろうと思っていました。


・・・・・・・・・・・・以下転載

【愛護の心・・・   [ 動物愛護 ]   


 友人から薦められた方のブログに、ある日の日記が目に留まりました。
 事実を確かめないで、憶測によるあたかも事実であるかのような誹謗
中傷には私自身も心を痛めています。

 愛護の心について原点に返り、考えていきたいと思い転載させていた
だきました。


 愛護の心
 とっても悲しい内容のブログを見てしまいました。

 真実はどうなのかは当人同士にしか解らないけれど、ブログ名、その
方の名前を出して批判するなんて・・・

 名前を出された方のブログではご自身の力の無さを悔やむジレンマの
事を書いても他人を否定批判した文章は見たことは有りません。
 ましてや同じに「小さな命」を救おうとしている人の事を・・・情け
無いです。

 「愛護の心」って何なのでしょうか?
 人間は 完璧では有りません。

 思いは有っても 出来ない事も有ります。
 私自身も 決して偉い事を言えるような人間では有りません。
 でも 人間は諦めず努力をする事が出来ます。
 たとえ、ゴールが見えなくても 歯を食いしばり1歩1歩前に進む事
が出来ます。


 同じ思いの人間が お互いに協力し合える所で手を繋ぎ助けあわなけ
ればならないのでは ないでしょうか?
 ネットは 無法地帯です。
 文字は 残ります。
 たとえ、ご自分のブログでも他者への影響力を考慮し責任の持てる文
字を書いてください。

 「広島ドッグパーク」の時の事を思い出し、不愉快です。

 「同じ思いの人を理解しようとせず優しさを持てない人がどうして動
物達に優しい目を向けられるの?」

 「愛護の心」を訴え「小さな命」を守ろうと言うのならばその「小さ
な命」達に恥ずかしくない人間でいてください。
 でないとそれは「小さな命」を悪用している「偽善者」になってしま
うから。
 動物達は、犬達は 何も言わないけれど全て見抜いています。

 「救うべき命」をこれ以上悲しませないで下さい。
 人間同士が傷付け合っていていたら「小さな命」を守ってあげること
なんて出来ません。
 また純粋に「小さな命」と向き合おうとしている人達を巻き込まない
でください。

 今回の事は「氷山の一角」に過ぎません。
 でも気付いてください。
 このような事も動物達を不幸にしている要因の一つである事を!

最終更新日時 2009年11月14日 10時48分19秒

・・・・・・・・・・・・・・以上


 朝倉弘美さんの動きは引き続きウオッチングしていきます。彼女は問
題を起こし過ぎです。もう黙過はしません。
 「環境と小さな命を守る会」は、明らかに崩壊した繁殖場から来た犬
達の譲渡をしていました。アークエンジェルズからやってきた犬達だと
しても私は驚きませんね。




■ペット法塾
                         2009/11/14

 ペット法塾が、実施するシンポジウムの支援団体になるよう愛護団体
に片っ端から呼び掛けています。愛護の世界は昔から、ネズミ講式が好
きでね、何を間違ってか当会にも回ってきました。

 こういう手口は内容のないものです。支援団体の名称をずらっと並べ
立てれば、”多数の愛護団体大連合”の印象を与えるのが狙いです。
 姑息な手口です。

 列挙される団体の中には、坂本さん達とはっきり意見を異にする団体
も少なくありませんし、先ず多くの団体が坂本さん達の”真意”を理解
しているわけでもありません。
 ところが、じつに多くの人が”別にいいんじゃない”と軽い気持ちで
何も考えず”名義貸し”をしてしまいます。
 一般市民はそういう裏は知りませんから、誤解してしまうという訳で
す。

 団体の中には、現状では頭数減らしの安楽死処分はやむを得ないと公
に認めているところも少なくありません。
 保護活動のビジネス化には大多数が猛反対するでしょう。


 シンポジウム終了後、この件に関してはまた取上げます。





■広島DPボランティア基金等返還請求訴訟
 判決は2010年2月5日
                         2009/11/14

 【裁判記録】に原告側準備書面18と被告側準備書面13がUPされました。

 準備書面18は必見。

 原告の会BBSも更新されました。

 そして、鳥取では面白いことが・・・




 ■口頭最終弁論            2009/11/13

 今日は「ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請
求訴訟」口頭最終弁論の日です。

 裁判終了後、【裁判記録】に原告側準備書面18と被告側準備書面13が
UPされます。準備書面18は必見。

 原告の会HP:http://hdp-genkoku.net/index.html

 本日裁判終了をもって結審と解釈してよろしいんでしょうか?今日で結
審ならば、以前から疑問に思っていたことに触れ、判決が出次第お知らせ
してこの件に係わるのはお終いにします。

 林氏有罪判決が出たあかつきには原告の皆さんに花束を!




鳥取連続不審死事件
                          2009/11/10

 詐欺と男と、ゴミと子供5人に犬猫の多頭飼育という事件ですが、ここ
では犬猫の多頭飼育についてだけ触れます。
 犬猫の頭数はテレビ報道より多いようです。土佐犬もいたらしい。
 「犬3匹と猫5匹」結構な頭数です。昨日、躊躇がち、遠慮がちに警察
に行って来ました。「・・・お忙しいところをすみません。ちょっと気に
なる事があったものですから・・・、大した事じゃないんですけれど・・」
 普段はもっと高圧的です。

 犬猫は不妊・去勢済みだったのか?だとしたら、鳥取の保護活動グルー
プから入手した可能性もある。被疑者の女性にそこのところをちょっと聞
いて貰えません?保護活動もいろいろありましてね、不審死事件と直接関
係ない話ですけれど・・

 無論、警察が私に回答を寄越すことはありません。「ああ、無論、回答
を頂けるなどとは思っていません。あの、いいんです。警察の方で事実を
押さえておいて下されば。(いつかどっかの記者が記事の中でその事実に
触れるかも)」

 女性の氏名・住所は分かっているんです。詐欺で逮捕された時、出まし
たからね。勤めていた店の名前も場所も。今は立件に向けて捜査中だから
”固有名詞”は報道規制かかっていますけどね。

 女も男も逮捕され、犬猫はどうなったんだろうと調べると、保健所に処
分を依頼していました。

・・・・・・・・・・・・・「夕刊フジ」から転載

【鳥取サギ女の異様な私生活“ゴミ屋敷”に子供5人と同居 (夕刊フジ)
 
 鳥取県で元スナック従業員の女(35)=詐欺容疑で逮捕=にかかわっ
た男性3人の遺体から睡眠導入剤が検出された事件で、新たに新聞記者や
警察官を含む3人の男性が不審死を遂げていたことが分かった。
 このうち、自宅アパートで変死した男性は死亡前夜、女から大量の睡眠
導入剤とみられる錠剤を飲まされていたことも判明。常軌を逸した私生
活など、異常な女の半生が次々と明らかになっている。

 これまで女の周辺で死亡し、遺体から睡眠導入剤の成分が検出されてい
た男性は、2009年4月に日本海沖で水死していたトラック運転手の矢
部和実さん(当時47)、電化製品の代金未払いで女とトラブルを抱え2009
年10月、市内の川で水死体で見つかった円山秀樹さん(当時57)、同
年10月、自宅アパートで変死した無職の田口和美さん(当時58)の3
人。

 加えて、04年5月、鳥取市内で列車にひかれて死亡した読売新聞鳥取
支局の男性記者(当時41)、07年8月、同市内の海水浴場で水死した
警備員の古田新一さん(当時27)、08年2月、警察署内で首をつった
状態で死亡した県警警察官の3人が、生前女と交流を持っていたことが分
かった。

 古田さんは05年ごろから女と同居し、主に女の子どもの世話をしてい
たが、女から熱湯をかけられるなどの暴行を受けたほか、約100万円を
渡していたという。


 また、捜査関係者によれば、遺体から睡眠導入剤が検出された田口さん
が死亡の前夜、女に大量の錠剤を飲まされていたことが判明。県警は、女
が普段から睡眠導入剤「ハルシオン」を大量に所持していたことを把握し
ており、この錠剤がハルシオンだったみて調べを勧めている。


 女の私生活も極めて異様だった。女が住む市内の平屋建てアパートは、
8畳1間に6畳キッチンという小さな間取り。
 ここに子ども5人と、隣の部屋に住み事実上同棲状態だった男(46
=別の詐欺容疑で逮捕=、土佐犬など犬3匹と猫5匹が“同居”してい
た。女の部屋は、室外まで物があふれかえる「ゴミ屋敷」で以前から有
名だったこともあり、捜査関係者も仰天しているという。


 女は、勤めていたスナックの常連客ら約10人の男性から、総額1000万
円の金銭援助を受けていたほか、知人らに百数十万円にのぼる多額の借金
を抱えていたことが明らかになっている。  [ 2009年11月7日17時00分 ] 

・・・・・・・・・・・・・・以上




■詐欺師は犬猫がお好き
                          2009/11/9

 鳥取市で起きた元スナック従業員の詐欺、連続不審死捜査が毎日のよう
に報道されています。この被疑者、犬猫計5匹を飼育していたというテレ
ビ報道もありました。

 埼玉で逮捕された女詐欺師が、”シーズー犬サークル”のサイト運営を
していたニュースもあります。
 婚活サギ女愛犬家サイトで高齢者物色か

・・・・・・・・・・・・・・以下転載
【埼玉県警に詐欺容疑などで逮捕された無職女(34)の知人男性が相次
いで不審死している事件で、女は十数年前に「シーズー犬サークル」を結
成し、約5年間本格運営していたことが7日までに分かった。サイトを通
じて会員を集めたり、子犬を販売。福祉が目的としており、当時から高齢
者らに“接近”したり、複数の名前を使い分けていた様子もうかがえる。
 こうした活動を通じて、一連の疑惑につながるネット上のノウハウや人
脈構築術を習得した可能性もありそうだ。

 女が代表だった「シーズー犬サークル」のサイトによると、同サークル
は96年に結成。テーマは「福祉と犬の共存」で、シーズー犬が大好きな
20代女性のみで運営している、とうたっていた。
 動物と接することで心理的、生理的改善をはかっていく「動物介在療法」
を取り入れ、高齢者らに子犬や犬飼育関連用品を販売したり、飼育相談に
応じるなどしていた。子犬購入者らは会員となり、会員向け各種イベント
や教室に参加できたようだ。

 99年ごろから、本格的公式サイトを開設し、ネット上での活動を活発
化。サイトには、事務所所在地として目黒区の住所を記載していた。連絡
先担当者の名前は、女が、ネットオークションなどで使っていた偽名と同
じ「安達」名。また、掲示板には、別の偽名と同一の「さくら(桜)」と
名乗る人も登場。一方で、「代表をしております」とあいさつした文の中
では、名字だけ本名を書いていた。スタッフが実際に何人いたかは不明で、
女は同サークルでも、複数の名前を使い分けていた疑いもある。

 サイトでは、シーズー犬の解説のほか、飼育法、病気対策など、専門的
な情報が書かれていた。このほか、子犬出産情報や会員の犬写真コーナー
なども設置。掲示板でも、会員らによる活発な書き込みがあるなど、充実
した内容だった。サイト内に何度も登場していたシーズー犬は、女が08
年から書いていた食べ物関連のブログに「愛犬」として複数回登場したシ
ーズー犬と、愛称が同一で、外見も類似していた。

 女は03年、ネットオークションをめぐる詐欺容疑で逮捕された。一方
で、同サークルサイトの更新は01年ごろを最後にほぼなくなっていた。
 こういった活動で得た、ネット上での人脈拡大法や“ビジネス”ノウハ
ウが、後の疑惑につながっていった可能性もあるとみて、捜査当局も注目
している。2009年11月8日】

・・・・・・・・・・・・以上




 ■ねこだまし(2)
               2009/11/8

 河合先生の本のタイトルは「ねこだましい」が正
しい。
 記憶が曖昧になっているのも事実。表記が”ねこ”
か”猫”かどうしても思い出せません。

 私は文中、「ねこだまし」と誤記を繰り返してい
ます。一応、訂正しておきました。ブログの方は明
日直します。
 ぶうちゃんはカメラが嫌い

 ネットを通して、私が共有したいのは「ねこ騙し」の事実です。たまし
いの問題は大人物にお任せし、最初から取上げるつもりはありません。
 分際にすぎた大それた問題には近寄らない。その本音が誤記になって顕
れたらしいです。

 私達は、動物福祉推進に保護活動は一つのパーツとして必要だと思って
います。適正な保護活動、保護施設をこれから育て増やしていく必要があ
ると考えている。不適正なものは淘汰していかなくてはならない。

 アークエンジェルズ(エンジェルズと改称)のシェルターがある高島住
民の反AAサイトに”なないろさん”という方が一時期、投稿を寄せられて
いました。珍しく質の良い投稿だったので記憶しています。
 なないろさんは、譲渡や安楽死措置は個人飼主責任、事業者責任でやる
べきことで、保護活動を自称する活動には否定的でした。

 なないろさんのご意見は間違ってはいません。

 ただ、こういうケースもある。
 当会が受けた電話相談です。家族が相次いで長期療養のため入院した。
20になったかならないかの若いお嬢さんが一人家を守り、家族を支えてき
たのですが支えきれなくなり、付き合っていた男性の元へ家出をした。
 家には5、6匹の猫が残されました。こういう八方塞がりの状況で野良猫
に手を出す事例は多いんです。「ねこだましい」なんでしょうね。
 入院中のお母さんが電話をして来られた。お母さんは自分に出来る事は
全てやった上で相談して来られた。
 獣医さんにお願いして猫は全てローンで不妊・去勢した。3、4匹は譲渡
出来たが2匹が残った。愛護団体で引き取って貰えないだろうか?

 こみ上げてくるものがありました。この人には権利がある、そう思いま
した。助けてあげたかった。
 ところが間の悪い事に、我家は過剰な猫を抱えている真っ最中。手を広
げすぎた結果です。頭は目まぐるしく二転三転しましたが、私は断りまし
た。

 「そうですか・・、じゃぁ、保健所に」おだやかな声が半分独り言のよ
うに続き、ええ、保健所は引き取ってくれますと答えると、「・・でも生
き物ですから・・、・・・分かりました、有難うございました。」と電話
は切れた。

 私はこの1件が忘れられない。唯一、悔いを残して忘れられない。

 二匹の猫には、一人で心細さと闘いながら家族を支えてきたお嬢さんと、
病気で家族が崩壊していく中で娘を思いやるお母様の心が寄り添うていて、
無下には思えない。

 虫の良い人、ずるい人、助けなくていい人達を助けてしまい、こんなこ
とになるなんて!

 保健所に保管施設を併設し、官民学協働の譲渡推進システムを作ってい
こう。その意欲の源には、こういう経験の後押しがあります。






■ねこだまし(1)  2009/11/7

 秋葉原事件の加藤智大被告が、被害者の方々に謝罪文を送っていたと
報道されました。

 この事件当時から、私は社会が被告の凶行を未然に防げたのではない
かと感じていました。更正が可能な人だろうとも感じています。
 司法の裁きに私見を主張していく意図はなく、ただ個人的な感想で、
それも被害を受けていない第三者の感想です。
 自分の家族が被害者だったら話は別、凶行に対する気持ちは一本に纏
まって余分な考えの入り込む余地はないとも感じます。

 事件について調べたわけではなく、テレビや新聞報道を受身に読んで
とりとめなく思っただけの話ですが、被告がネットに救いを求めず、窓
口を探せば適切なサポートが得られ、人との係わりの中でこの人はさま
よい込んだ暗いトンネルを自力で抜けることが出来たのではないか、凶
行は起きなくてすんだのではないかと思います。

 凶行に使うナイフを購入する時でしたか、店員さんとのやりとりに、
この人は”人間っていいね”とサイトに書き込みをしている。被告は社
会の中で自分の生活が築けない怒りを感じているが、人と人との触れ合
いにぬくもりを感じる感覚を失っていない。
 この人のネットの書き込みは珍しいくらい素直で正直です。

 この事件の背景に見通しのない労働環境の悪化があるのは確かだし、
全ての説明をそこに求めるのも無理があるでしょう。でも、取り返しの
つかない凶行に走る前、この人は引き返す可能性があったと思えてなら
ないんですよね。

 元厚生事務次官夫婦殺害の小泉被告となると、この人は分からない。
理解が及ばない。断絶があり病理を感じます。
 ”凶行はチロの敵討ち”という被告の主張は、常人の理解の外。
 ご実家は裕福でないにしても、何とか頑張ってやりくりをつけている
普通の家庭だし、”あの子がそんなひどい事をするはずがない”と泣崩
れたご両親との間に、病理を生む歪んだ親子関係があったとようにも思
えない。そういう報道は一切ないんですね。

 無論、動物愛護とは関係ない特異な病理学的ケースですが、自分の問
題を動物愛護に重ねる、あるいはすりかえる心理は愛護派に非常に多く
見られます。

 河合隼雄著「ねこだましい」はそのことを教えてくれる。
 ”ねこだましい”は”ねこ騙し”と”魂”をひっかけた河合先生の造
語です。

 世間の人も、動物病院の先生や行政職員も、愛護派は胡散臭いと思っ
ている人が多い。悪口の羅列になるので省略しますが、言われるご当人
・愛護派は大抵聞く耳持たず、開き直って無視を決め込む。
 愛護派の自己評価と客観的評価には大きなズレがあります。

 でも河合先生は大人物ですからね、悪口におちない。「ねこだましい」
はたましいの問題に触れさせてくれる。常人になしえない大手腕です。
たましいの次元は善悪の彼岸でありますから、愛護派の人達にこそ(安
心して)読んで貰いたい1冊です。

 ところが、臨床心理学者・河合隼雄さんの著書「ねこだましい」を今、
検索してみると、意外や4ページしかヒットしてこない。
 「ねこだましい」は、河合先生の膨大な著書の”その他多数”で片付
けられるお仕事でしかないのかもしれませんが、もっと愛護派がブログ
で取上げているものと思っていました。
 ・・・さては読んでいないな!

 「ねこだましい」の後書きで、河合さんは「人は猫に魂の顕現を見易い」
と考察しています。
 「魂」はもはや死語に近い。気恥ずかしくて誰も口に出さないし、魂の
問題を扱う「場」や「儀式」は社会や日常生活から消えうせてしまったよ
うに見える。
 たましいの問題が生じた時、私達はどこに行けばいいのだろう?「カウ
ンセリング」「宗教」「芸術」(「ホスピス」もか)、そして動物愛護か?

 魂には光と影があり、私達は誰もが漠然と、魂の問題に正面きって取
組むのは危険な事だと知っています。人間力をつけないで取組む課題じ
ゃない。
 しかし魂の問題を避けてばかりいると、気付かぬ内にとっつかまって
しまい、これもまた厄介なことになったりする。
 魂は偏在的で、人から人に乗り移る。死後も不滅で、生きながら「魂の
抜け殻」になったりするから捉えどころがないですよね。
 なぜ、河合先生はこんなにも捉えどころがないテーマを、言葉にする
事が出来るのだろうといつも驚嘆します。真似できないですよね。
 知識を積んで近づいていく世界ではない。河合先生の本を閉じて一人
になると、また何もかも捉えどころがなくなってしまう。
 だから私なんかは30年来、河合先生のご本を時々思い出したように読
む。自分は少しも進歩しないんだけれど、数年に1回位、河合先生を読
む。それだけなんですけどね。

 役に立たん本だけど、役に立ちますよ。

 「動物を慈しむという人間の情操の涵養が主目的である」としてスター
トした平成の動物愛護法大改正。当時の担当者柴垣氏もこの1冊を読ん
でいたら、ご自分の間違いに気付いたでしょうに。




■動物取扱業としての保護活動団体

 広島ドッグパークレスキューで浮上したアークエ
ンジェルズ疑惑。
 レスキュー主宰者とそれを支援する側の”ギャッ
プ”が気にかかります。

 ボランティア=無償奉仕の漠然としたイメージで
かかっている。
 だからアークエンジェルズの大宰府レスキューの
”暴露サイト「北九州レスキュー」”が登場した時、
崩壊した繁殖業者から金を取ってる事実を押さえた
と喜ぶ声が上がった。
 ?
 アークエンジェルズは、高島に進出すると同時に動物取扱業の届を出そ
うとしています。住民総意を斟酌し、浄化槽設置が条件だと当時、県は受
理しなかった。
 業という以上、実費以上の金銭授受のある活動です。


 林俊彦氏主宰”アークエンジェルズ”は、アーク(ARK)の姉妹団体を
詐称していましたが、アーク(ARK)が提訴。第一審判決で敗訴した林氏
は仮執行を行使され名称変更を余儀なくされ、現在”エンジェルズ”を名
乗り、引き続き活動支援を呼掛けていますが、あの裁判は業者同士の利害
関係の裁判でした。


 事件は「不正競争防止法(全面改定平成5年)」、商法12条に準拠して提訴
されています。

  不正競争防止法とは?YAHOO辞書によれば次の通りです。

   「事業者間の公正な競争と国際約束の的確な実施を確保するために、
   不正競争の防止ならびに不正競争に関する損害賠償について定めた
   法律。
    広く知られている他人の氏名・商号・商標・標章などの商品表示
   の使用、そのような表示によって混同を生じさせる商品の譲渡や展
   示、虚偽の原産地・品質等の表示不正取得行為(窃取・詐欺・強迫
   その他の不正の手段で営業秘密を取得する行為)、その営業機密を
   開示する行為、ドメイン名の不正取得、外国公務員への贈賄など
   を不正競争として禁じる。これらの行為に対して、差止請求・損害
   賠償請求・信用回復の措置請求などが行える。  YAHOO辞書」

  商法12条は「何人も、不正の目的をもって、他の商人であると誤認さ
 れるおそれのある名称又は商号を使用してはならない。」というような
 事だそうです。

  経緯や証拠に基づき、裁判所はARKが”営業上の利益を侵害され”
 た事実を認め、林代表は敗訴しました。

  判決文を読めば分かる通り、動物取扱業者同士の不正競争行為差止
 めの裁判です。勘違いしている方が多いようですが、保護活動の世界は
 純粋ボランティアの世界ではありません。純粋ボランティアは、保護活
 動の看板なんか挙げない個人でしょ。そういう人達は何も言わずにやっ
 ていて、ボランティア意識はありませんよ。

 今までは、名乗りを挙げたい人が勝手に看板掲げて、保護活動を宣伝し
支援を募ってきた。客観的に適任者かどうかは全く別問題。

 これからは保健所に保管施設を併設したり、形式的に法人格を装い特定
の個人が私物化するのを許さない健全運営のシェルター活動を育てていく
時代です。
 その誕生、発展を支えていくのは、経済・物資・無償ボランティア要員
を提供する不特定多数の市民です。
 そうである以上、お任せ気分で物資やお金を無考えに寄付したり、手伝
うだけでなく、理念やその理念が現実的か、活動実態と合致しているか、
情報公開は透明か等にもっと強い関心を持ってもいいんじゃないでしょう
か。

 支援する不特定多数が単なるカモでしかないというおかしな状況は、も
う終わらせなくてはいけません。




■ドイツの常識、日本の非常識 2

 アエラの記事にある、北海道北広島市で起きた「ワンちゃんの里親ホ
ーム」、'05年、宇都宮市の「NPO法人 動物愛護福祉協会」の二件のケ
ースは、事業主が公告を出した時点で、保護活動経験のある人達なら即、
疑うケースです。
 詐欺と断定してかかる。この判断が間違うことはありません。

 ノーキルをうたう犬猫の引取事業が、営利事業で成り立つはずもない
し、有償ボランティア事業としても成立ちません。

 犬猫計10頭前後を450万支払って、某大型シェルターに託した人がいる
そうです。1年後だか2年後に見に行くと、犬猫は新設された小屋に一緒に
囲い込まれていました。元飼主さんは詐欺だと怒る。今からこんな状態な
ら、年をとって病気が出てきた時ちゃんとケアするはずがない。

 この話を聞いたとき、私は、たかが450万でこの飼主は何を期待していた
のだろうと思ったのも事実です。
 この金額で、これだけの犬猫をボランティア・ビジネスで、自分は引き
受けるだろうか?考えるまでもなくノーです。
 有償ボランティアとしても割にあう話ではないんです。下手にお金を受
取れば契約責任が生じますし、こんな話にはのりません。
治療費だけで馬鹿にならない金額になります。
将来実際に必要となる犬猫10頭の治療費なんか分からないんですね。感染
症予防接種等の費用も合わせて、450万円÷10=45万円、これで運良く足
りますかね?足りなかったら持ち出しになる。
 450万円は出す側にとっては大金ですが、犬猫10匹引き受ける側にとって
は、実費も賄えるかどうかといった額でしかありません。

 450万円は大金です。まとまった額を支払ったからこそ、元飼主は様子
を見に行っている。
 これが数万なら、確認に行かない人の方が多い。犬猫を厄介払いすれば
忘れてしまいます。保護しますと相手が言えば、信じて渡します。犬猫が
その後どうなったか確認もしません。信じて何も知らない方が犬猫を厄介
払いしたい人には都合がいい。

 動物取扱業の規制をなお一層徹底していく過程で、淘汰される繁殖業や
生体販売業者が保護活動ビジネスへシフトしてくる動きが強くなってきま
した。

 犬猫の立場で考えるなら、これは一層の犠牲を物言わぬ動物達に押し付
ける結果となります。
 愛護の名において、ノーキルの名において、行き場を失った犬猫達で儲
けようという流れが強く、優勢となった今日です。






■ドイツの常識、日本の非常識

 "AERA 8月31日号"「犬を殺さないドイツの常識」   

 この記事の持っていき方は巧妙である。
 読者が誘導されるのは、高額な引取り料の「保護活動ビジネス・モデル」。

 冒頭、ドイツのノーキル・アニマルシェルター”ティアハイム・ベルリ
ン”が紹介される。
 譲渡率98%。ノーキル・シェルターを可能にするドイツの動物保護法、
飼主意識に簡便に触れ、次いで日本の保護活動ビジネスを検証する。

 北海道北広島市で起きた「ワンちゃんの里親ホーム」、'05年、宇都宮
市の「NPO法人 動物愛護福祉協会」の二件はいずれも崩壊。
 廉価な引取料で多数の犬を引取ったため”ビジネスとして成立しなかっ
た”。・・・それだけか?

 それらと対照的に高額な引取料をとるペット販売チェーン店「ペッツフ
ァースト」が、次に紹介される。
 そして吉田真澄氏の標記ご意見で記事を締めくくる。
 「寄付に関する税制と国民意識を変えれば日本でも、動物愛護の分野に
適切なボランティア・ビジネスが成立するはずだ。犬税を目的税として導
入することも真剣に検討すべきです。」

 動物愛護には関心がない私の友人も、ペット税導入の意見をくれたこと
がある。私個人としては反対しない。
 が、「動物愛護の分野に適切なボランティア・ビジネスが成立するはず
だ。」には賛成出来ない。これほど現状を無視した論はない。一足飛び過
ぎる。そこに至るまでにクリアしなくてはならない要件が幾つもある。
 それをしないで、ノーキルの保護活動ビジネスなど成立しない。資産家
目当てのビジネスなら成立するだろう。それならば寄付に頼らず、ボラン
ティア・ビジネスを騙らず、営利ビジネスでやりなさい。

 国内の動物愛護に寄せられる年間支援金総額は、一体どれだけの額にな
るだろう?他分野に比べ、決して少なくない額である。

 日比谷公園の年越し村が報道され、集まった支援金はたかだか二千万円。
百頭を越す犬の多頭飼育支援に寄せられる額は、1ヶ月足らずで軽く億を
越す。犬猫に行政支援は望めないと知っている人達は繰り返し、支援して
きた。
 未だ足りないのか!未だ善意のたわいない人々をたぶらかすのか!

 鄙びた田舎、鳥取県内も例外ではない。
 保護活動の看板を挙げ、”保護活動ビジネス”を目指す動きが10年近く
前からある。
 手口はワンパターンで見え透いているが、お馬鹿な餌やりさん達は簡単
に騙される。地域で孤立している餌やりさん達は、声を掛けられれば喜ん
で愛護の御旗に集まってくる。
 一人一人は、ただたわいないだけの犬猫おばさん達で、別に悪辣な人達
ではない。金も力も教育もない人達が、手当たり次第わたりをつけていく
裏社会の人間によって、形ばかりの「会」を名乗ってみせるが、実態はて
んでばらばら、自分の餌やり行為を”愛護”にすりかえて擁護してもらう
事しか望んでいない人達である。

 アエラの記事を私は読んでいなかったのだが、送ってもらって”なるほ
どそういう事か。”と思った。
 裏社会だけではない、誰を相手にすればいいかが分かったように思うの
だ。

  <続く>




■犬の餌付け

 鳥取市下味野で過去に起きた事件です。
 一人の住民の犬の餌付けが野良犬を増やし、解決までに長引きました。

 記事は地元日本海新聞・2004/2/14付けですが、私が聞取り調査を行っ
た範囲では、30代住民の”子供の頃噛まれた”という証言も多く、二十年
前から被害は出ていた模様です。
 私も以前から地元住民の話は聞いていました。

 長引いた理由の一つに、地域の特殊さがありました。餌付けをしていた
住民が地域の実力者で、村の失業者を自分の会社に雇用し、恩義を感じる
年寄り達は行政に苦情を寄せるのも遠慮する風潮があった。
 とはいえ苦情は出ますから、保健所は捕獲に来ていた。ところが、飼主
(餌やりさん)が引取りに来る。飼主だと言われれば、鑑札、狂犬病予防
ワクチン接種、係留義務等、注意を与えて犬を返さなくてはいけない。
 餌やりさんは、連れて帰った犬をまた放す。そんなことが二十年も続い
た。

 餌やりさんも20年年をとった。犬の集団は何十匹に増えた。息子さんが
独立した社会人に育つと、犬の餌やりを諌めるようになった。村人も世代
交代し行政に寄せられる苦情は半端な数でなくなった。
 行政ももう指導ですませる事は出来ないと判断。

 すると餌やりさんは途端に”犬は飼えない。飼犬ではない、野良犬だ”
と認め、犬は捕獲され保健所で殺処分されました。餌やりさんはもう犬を
迎えには来なかったのです。

 こういう”甘え”は餌やりさんに共通しています。自分が追詰められる
までは動物愛護の蔭に隠れていますが、いよいよ社会に自分自身の責任が
問われる段になれば、あっさり犬を犠牲にします。
 その時には犬の延べ犠牲頭数は増えています。自称愛護で救われた犬猫
よりも、犠牲になった頭数の膨大さは計り知れません。

 犬の餌付けは猫と較べれば少ないものですが、「環境と小さな命を守る
会」さんに犬の餌付けの記事が。2009年10月30日付けの記事です。

 公園で餌付けされている犬の話です。「環境と小さな命を守る会」さん
は、【毎日散歩に出向き放浪犬に餌をあげているという人に給餌の継
続と今後の情報を知らせてもらうようお願い】しています。
 【三月にゆうちゃんを保護した現場の近辺で半年の間で三匹の捨て犬が
あるとは、いかに捨て犬が多いかということ、】と嘆いていますが、それ
ね、餌付けのせいだと思わないんですか?
 【放浪犬がいる公園に捨てられた猫もいました。】餌付けは犬猫の遺棄
を誘発するの知らなかった?【数年前、その一帯の捨て猫の不妊手術をし
てくださった知人】は餌付けはしていないんですか?

 その公園のある地域住民はいい迷惑だと思います。

 【「犬猫保護、里親探しなど低レベルな人間のすること」 と罵られた
こともありますが、】現場でしゃかりきやっていた二十年間、私は一度も
そんなセリフを投げられたことはありません。
「犬猫保護、里親探し」のせいにしないで下さいね。そんな風に謗られた
のなら、その人のやり方に問題があるからです。
 記事を読んでいれば、それがよく分かります。

 今時、犬の餌付けをするとはね!信じらんない!
 どうすれば良かったか?
 餌付けを注意すること。保健所に通報して指導して貰うこと。

 犬が捕獲したけりゃね、餌は手渡しで食べさせること。そりゃ、もしか
したら噛まれるかもしれませんよ。それ位、怖がらずに覚悟してかかりな
さいな。
 犬の方だってね、恐怖と不信の秤に掛けて相応の覚悟で餌を食べに来て
るんだから。
 最初は食べません。5分なら5分と時間を決めて、手に持った餌を食べに
来ないようなら、餌を与えずに立ち去る。それを繰り返す。公園に行く時
間は同じ時刻を厳守すること。

 鳥取県動物愛護は夜明け前です・・





■活動再開準備中

 友人にとっつかまってしまいました。
 動物とは関係ありません。
 友人はロシア語通訳兼エッセイストの故米原万里
さんの従姉。
 今、各地で米原さんの回顧展が開かれており、鳥
取でも実施したいという相談です。
 友人は、言っちゃなんですが怠惰。つまり丸投げ
の名人。
 万理さんの妹さんが、鳥取県に企画を打診した所、
市民が実行委員会を作って受け皿となるなら協力す
るというような話で、「いいよ、入ってあげる。」
と上の空で安請け合い。

 ちらしやポスター配布位はやったげる位の気持ちでしたが、なんと実行
委員会を作る事から、こっちにやれって?主宰は貴女よ!と釘ささなきゃ
ね。
 入場者は、たかが回顧展、プラス講演会と安易に考えますが、企画実行
には人間一人、熱意をもって動く人がいないと進まないんです。
 知名度が高いのでお名前は知っていても、私は米原さんの著書を1冊も
読んでいないし、彼女の人生の軌跡をどういう切り口で捉えるかもノー・
アイディア。
 友人も同様らしい。米原さんの本はみんな読んだ、持ってると言い、持
ってくると言う。私、一から勉強しなきゃいけないんですか?

 交換条件で引受けないでもないがと”含み”を持たせました。

 当会の活動再開準備に、動物愛護に関するアンケート調査を準備中です。
実施には広範な協力が必要なので、友人が協力してくれるなら、いいでし
ょう、「米原万理回顧展と講演会」実行委員会を作りましょう。
 米原さん、興味深い方のようですし。この機会に著書を拝読するのも一
つの”出会い”になるかもしれません。


 「虐待された猫を米子から鳥取まで搬送リレーお願いしま〜す!」とい
うお知らせには動物愛護の人、直ぐに動く。昨夜の今朝、もう搬送リレー
が始ります。お昼過ぎには猫ちゃん、一時保護を引受けたお宅に落着き、
夕方には動物病院で検診受けてます。
 アンケートだ講演会だとなると途端に愛護派の出足は鈍ります。

 悩ましいのはこの点。
 動物愛護推進の実働要員として愛護派は当てに出来ません。

 会の活動再開を促すご意見も頂きましたが、それはそれとして伺います
が、出来ればご自身でアクションを起こして貰いたいというのが、偽らざ
る本音です。




犬の避妊手術法−卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術−
                           2009/10/30

 倉敷の動物病院のサイトでこんな記事を見つけました。

【2008年12月18日
シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター70
の避妊手術法、卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術どっちが良いか

 あまり新しいテーマではないが、Veterinary Surgery という雑誌に
犬の避妊手術法について記事があったので紹介する。

 避妊手術法には二つあり、ひとつは卵巣だけ取る方法、もうひとつは
卵巣と子宮どちらもとる方法である。どちらが良いかということである
が、過去の文献からそれを考察したものである。

 結論は、卵巣だけ取る方がベターであるという。子宮を取る方は、侵
襲性が大きい、出血しやすい、子宮を取った断端に肉芽腫ができる、尿
管に障害を起こしやすいと言う結果であった。長期的副作用として起こ
る子宮内膜炎や子宮蓄膿症、尿失禁に関しては差が見られなかった。

 ヨーロッパでは、卵巣摘出が主流であるが、アメリカでは卵巣子宮摘
出が主流であるらしい。アメリカの先生に影響を受けた先生は、卵巣だ
け取るのは後々子宮の疾患を起こすかもしれないので、良くないと言う。
 そんな先生に影響をうけた飼い主さんもそれを信じてしまう。時々そ
んな飼い主さんから、避妊手術についての問い合わせがある。私の病院
では卵巣だけを取っていると言うと、子宮を取らないなんて信じられな
いと言う風な対応がある。
 そんな飼い主さんに何を説明しても言い訳にしか取られないので何も
言わないのであるが、もしわが身がされるのであれば、痛くないほうを
選ぶと思う。】

 ”あまり新しいテーマではないが、”と断り書きがあるのを見ると、
獣医さんの間ではとっくに議論されている手術法なのだろう。
 シンシア動物病院の先生が犬の避妊手術を卵巣摘出術でやっている所
を見ると、既に国内に導入、実施されているのだろう。

 犬と限定された話で、猫の避妊手術法には言及されていないので、犬
を飼わない私が知らないのも当然かもしれません。初めて知りました。

 卵巣摘出術の普及率はどれ位なのでしょうね?
 鳥取でもやっている先生はいらっしゃるんでしょうか?

 この記事を読んで思い出したのは、大阪の保護活動の人から聞いた話。
 猫の卵巣を残す子宮摘出術を行う若い獣医がいる。安いから利用する
人が多い。
 「え?逆じゃないの?子宮だけ残して卵巣は摘出するんじゃないの?」
その時、聞き返すと、彼女は「違う、子宮だけとる古〜いやり方する若
い獣医さんなんや」と言い張り、「その医者はなんだ、けしからん!獣
医師会に言え!」「その獣医さん、獣医師会に入ってえへんのや」など
とと言い合ったものですが、・・・この記事を読むと、もしかすると彼
女、子宮と卵巣を取り違え、誤解していたのかもしれません。

 獣医学も日進月歩。
 今は体の小さな猫も卵巣摘出術でやるのでしょうか?





■保健所収容動物引取りを騙る人々  2009/10/29

 ケンちゃんは保健所あがりのケンちゃん。
 それがどうした?
 保健所経由の猫を引取ると私に”箔”でも
つくんですか?

 保健所見学に行った時、ケンちゃんは処分
されずにケージに収まっていた。
 首輪をしていたので、現場裁量で期間を延
長して置いていたのだ。
 一緒に収容された犬猫が処分される間も、彼はケージの中で悠然と座っ
ていた。

 ”災厄は、俺の頭上を通り過ぎる”と自己過信したんじゃないでしょう
ね?彼を素通りした災厄は、私の頭上に舞い降りた。

 連れて帰ってみると、これが大変な「赤ちゃん殿下」。
 保健所に突き出されるだけのことはある。
 譲渡なんか出来ません!先ずは行儀見習が必要ね。

 彼は某地域に現れ、居付くやいなや直ぐにお尋ね者に。
 家の中に入り込み、食い物を食べ荒らす!
 自分を構ってくれる子供が大好きで、構ってくれないと、・・飛び掛る!

 地域住民は保健所に通報し、猫を引渡した。

 哺乳瓶で育てられた猫らしい。
 人口保育された猫は人の手指に愛着が残る。
 「(育てのバカ)親の顔がみたい!」

 彼は自分の気に入らない事は何も受け入れず、爪を立て歯を立て、愛撫を
要求し、(弱いくせに!)地域の好戦的な雄猫に対しても唸って追い払える
かのごとく錯覚し、深手を負った。

 いつでも保健所に突っ返してやるからな!
 根は悪くないお坊ちゃま猫なので、まあ、何とか一緒に暮らし続ける間、
ケンちゃんの我儘も少しは緩和されました。推定9才以上。お年のせいで丸
くなったのかも。

 猫1匹、犬1匹、どこから来ようが同じこと。飼主にあぶれている犬猫には
かわりない。どこが特別なんですかね?飼主のいない犬猫にとって、保健所が
最悪の場所とは言えません。

 環境と小さな命を守る会さんの創作は、あれは一体、なんのつもりです?
 実際の話を作り変えた真意はなんなんでしょう?
 純粋な気持ちでないのは確かです。

 保健所収容動物を引取りたかったら、県の指導に沿うて、先ずは会の態様
を整え基準を充たすのが先。

 直ぐにばれる嘘なんか書いたって、なんの得にもならないでしょう。




■鳥取市営動物公園
                       2009/10/27

 ”ANIMAL ADVOCATE in TOTTORI”に市営動物園の余饒動物に関するファ
イルを設けているのですが、時間がなくてそのままにしています。
 過去の資料をUPするのも手間がかかり、現在進行形のことに追われて、手
が回りかねます。
 動物公園も継続して取組まないと意味がないんですよね。(自省の弁)
 米子のサルヶ島は毎シーズン、ベビーラッシュの報道を見るし、余剰なサ
ルはサル回し、動物実験用繁殖施設に送られ続けているんだろうなぁ・・と
くたびれた気持ちで思い出します。

 休会宣言していますが、これじゃ再開しても、会員で役割分担しなければ
追いつかないですね。

 愚痴はさておき、久しぶりに鳥取市真教寺公園に行って来ました。
 とはいっても、カメラを持っていたので通りすがりに寄ってみただけです。

 ワラビー舎は鳥舎に変わり、掲示板がキューちゃんの死亡を告げています。
キューちゃんは最後のワラビーだったのかな?不適正種飼育を指摘し、サル
と一緒に去勢手術をしてもらったワラビー。
 キューちゃんの死でワラビー飼育に終止符が打たれたのなら結構なことで
す。”あれじゃ、ピョンピョンどころか、ピョンとも跳べまい・・・”、見
る都度、心が暗くなり落ち着かない気持ちになったものでした。(樗谿公園

 

 サル舎は7匹。カンちゃんが最後のお猿さん。カンちゃんが幼い間、家族以
外のサル3匹は、写真右の奥の小部屋に隔離されていました。仕方ない処置だ
ったと思います。









 サバンナモンキーは経費(暖房等)
がかかり過ぎるので、譲渡先を捜した
が、引受け先が見つかりませんでした。

 初期の頃は動物園同士の融通でやり
くりしていたようですが、あっという
間に行き詰まります。

 登場するのが動物取扱業者。搬送料
付きの無料の動物達は、業者の手で劣
悪な民間動物園や違法な個人飼主等に
転売されます。

 今は動物取扱業者との癒着はありま
せん。
 ない筈ですが・・どうでしょう?
 もう、何年も前の取組みです。
 それ以降、Watchingも公文書開示請
求も何もしていないのです。







 余剰動物を抱えている状況で、新規
導入はいかがなものか?
というわけで、一時期、新規導入は中
止されていました。

 ミニブタとトカラヤギのカタログを
見せられた私は、可愛さにクラッとき
ましたが、誘惑には負けなかった。
 ”現在の状況で新規導入には断固反
対!”

 シバヤギが導入されているのは、飼
育頭数の減少によるものでしょうか?

 シバヤギの鳴き声は耳に懐かしく響
きます。ヤギさん、たっぷり食べてま
す?
 雑草の季節に時々は、除草隊で外に
出るのでしょうか?



 飼育の基本、適正種、適正数飼育がいかに大事であり、ゆるがせに出来ない
か、軽い気持ちでいると直ぐに不適正飼育、虐待へと転落します。
 ”自称保護活動”がそういう状況ですよね。今や、自称保護活動の不適正譲渡
や多頭飼育、虐待等をWatchingしなくてはならない時代。

 動物好きの人間と係わり合うと、動物達の身の上にはろくな事が起こりかねな
い・・。





鳥取県東部総合事務所”飼い主募集中”


【転載】
”平成21年10月21日掲載”
東部総合事務所・生活環境局・
生活安全課

<問合せ先>
 電話:0857-20-3675
   Fax:0857-20-2103
 電子メール:toubuseikatsukankyo
      @pref.tottori.jp


【直接来所されても動物をご覧いただけない場合がありますので、事前に電
話又は電子メールでお問い合わせください。
 電話でのお問い合わせは、平日の8時30分〜17時15分にお願いしま
す。
 電子メールでお問合せの場合は、題名に「犬(猫)の譲渡希望」と明記し
てください。】

 約三ヶ月の雑種のオス。兄弟だそうですが、1匹は耳が立っているし、1匹
は垂れてます。垂れてる耳、直に兄弟と同じように立つのかな・・・?
 繁殖業界で近親交配の野放し状態が続く限り、雑種の方が健やかな体で生
まれてきます。保健所で犬を貰いましょう!
 保健所は引取る時、飼主に不妊・去勢を勧めています。今に健やかな体の
子犬達は希少になるかも・・・

 私は、このまま犬を1匹も飼えないで人生を終えるのが残念!子供の頃は、
実家で犬を飼っていましたが、不妊・去勢手術の手段がなかった時代です。
ろくな飼いかたではありませんでした。獣医学の進歩に感謝!
 若いときは忙しく、日常のケアが必要なペット飼育は論外でした。犬派だ
ったのに、1匹の野良猫に魅惑されたのがきっかけで、以来、おかしな人生に
・・・(?)
 猫にかまけている間に年をとり(猫は絶え間なく・・)、とうとう”新規
導入”不可の年齢。”私の犬”は飼わずじまいです。
 うちの猫が1匹になったら、ボランティア譲渡制度にボランティア登録をし
て保健所から犬のお預かりをしようと楽しみにしています。
 ・・・、まぁ、その最後の1匹猫が同意してくれればですが・・






 ■保護活動を支える人達
                 2009/10/22

 YONAGO犬猫救護ネットワークさんのブログにアニ
マルメリーランドさんから預かったトイプードルの記
事がありました。コメント欄でのやりとりも併せて転
載します。
(太字は仲市加筆)

トイプードルちゃん、お見合いへ。
 姫路のアニマルメリーランドさんからの預かり犬のトイプードルち
ゃん。姫路でダンボールに入れられ捨てられていたそうです。
 全く人馴れしていませんでしたが我が家で少しずつ色々な物に興味を
示し始めたところでした。

そんな中希望者がおられて、姫路からお迎えに来てくださいました。

少しの間だったけどとてもかわいい、良い子でした。

慣れてくれるまで長い目で見てくださる事を願います。

ちょっとこわいの〜

yonagoinunekokyuugo at 23:07│Comments(4)│TrackBack(0)│ 

この記事へのコメント

1. Posted by トントン   2009年10月17日 15:01
姫路のアニマルメリーランドさんは、5年程前ですが、街頭で犬
猫の投売りをして問題になっていました。彼女がかき集め、彼女経
由でばら撒かれ直した犬猫は、相当数が虐待目的や実験用等の動物搾
取で命を奪われたことでしょう。

シェルターも人手があるわけではないので、十分なケアは出来て
いませんでした。

私はご本人とサポーター2人と電話でお話しましたのです。

不妊・去勢も千円、二千円でやって貰っているから大丈夫だ、大丈夫
だと言うばかりで、どこの病院でやっているのかは言いたがりません
でしたね。

貴女の方でも犬猫を姫路に出しているのですか?


2. Posted by yonagoinunekokyuugo   2009年10月20日 20:38
私たちの会を立ち上げる前に私が老犬のお世話がしたくて別の団
体からの紹介でアニマルメリーランドさんをご紹介いただき、ほ
ぼ寝たきりのロン君という老犬を引き取らせてもらいました。我
が家で8ヶ月生きました。その時シェルター登録をしましたので、
全く人馴れしていない犬や噛み付きくせのある犬を引き取りトレ
ーニングしたりのお手伝いをさせてもらっています。
たしかに100頭から犬猫達がいるので十分なケアは出来ないかもし
れません。ただ私から見ると十分ではないかもしれないけれど毎日良
く頑張っておられるな、とスタッフの方々も大変だと思っています。
私たちの考えは家庭の中で家族と一緒に暮らすことを目的にお世話を
しているので今後シェルター、保護施設を作るつもりはありません。
作ればそこに捨てに来られたり頭数が多くなれば十分なケアが出来る
自信がないからです。
姫路の方に鳥取で保護した犬猫をお渡しする事はありません。
どうぞ、ご理解下さい。


3. Posted by トントン   2009年10月21日 14:46
 やれやれ、これでは駄目ですね。アニマルメリーランドさんを紹介
した団体とはどこですか?無償で引き受けられたのですか?実費の授
受はあるのですか?普通はやってますけどね。

 救っているというのは単なる自己満足です。ちゃんと最低限のケア、
適正譲渡が出来ていないで、頑張っていますというのは通用しません
よ。
 そんな保護活動は要りません。

 鳥取県の犬猫だけでも十分なことが全く出来ていない状況です。お
かしな保護活動の世界で仲間内の”愛護活動”をしたいのなら、それ
は個人の遊びです。

 地域に根ざした地域貢献できるような活動をなさるお気持ちはない
ようですね。

 「今後シェルター、保護施設を作るつもりはありません。」
 それは正解です。
 鳥取県は保管施設を併設する方向で検討していますから、あなたの
ような方々はボランティア登録して県と協働していくのが、一番良い
と思います。

 「姫路の方に鳥取で保護した犬猫をお渡しする事はありません。ど
うぞ、ご理解下さい。」
しかし県外譲渡されていますね。鳥取よりもっとひどい状況の他県に。

 保健所収容動物引取りは中止されたのに、なぜ、その事を書きませ
ん?プロフィールを書き換えないと、虚偽になります。


4. Posted by yonagoinunekokyuugo   2009年10月21日 21:25
いつもご指摘ありがとうございます。
事実を良く知らない方からのコメントはいつも大変です。
どこのどなたか分かりますとこちらも気持ちがよろしゅうございます。



 書込みに、とうとう嶋田さんは不快になられたご様子です。
 これは無理ないですね。
 やはり踏み込んだ話をしたければ、アポをとって直接会って話した
方がいいでしょう。
 米子の施設を見学がてら、私はアポをとって米子・境港に伺うつも
りです。

 書き込みの中で、「保健所収容動物引取りは中止されたのに、なぜ、
その事を書きません?プロフィールを書き換えないと、虚偽になりま
す。」とありますが、YONAGO犬猫救護ネットワークさんのブログを今
見ると”がんばるママさん”のプロフィールはリンクがはずされてい
ます。そういう形で修正されたと解釈出来ます。
 ただ、昨年からの一連の経緯を説明していらっしゃらないのは事実
ですね。おかしな事に、保健所収容動物を欲しがっているYONAGO犬猫
救護ネットワークさん、環境と小さな命を守る会さんのいずれも、自
サイトでこの件に少しも触れていません。説明がない。
 自分達が当事者である件に関し、適正な説明が出来ないようでは困
ります。

 「鳥取県は保管施設を併設する方向で検討していますから、あなた
のような方々はボランティア登録して県と協働していくのが、一番良
いと思います。」は、嶋田さん達のお決めになることです。
 他人様は思う方向には向けられませんから、「やれやれ」と思われ
るなら、ご自分が適正な”譲渡推進”をされれば良い。
 幾ら話しても徒労だと思います。相手方にも不快感を与えます。

 姫路のアニマルメリーランドさんは、書込みの通り、犬猫の投げ売
りをしていた(今はどうか知りません)のは事実ですね。
 適正飼育を大きく踏み外して多頭飼育が止められないのは、愛
護精神というより”性癖”です。薬物中毒と同じで、犬猫を救う
というセルフイメージの依存症です。

 アニマルメリーランドさんのサイトを見ると、”ボランティア参加
のお願い”には、「常に人手不足の状態」「1頭1頭に手をかけてあ
げる余裕がない状態」、資金、物資援助のお願い。「施設の子のエサ
代・医療代・設備関係のローン返済など、まだまだ資金が必要です。」
と訴えています。”ローン返済”?ローン組んで返していけるような
業種ですかね?サラ・ネットワークさんの治療費踏み倒しは有名な話
ですが、結局、返せない。
 丸ごと寄附金頼みですからね。最初は自己資金を投入していても、
事業を拡大してしまうと追いつかなくなる。自転車操業になります。
多く抱えてしまうと金も人手も不足する、支援者を引き止めるために
は、犬猫引取りを止めるわけにはいかない。ご本人が悪循環から抜け
出せなくなる。
 スポンサーも募集していますが、「スポンサーの方には、法人責任・
議決権はございません。」とある。

 嶋田さん達は、こういう施設を肯定的に見ているようです。「たし
かに100頭から犬猫達がいるので十分なケアは出来ないかもしれま
せん。ただ私から見ると十分ではないかもしれないけれど毎日良く頑
張っておられるな、とスタッフの方々も大変だと思っています。」

 私は肯定出来ません。適切なケア、保管出来ない犬猫を抱えている
のは、アニマルメリーランドさんの自己管理能力の欠如の顕れです。
自己管理が出来ない多頭飼育者に犬猫の適正飼養が出来るはずがない。

 アニマルメリーランドさんをサポート、支援しているということは、
同じ傾向が嶋田さんにもあるのかもしれませんね。
 同じことはやらないにしても。




■保健所収容動物救命に執着する人々
                          2009/10/20

 動物愛護に係る意見交換会に参加した”環境と小さな命を守る会”さ
ん8名の内、朝倉さん、小谷さん、ペットフード店主・岡さんの三名は、
以前、”DAP&CAP”の名称で保健所収容動物を引き出していました。
 私が直接知っている当時のメンバーで、いらしてたのはその三名だけ
です。他にも当時から係わっていた方がいらしたかもしれませんが、私
は知りません。

 彼女達が保健所から引き出した犬猫の譲渡は、多数の市民が協力した
にも係わらず、はかばかしく進みませんでした。”自分は飼えない、で
もみんなで里親捜しに協力すれば、きっと誰かが”という自称ボラさん
ばかり増え、終生飼養目的で犬猫を貰いたがる人は自称ボラさんよりは
るかに少なかったのです。譲渡先は努力で、ある程度掘り起こしが可能
です。ま、しかし、しれてます。毎年、無理な掘り起こしが可能なわけ
でもありません。犬猫には寿命がありますけんね。1匹分ポストが埋まっ
たら、その座席は直ぐには空きません。

 騙す、捨てる、嫌がらせをしかけ強制する、預かりと称し置き去りに
する・・・何でもありでした。岡さんはお店で預かった犬をノーリード
で放し、咬傷事件を起こしています。

 彼女達の”ボランティア活動”の尻拭いを善意の市民が引受けざるを
得ない事態も再々、起きました。1年も経たないで、見るに見かねた善意
の住民が、再譲渡先を捜さねばならないような”譲渡”なんかしなさん
な!

 彼らは失敗から学んだでしょうか?
 行政は学びました。
 請われるままに犬猫を出していた鳥取県は、譲渡要綱を策定し間接譲
渡を原則、中止しました。

 動けば動くほど地域でトラブルになるような活動は保護活動とは言え
ません。不適正譲渡は飼育放棄に繋がります。所詮、やっている事も言
っている事も、矛盾だらけ。

 何が目的で保健所収容動物に執着するのでしょう?
 救命活動なら、保健所に収容される以前の犬猫だけでも救命しきれな
いのが現状です。

 殺さないということは生かすことです。物じゃないんですから毎日の
ケアがいるんですよ。囲い込んでくたばるのを待ちますじゃ、虐待です。
「殺していない!自然死だ!」と言い張った多頭飼育者がいるそうです。
他県の自称保護活動の多頭飼育者です。ぞっとしますね。

 もし、私が末期癌で余命幾ばくもないと宣告されたと仮定します。我
家の高齢猫達を安楽死させるのに、保健所にお願いする手段しかなかっ
たと仮定しましょう。
 間接譲渡で保護活動の会の人達に引き出されるかもしれないと考えた
だけで、私は死ぬに死ねない思いにかられるでしょう。捨てないで、ケ
ージに閉じ込めないで、里親詐欺発生率が異常に高いネットで里親募集
にかけないで。ネットで可能性ゼロとは言わないけれど、変質者の手に
落ちたり、動物実験に使われる危険は犯さない。絶対にね。危険を冒す
より安楽死を選ぶ。

 良い飼主さんの元で寿命をまっとうし、治療もして貰える可能性がゼ
ロとは言いません。適正譲渡か安楽死かの二択が厳守されるなら、お
ばあちゃん猫にもチャンスの可能性を一応与えて貰いたいのが飼主心と
いうもの。

 ”(ボラは)おだててやらせるんや〜””動物病院もこれからは(経
営が)大変やで〜””(動物病院に無理を言うには)最初にまとまった
金を握らせればやるよ。”。
 それも一つのスキルかなと思った時期もあった。犬猫の処遇さえちゃ
んとするなら、やり方の相違ですませた。

 朝倉さんと小谷さんは、個人情報を県外の仲間に流し、個人に対する
陰湿な嫌がらせ事件を起こした。若葉台南三丁目の件ではネット攻撃を
仕組んだ。
 朝倉さんの紹介で偽名で電話を掛けてきた戸田さんは、捨猫を人にも
勧め、自分が抱え込んだ猫も捨猫して終わってしまった。一番身近なボ
ラの崩壊さえ、助けられない保護活動グループってなんなんですか?

 無理をする自称保護活動は信用出来ないと知ったのは、その時が最初
でした。無理をした分の犬猫達はどこに行った?





動物愛護に係る意見交換会の開催結果概要について

 去る10月6日に開かれた意見交換会の概要がUPされました。(と言う
か、UPされているのに今日気が付きました。)

・・・・・・・・以下転載・・・・・・・

動物愛護に係る意見交換会の開催結果概要(注は仲市加筆)
  日時  平成21年10月6日(火)
      午後2時から4時10分まで
  場所  県中部総合事務所講堂
  説明者 公園自然課担当
  参加者 動物愛護団体12名
     注(”環境と小さな命を守る会”8名
       ”YONAGO犬猫救護ネットワーク”1名
       ”君といつまでもクラブ・ライオンハート”2名
       当会1名)
      行政関係者2名

1あいさつ(公園自然課長)
動物愛護団体の皆様に、現在県が検討している新たな動物譲渡の仕組み
についての御意見を伺いたい。

2意見概要(○:肯定的意見、●:否定的意見、◎:その他の意見)

(1)動物愛護団体情報提供制度について
【資料】資料1−1:動物愛護団体情報提供制度(フロー)(案)
        資料1−2:届出団体の基準、届出団体の遵守事項

ア 県が動物愛護団体の情報を提供することについて

○県に引取りを依頼する前に飼い主に飼養等について相談して欲しいが、
現状として、県に収容された後に知ることが多い。県に引取りを依頼す
る前に動物愛護団体等に相談することが浸透するまでは、制度は必要で
ある。
○動物愛護団体が自ら広報することは必要であるが、県でも情報を提供
してもらうようにすればよい。
●動物愛護団体が所在地や代表者を明らかにして、相談してもらえるよ
うに広報すべき。


イ 情報提供を行う団体について

○県が審査をして基準に合っている団体について情報提供することでよ
いのではないか。
●県の審査では、きちんとした団体かどうか不安であり、県が情報提供
を行えば、きちんとした団体と受け止められる。
●住民に対して、団体の情報を明らかにしていく必要がある。


(2)ボランティア譲渡制度について
【資料】資料2−1:ボランティア譲渡手続き(フロー)(案)
資料2−2:ボランティア譲渡手続き(フロー)(案)に係る説明及び
            留意事項
資料2−3:終生飼養者の基準、ボランティア譲渡対象団体等の基準、
      ボランティア譲渡対象団体等の遵守事項、譲渡対象動物の
      譲渡判断基準

ア ボランティア譲渡制度について

○ボランティア譲渡は、制度としては良い。
●ボランティア譲渡制度には、反対である。
◎県が飼養施設を作って、そこでボランティアが活動する制度の方が好
ましい。

イ 基準や遵守事項違反があった場合の対応について

●違反があった場合の罰則等がない。制度が不十分である。裏社会の参
入を規制できない。

●長期飼養の際、動物が死んだことにして動物を転用することがある。
そういった事の調査能力が県にはない。マイクロチップを装着する等、
個体識別が必要である。

ウ 一時飼養場所での飼養期間について

○長期になることはないが、個別に差があるので飼養期限を定めない方
がよい。
●最長6ヶ月ぐらいにするべきである。次から次に犬、猫がやってきて、
飼養場所が犬や猫でいっぱいになってしまう。

エ 犬の登録、狂犬病予防注射について

◎30日以内に新しい飼い主を探すのは困難であり、犬の登録、狂犬病
予防注射を行わなくてはならない。経費の助成はないのか?

オ ボランティア譲渡の経費について

○寄付金を集めるなどして、動物愛護団体で対応すべき。
◎公益法人が管理する基金を作ってはどうか?
◎不妊・去勢手術等の費用を助成してもらいたい。
◎不妊・去勢手術やワクチンの費用について、獣医師会の協力は得られる
ようにして欲しい。

カ 終生飼養者の基準

○多くの県で、譲渡先が見つからず、処分される犬、猫がいるのが現状で
ある。譲渡先は、県内で探すべき。動物にとっても移動がないほうが良い。

●終生飼養者は、県内となっているが、県外の人にもボランティア譲渡で
きるようにして欲しい。県内だけでは、譲渡数に限界がある。インターネ
ットで公開すると県外から問合せがある。

キ 譲渡対象動物の判断基準

○基準を設けるのは良いが、臨機応変に対応して欲しい。
○譲渡にあたっては、どのような動物でも譲渡するというわけには行かない
ので、基準は設けるべき。
●基準が厳しすぎる。高齢や離乳前の動物でも、譲渡を希望する人はいるの
で、基準を緩和して欲しい。
●社会への適応性もしつけ次第でかわることが多い。動物の問題行動の多く
は、飼い主の問題。


(3)今後の進め方について

○早く制度の運用開始ができるようにして欲しい。
◎制度について県民の意見を聴くようにして欲しい。


(4)その他

ア 県の動物愛護施策について
◎ボランティアは手がいっぱいの状態である。飼い猫の登録制度をつくって
欲しい。
県には、リーダーシップをとって一歩進んだ施策を行って欲しい。

イ 動物取扱業者について

◎ペットショップで動物を販売する場合、買い手に犬、ねこの特性について説
明せずに販売していることがある。その結果、買い手の思いが異なり、飼育放
棄の増加につながっているので、指導して欲しい。

        ・・・・・・・・以上・・・・・・・





■小さな命を救いたい

 5年以上も前になりますが、鳥取県内の市営動物園の余饒動物問題に取
組んだことがあります。
 鳥取市の場合は動物取扱業者と癒着があり、増えると搬送費用をつけて業
者に譲渡していたのですが、その時、業者の仲介で数頭のサルがX県の悪名
高い動物園へやられようとしていました。

 資料を提出し、サルの去勢手術を実施することで、譲渡は中止になりまし
たが、その直後、X県と連絡をとりました。X県庁担当者と地元の愛護団体
へ、動物取扱業を登録制にし、劣悪な展示施設の指導強化をお願いしたので
す。

 地元の団体は、発足当初から会としての態様をきちんと整え、会員数も多
く、主宰者・Tさんと直ぐに連絡もとれました。
 Tさんは私の要望を議事案件として理事会に諮って下さったのですが、結
果は否決。あの施設は残しておかなきゃならないという理由で却下された。

 あそこは捨てた犬を施設内に入れてくれる、だからあそこを閉鎖に追
込むようなことをしてはいけない。

 「あーっと、地元の方達はあの施設の動物保管状態をご存知なのでしょう
か?」私は言われたことの意味が分からず、「資料を送りましょうか?」な
どと尋ね返したものです。

 問わず語りに始ったお話はこうでした。
 X県の第一号愛護団体は3人組の犬猫おばさんが発足させ、自分も含め、小
さな命を救いたい人達数百人が入会した。
 あっという間に人が集まり、あっという間に人は去った。1年経つと会はま
た発起人3名だけになったのである。
 小さな命を救いたい人々は、自分達が救いきれない小さな命を”会”が救っ
てくれることを期待して入会したのだが、発起人達は自分達が救いきれない犬
猫を会員達の協力で救いたいと期待した。
 不良飼主、餌やりさん、多頭飼育が多く、ただでさえ地域で問題になってい
る会員さん達に、会は数ヶ月毎に犬猫を届けてくる。
 わっと入会者が殺到したと思ったら、潮が引くように脱会者が相次いだ。
 3人組は行政との関係も最悪だった。

 先人の失敗を見ていたTさんは、同じ失敗を繰り返さないよう、バッシング
のための行政叩きは控え、話し合いが継続出来る関係構築に努めます。約款等
を準備し組織の態様を準備したうえで、会を発足させました。
 しっかりした”お盆”を整えると、会員勧誘に奔走。半年間で300名が入会し
ます。

 「すごいですねぇ。うちはどうも・・・、悩んだんですが、切り捨て切り捨
てできました。その結果、零細企業から抜け出せません。」と感心すると、「
私も最初は会員数が多い方が行政との折衝に有利だろうと思いました。それが
間違いの元でした・・・。会員が地域でトラブルを起こしている。殺処分に反
対するばかりで、誰も救えやしないのに・・会の中でまともな話し合い一つ出
来ない状態でした。法人化した時に、思い切って100人だけ残して、あとはば
っさり切りました。それで少しは良くなると思ったら、何も変わりませんでし
た。」

「なんのためにあんなに一生懸命やったんだか・・・何かやったかなぁ?・・
ああ、市町村を回って不妊・去勢手術の助成金制度を設けて貰いました。」
「それ、いいお仕事なさったじゃないですか!」
「フッ、・・・300人の会員の内、協力してくれたのは1人だけでした。」

 失意の思いに病気等が重なり、体力気力も衰えたTさんは、事務局を引継ぎ
たいと思うようになります。
 会議の席上、「愛護の人達がこんなにレベルが低いとは思いませんでした。」
と、さらっと言ってのけた新人会員に見所を感じ、Tさんは会を託します。
 「なんのことはない、保護活動から犬の躾の会に移行しただけでした・・」

 その後、Tさんは創設した会を完全に離れ、関東の団体に所属して愛護活動
を継続されたと人伝に伺っています。


 「犬と猫と人間と」を鑑賞し終わった途端、同伴者が「あーっ、日本の動物
愛護は夜明け前だ・・」と慨嘆した。そんな話を耳にします。
 ”小さな命を助けたい”人々は奮起してレベルアップしなくては!

 【動物の愛護】【動物の管理】【合意形成】のバランスをとった市民活動は
未だ始っていません。




■【動物の愛護】【動物の管理】【合意形成】

 保護活動の看板を挙げる前に、「動物の愛護及び管理の基本的考え方」を
よく読み、自分達の活動実態が、【動物の愛護】【動物の管理】【合意形成】
に逸脱していないかどうか、正直に検証してみましょう。
 思い当たる違反があれば、繰り返さないよう改善しましょう。

・・・・・・・・・・・・・・

 環境省告示第140号  公布日:平成18年10月31日
 動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針 

 第1 動物の愛護及び管理の基本的考え方

(動物の愛護)
 動物の愛護の基本は、人においてその命が大切なように、動物の命につい
てもその尊厳を守るということにある。動物の愛護とは、動物をみだりに殺
し、傷つけ又は苦しめることのないよう取り扱うことや、その習性を考慮し
て適正に取り扱うようにすることのみにとどまるものではない。人と動物と
は生命的に連続した存在であるとする科学的な知見や生きとし生けるものを
大切にする心を踏まえ、動物の命に対して感謝及び畏敬の念を抱くとともに、
この気持ちを命あるものである動物の取扱いに反映させることが欠かせない
ものである。

 人は、他の生物を利用し、その命を犠牲にしなければ生きていけない存在
である。このため、動物の利用又は殺処分を疎んずるのではなく、自然
の摂理や社会の条理として直視し、厳粛に受け止めることが現実には必
要である。

 しかし、人を動物に対する圧倒的な優位者としてとらえて、動物の命
を軽視したり、動物をみだりに利用したりすることは誤りである。命あ
るものである動物に対してやさしい眼差しを向けることができるような態度
なくして、社会における生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養を図ることは
困難である。

(動物の管理)
 人と動物とが共生する社会を形成するためには、動物の命を尊重する考え
方及び態度を確立することと併せて、動物の鳴き声、糞尿等による迷惑の防
止を含め、動物が人の生命、身体又は財産を侵害することのないよう適切に
管理される必要がある。

 このような動物による侵害を引き起こさないように適切に管理するために
は、動物の係留、屋内での飼育、みだりな繁殖の防止等の措置を講じる等に
より、動物の行動等に一定程度の制約を課すことが必要となる場合がある。
また、所有者がいない動物に対する恣意的な餌やり等の行為のように、
その行為がもたらす結果についての管理が適切に行われない場合には、
動物による害の増加やみだりな繁殖等、動物の愛護及び管理上好ましく
ない事態を引き起こす場合があることについても十分に留意する必要が
ある。

 動物が人と一緒に生活する存在として万人に受け入れられるためには、
動物と社会との関わりについても十分に考慮した上で、その飼養及び保
管(以下「飼養等」という。)を適切に行うことが求められている。動
物の所有者又は占有者(以下「所有者等」という。)は、自分が加害者
になり得ることについての認識がややもすると希薄な傾向にあるが、す
べての所有者等は加害者になり得るととともに、すべての人が被害者に
なり得るものであるという認識の下に、所有者等は、動物を所有し、又
は占有する者としての社会的責任を十分に自覚して、動物による人の生
命、身体又は財産に対する侵害を引き起こさないように努めなければな
らない。

(合意形成)
 国民が動物に対して抱く意識及び感情は、千差万別である。例えば、家庭動
物等の不妊去勢措置、ねこの屋内飼養、動物実験、畜産等における動物の資源
利用、様々な動物を食材として利用する食習慣、狩猟等の動物の捕獲行為、動
物を利用した祭礼儀式、外来生物の駆除、動物の個体数の調整、安楽殺処分等
については、これらの行為が正当な理由をもって適切に行われるものであ
る限り、動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号。以下
「動物愛護管理法」という。)やその精神に抵触するものではないが、現
実には、これらの行為に対する賛否両論が国内外において見受けられる。

 このように、個々人における動物の愛護及び管理の考え方は、いつの時代に
あっても多様であり続けるものであり、また、多様であって然るべきものであ
ろう。しかし、万人に共通して適用されるべき社会的規範としての動物の愛護
及び管理の考え方は、国民全体の総意に基づき形成されるべき普遍性及び客観
性の高いものでなければならない。また、動物愛護の精神を広く普及し、我々
の身についた習いとして定着させるためには、我が国の風土や社会の実情を踏
まえた動物の愛護及び管理の考え方を、国民的な合意の下に形成していくこ
とが必要である。

                    ・・・・・・・・・・・・・・





■ボランティアの喜び
                        '09/10/15



 去る12日、動物との
共生を考える連絡会主
宰のセミナーが開かれ
ました。
 講師・水越美奈氏を
ご存知の方も多いと思
います。

水越先生の略歴
 獣医師
 日本獣医畜産大学卒。
 動物病院勤務
 1997年3月〜(1年間)
米国で動物福祉教育、し
つけ、聴導犬訓練、行
動治療の研修を受ける。

現在
 P.E.T.S.行動コンサル
テーションズ主宰
 (財)日本盲導犬協会
嘱託職員
 JAHA家庭犬しつけイン
ストラクター





 セミナー当日、参加者の中に、一人の老婦人(?)が特別な感慨で水越
先生のお話に耳を傾けていました。
 70を迎え現役を退かれた形をとっておいでですが、動物福祉ボランティ
ア活動歴40年近い女性です。
 遠い昔、ボランティア活動に従事していた女性は、小学生の水越先生に
不妊・去勢手術の必要性を教えたことがありました。今のようにそれが当
り前の時代ではありませんでした。
 その時の小さなお嬢さんが獣医となり動物行動学のエキスパートとして、
活躍するのを見ることが出来る。今度は自分がお話を聞きながら学ばせて
貰う。

 その方はご自身のブログのコメント欄で次のように記しています。

【今回の東京での「ねこ学」は面白かったですよ
講師の先生は小学生だった頃にJAWSのシェルターにお母さまと犬を迎えに
来てくださったお方です
当時は動物の不妊手術の啓発がまだ珍しいことでしたが、私たちの奨めを
聞いてくださり”不妊手術の必要性を教わった”と言ってくださいました。

そのようなことで獣医師へのご関心が高まったのかなーと、勝手に喜ばし
くも誇らしく感じています
そのお方が今や動物行動学のエキスパートとしてご活躍になっておられ、
わが身の齢を振り返ってしまいます
他ごとながらなんだかとても誇らしくうれしく感じますの】

 ボランティア活動の報われる喜びはささやかで、でも、それで十分なも
のがあります。
 パソコンの前で、思わず私もにっこりしました。




■「出稼ぎゾウ保護作戦
                           2009/10/14

 先日、読売新聞にタイの”出稼ぎ象”の記事が掲載されていました。
 機械化に伴い、木材運搬等で作業に従事していた”ゾウ”が仕事を失い、
”ゾウ余り”の状況が続いています。
 忘れた頃に、繰り返しタイの象関連記事を目にします。

 象の友基金(Friends of the Asian Elephant)も設立され、ゾウの治
療費負担を放棄する飼主の増加で、無料のゾウ専門病院も発足しています
が、保護政策でどこまでこの問題に対処出来るでしょう?

 人間社会に組み込まれ働いてきた作業動物達は、時代の変化で居場所を
喪失します。動物種や国は異りこそすれ、いつもどこかで同じ問題が起き
ています。

 今回の記事は、”あぶれたゾウ”と収入が激減したゾウ使いの足元につ
けこむタイのマフィアと、取締り当局の攻防を伝えていますが、国内で今、
現在進行形で起きている余剰とみなされた動物達とその転用の構図が、正
面から取上げられることはきわめて少ないように思います。

 保護活動に囲い込まれた犬猫は、保護主のダブル・スタンダードに左右
されます。責任と愛情を持って終生飼養してくれる貰手さんに渡したい大
切な命であると同時に、渡す先が見つからなければ持て余す厄介な命です。
 犬猫が溜まっていけば自分が困る。
 困るほど抱え込み、結果として動物福祉を犠牲にする保護活動は、自己
満足を通り越し、安っぽい虚栄心、物言えぬ犬猫をだしにした偽善としか
見られていません。
 不適正譲渡や遺棄、虐待、地域との対立。不良飼主の烏合の衆のような
グループの保護活動は市民権を得られないで終わってしまいます。、

 里親詐欺や裏社会主宰の保護活動団体がますます盛んになる原因に、保
護頭数が常に適正譲渡先人数を上回る現状があることを肝に銘じなくては
いけません。
 保護活動は終生飼養の譲渡先があって、はじめて機能します。保護だけ
で完結するものでなく、仲介ボランティアです。
 保護されただけでは、犬猫の運命は不安定なままです。一時預かりと同
義です。

 保護活動のスタイルは今が転換期です。




動物との共生を考える連絡会ニュース 22
                           2009/10/13

 繁殖場崩壊、多頭飼育崩壊、ドッグパーク崩壊等、誰もが思うのはここ
まで悪化させる前に被害を最小限に抑えられなかったのかという事。
 状況が発覚してから、行政指導に何年もかかり過ぎるし、”小さな命を
助けましょ〜う”が定番アイテム”のように登場してくるとますます事態
は長期化します。

 行政が業者や個人の尻拭いに多額の税金を投入する事に、市民は決して
同意しません。国内至るところで頻発し過ぎるんです。

 誰も救う力はないから毎回”ご支援を〜、みんなで一緒に救いましょう
〜”と、所有者責任棚上げで、尻拭い連鎖がどんどん伸びていきます。

 保護活動の不適正譲渡もそれですよ。「どっか突っ込み先はないか」と
犬猫を突っ込んでいくボラさんなんかボラじゃない。彼女達が突っ込んだ
犬猫をまた別の誰かが保護し再譲渡先を捜さなくてはならない事態が、鳥
取でも起きています。遺棄も迷惑です。不妊・去勢したからいいじゃない
?ご冗談でしょう。生き物でっせ、餌は誰がやるの?事故や病気は?誰か
知らないけどやってよとでも?
 おかしな自称ボランティアが増えました。他力本願も大概にせい!

 連絡会ニュース22に、6月27日開催のシンポジウムの概要が掲載されて
います。動物愛護法改正に、5つの自由をどこまでどのように盛り込んでい
けるかがテーマのシンポジウムです。
 5つの自由は、恐れや不安からの自由、飢えや渇きからの自由、不快から
の自由、ケガや病気からの自由、正常な行動をする自由です。
 国際的に標準化され、動物福祉の判断基準に活用されています。

 シンポジウムの中で、英国動物福祉法が参照されていますが、ここまで
やらないと国内の”イタチごっこ”は終わらない気もしました。

 英国動物福祉法は33条で虐待等の多様な違反行為に、裁判所は該当動物
の所有権の”剥奪と処分”を命じることが出来るとし、34条で”資格(そ
のもの)の剥奪”(飼養してはいけない等)という刑罰を規定し、35条で
命令に背き資格制限に違反した場合の”没収”を規定しています。

 シンポジウムでは続いて日本の動愛法の検討に入るのですが、続きは”
動物との共生を考える連絡会ニュース 22を御覧下さい。





咬傷事件 NEWS

  
 4歳男児、犬2匹にかまれ死亡
 福岡の研修施設敷地で

 ロットワイラーの写真
 (事件とは関係ありません)





 11日午前10時35分ごろ、福岡県那珂川町市ノ瀬にある弁護士事務所の研
修施設で「子どもが2匹の犬にかまれた」と管理人の高木晶子さん(56)
から119番があった。救急隊が駆け付けたところ、遊びに来ていた高木さん
の孫海地君(4)=福岡市南区野多目4丁目=が、敷地内で飼われていた大型
犬に全身をかまれており、病院に運んだが死亡した。

 筑紫野署によると、犬は秋田犬と「ロットワイラー」という洋犬で、当
時、塀などに囲まれた敷地内で放し飼いにされていた。高木さんが悲鳴を
聞き庭に出ると、秋田犬が海地君の頭部をかみ、ロットワイラーもすぐそ
ばにいた。犬を海地君から引き離そうとした際、ロットワイラーが海地君
の足をかみ、高木さんも襲われて頭部などに軽傷を負った。

 研修施設と犬は、福岡県内の弁護士(71)が所有。高木さんは住み込
みで管理しており、犬の世話もしていた。海地君は10日から1人で遊び
に来ていた。高木さんが農作業に出るため犬をおりに入れようと思ってい
たところ、事故が起きたという。同署が、かまれた経緯や犬の管理状況な
どを調べている。

 弁護士は取材に対し「かなり大きな犬で、番犬として飼っていた。高木
さんは5年ほど前から管理人を務めていた」などと話した。

2009/10/11 23:17   【共同通信】 
 
 犬に対する理解が浅いために起きた痛ましい事件です。

 今回のように幼児一人亡くなった事件はニュースになりますが、起きて
いる犬の咬傷事件は、全てが行政の統計に反映されるわけではありません。

 自称”保護活動”の不適正譲渡が原因で起こる咬傷事件も少なくありま
せん。大事に至らない場合の方が多いのですが、だからと言って咬傷事件
を決して軽くみないことです。犬も不幸です。繰り返してよい事ではあり
ません。

 失敗を怖るるなかれ、しこうして、失敗から学べです。




■消費者問題と動物愛護


 エンジェルズと改称したアーク
エンジェルズ(=AA)。相変わら
ず滋賀県高島市のシェルターで愛
護の歌を奏でておいでです。

 25日にはチャリティーバザーと
里親譲渡会を開かれるそうで、ブ
ログでいつものように被害者を装
いこんな事を書いています。

「当日、私たちの活動を反対する
住民のデモと集会が、またまた行
われるそうです。譲渡会の開催日
時に併せての反対集会とデモ行進
です。どこまで、意地悪なことな
んでしょうか?」
高島市今津町日置前の”トトロの木”(毎日新聞)

 これを読んだ高島期成同盟は、未定だった25日のAA活動の反対集会とデ
モの実施を即決。
 期成同盟は不滅です!

 翌朝の今朝、”ひろしまドッグぱーくボランティア基金等返還請求原告
の会”BBSが久々の更新。(http://hdp-genkoku.net/bbs/yybbs.cgi)

「陳述調書を順次公開します

 大手前法律事務所より、昨日陳述調書の写しが届きました。
 頑張って、連休中に記録ページにアップいたします。
 あわせて、まだ公開していない各資料、ならびに被告の要望により非公
開にしていた資料も順次アップしたいと思います。」

 今日、”全国消費者行政ウオッチねっと”発足が報道されましたが、動
物愛護に係わる消費者問題もどんどんリンクさせ、情報提供していくよう
にしましょう。

・・・・・・・・・・・・・以下転載
全国消費者行政ウオッチねっと

YOMIURI ONLINE:消費者行政をウオッチ…26団体が「ねっと」参加

 消費者団体や弁護士、司法書士などで組織する「全国消費者行政ウオッ
チねっと」が9月30日に発足した=写真=。消費者庁や自治体などによ
る消費者行政を、消費者の視点で監視していくことが目的だ。

 同ねっとに加入したのは、主婦連合会、日本消費者協会、日本消費生活
アドバイザー・コンサルタント協会、関西消費者連合会、仙台・みやぎ消
費者支援ネット、全国青年司法書士協議会、全国消費生活相談員協会など
26団体。

 東京都内で同日開かれた結成集会には、製品事故の遺族ら約150人が
参加。代表幹事に、弁護士の宇都宮健児さん、主婦連合会会長の山根香織
さんら6人、事務局長に弁護士の拝師(はいし)徳彦さんがそれぞれ選ばれ
た。

 今後1年間の活動目標として、
〈1〉消費者庁などの行政機関に対する消費者被害の救済・防止のための
要請活動
〈2〉地方の消費者行政を充実強化するための提言
〈3〉悪質業者が違法に得た利益を没収し被害者救済に役立てる「違法収
益剥奪(はくだつ)制度」の導入に向けた提言
〈4〉行政による消費者団体への財政支援制度の確立
などをあげ、重点的に取り組んでいく。

 結成集会には福島消費者相も出席し、「消費者庁は生活者の視点に立っ
た初の役所。皆さんから大いに意見を言ってもらい、一緒に大きく育てて
ほしい」とあいさつした。
         ・・・・・・・・・(2009年10月9日  読売新聞)

「〈3〉悪質業者が違法に得た利益を没収し被害者救済に役立てる「違法
収益剥奪(はくだつ)制度」の導入」がなされたら、アークエンジェルズの
シェルター没収に適用出来ないのかしらと期待してしまいます。


 ついでですが、放し飼いの犬の咬傷事件です。幼児が死亡。
大型犬2頭にかまれ、4歳男児が死亡 読売新聞




 ■ペットの転用/搾取1 09/10/10

 鳥取県では平成16年4月から、鳥取大学が鳥取県保健所払
い下げ動物の動物実験、学生実習への転用を廃止しました。
日本海新聞記事 平成15年9月24日
 三重県の個人活動家の折衝が成就した成果です。

 払い下げ先は鳥取大学しかないという理由で、鳥取県自体は払い下げを
廃止にしていません。農林水産省に大学が特例申請を提出し認可されれば、
県はいつでも犬猫を払い下げることが出来る状態です。
 山口大学が特例申請で払い下げを受けた事例がありますが、全部でどれ
くらいあるのか調べたことはありません。

 私が鳥取の情報を知ることが出来たのは、三重県の個人活動家・Kさん
の申し入れが大学教員の間で話題となったからでした。早速どなたの活動
か調べ、ご本人の了解を得て日本海新聞に報道をお願いしました。
 余剰とみなされた犬猫の転用問題にも、もっと多くの市民に関心をもち
考えてもらいたいと願ったのですが、動物愛護週間に時期を合わせたかの
ように、3ヶ月遅れで掲載された記事の反響はさほどでもありませんでした。

 転用についての意見は標記の通り分かれます。

・・・・・・・・・・

「飼養放棄等された犬・ねこの実験動物への転用」
    中央環境審議会動物愛護部会(第17回)資料1(2007/01/19)

○事例の概要
動物愛護管理センター等(地方自治体の施設)に持ち込まれ、または捕獲
収容された犬やねこを、大学等の各種研究機関に対して、有償または無償
で実験動物として譲渡しているもの。
※参考 このような譲渡を実施している自治体数は、年々、減少傾向(or
ゼロに近い状態)にあるが、当該譲渡廃止の理由としては、収容数の減少
及び引取り数の増加をあげているところもある。


○実験動物への転用に反対する意見
・新しい飼主が見つからない場合は殺処分される命であることから実験動
物として有効利用しようという考えは不適切。人間を信頼し家族同様に扱
われてきた動物を苦痛と恐怖に満ちた実験に転用することは、動物愛護に
反する行為。また、非人道的な行為。

○実験動物への転用に賛成する意見
・動物愛護管理法では、動物実験の必要性を認めており、適切な実験方法
(例:みだりに苦痛を与えないなど)であるならば適法な行為。
・犬やねこを使用しなければならない実験もあり、転用を中止しても、別
途に動物実験専用の犬やねこの飼育や繁殖を行うだけのことであり、有効
利用することが妥当。
・非傷的な動物実験方法もあり、実験動物=致死、というのは短絡的な見
方。

○その他の意見
・いったん社会の中でペットというカテゴリーが成立した後は、愛の対象
として消費される動物と、食べる対象として消費される動物は峻別される。
ペットとして飼育した動物を屠殺するというのは、動物とのかかわり方に
おける異なった文脈を不自然に交錯させるもの。

                        ・・・・・・・・・・

 私個人は”その他の意見”なのですが、賛成意見の”転用を中止しても、
別途に動物実験専用の犬やねこの飼育や繁殖を行うだけのことであり、有
効利用することが妥当。””非傷的な動物実験方法もあり、実験動物=致
死、というのは短絡的な見方。”とする意見はそれなりの合理性は持って
います。
 また、付け加えるなら、動物実験や生体実習現場にも愛護はあり、保
護活動の中にも虐待や処分、転用がある事実から、ペットの転用問題
を”愛護”の切り口で論じても不毛な議論で終わりがちと言えるでし
ょう。

 私個人の意見も全く個人の感覚的なものです。
 市の動物園で、ふれあいにヒヨコを使うというアイデアが出た時、私が
反対した理由の一つには”ふれあい”に使用されたヒヨコは(運良く幼児
に握り潰されたり、踏み殺されなければの話ですが)、鶏になれば養鶏場
に戻され食肉となることが受け入れ難いからです。感覚的なものですね。
 繁殖で増えた米子のサルが、動物実験用繁殖施設に送られる事にも違和
感がありました。

 鳥取市の保護活動グループが、鳥取大学附属動物病院に保護動物を学生
実習で安く不妊・去勢手術をして欲しいと要望していた時期がありました。
「学生だけで?」そう。「危険すぎる!死なせる危険性もあるでしょう?」
もちろん。「私は反対です!」
 その場では思いも寄らぬ案に激高しましたが、後日、自分は反対だが、
やるのなら、事実を公表して実施するよう、譲渡の際にも事実を隠さず譲
渡する事と条件を要望しました。

 何がどこまで許されるかは意見が分かれても、普通、社会で情報公開と
いう点で意見が分かれることはありません。

 後で聞くと、結局止めたという事ですが、今はどうなのでしょう?




県の試案に対するご意見
                              09/10/9

 県の提示した試案”動物愛護団体情報提供制度とボランティア譲渡制度”
に関し、ご意見を頂きましたので掲載します。Mさん有難うございました。

・・・・・・・・・・・・・・

 資料1 動物愛護団体情報提供制度
・E報告(年一回)代表の変更等主要な変動はその都度速やかに行なう

 資料1-2 別表1 届出団体の基準
・6 活動報告書等に会計報告を含む

 別表2   届出団体の遵守事項
・3 前年度分の活動報告書に会計報告を含む

・6 化成場法の遵守義務を含む


 資料2-1  ボランティア譲渡手続き
・枠内公園自然課 対象動物一般飼養者への譲渡ができなかった場合と変更

・D”譲渡申請 譲渡(条件付)” 条件付の意味は?
  一般飼養者への譲渡ができなかった場合の条件とは?原則譲渡対象か
  ら外すこと

・N登録抹消 ”登録を抹消し必要に応じて動物の返還を要求する”から必
       要に応じての文言を削除。
       (登録抹消のボランティアに動物の保管継続は不安がある。)

 資料2-2
・B”譲渡希望頭数及び受け入れ可能頭数を公園自然課に申告する”の受け
 入れ可能頭数と施設収容許容頭数は主観で異なる。”受け入れ可能頭数”
 ではなくあらかじめ申告した施設収容許容頭数(5Rに準じた)に変更

・C”譲渡対象動物の選定基準(別表4)”=”環境省基準?

・E”終生飼養者に譲渡を行うに際して”は、事前訪問調査を行ない,譲渡
 を決定すること。と変更。

・F”金銭の授受があった場合は終生飼養者の署名押印のある証明書類を添
 付すること。”に変更。

・G-J”団体または個人での施設保管は最長12ヶ月未満とする。

・K”動物の飼養状況を譲渡一ヵ月後に現地訪問調査し”と変更。


 別表2 ボランティア対象団体等の基準
[団体]
・4”代表者または責任者〜県内在住成人であり、動物関連法規に違反経歴が
 ないこと”と変更

・”16 逸走等の事故が発生した場合には速やかに報告すること。”
 ”17 任意ではあるが災害等に備えてマイクロチップの装着にご協力をい
 ただきたい。”
 ”18 飼養困難になった場合は必ず県に相談し、県の了解なしに第三者に
 譲渡や保管委託をしないこと、無理をしないこと”
 を追加する。

 
[個人活動者]
・8 ”狂犬病予防注射及び一般ワクチンの接種を済ませていること”に変更。
 更に新たな受け入れ動物と先住動物とのマッチングに適合していることを
 追加。

・”14 任意ではあるが災害等に備えてマイクロチップの装着にご協力をい
 ただきたい”
 ”15飼養困難になった場合は必ず県に相談し、県の了解なしに第三者に譲
 渡や保管委託をしないこと、無理をしないこと”
 を追加する。
 

 資料2-3
 別表1   終生飼養者の基準

・1”〜有する成人であり、動物関連法規に違反経歴がないこと”に変更。

・6”〜狂犬病予防注射及び一般ワクチンの接種を済ませていること””
 に変更。
 更に新たな受け入れ動物と先住動物とのマッチングに適合している
 こと”
 ”任意ではあるが災害等に備えてマイクロチップの装着にご協力をいた
 だきたい”
 を追加。

・”10 飼養困難になった場合は必ず県に相談し、県の了解なしに第三者
 に譲渡や保管委託をしないこと、無理をしないこと”
 ”11 逸走等の事故が発生した場合には速やかに報告すること。”
 を追加。
 

 別表3 ボランティア譲渡対象団体の遵守事項
 団体等に関する報告

・2”前年度分の活動報告書は会計報告を必ず添えて提出すること”に変更

 
 譲渡動物

・”任意ではあるが災害等に備えてマイクロチップの装着にご協力をいただ
 きたい”を追加

 
 終生飼養者が決定するまでの飼養について

・”1 各一時飼養場所での飼養可能頭数は1頭とする。ただし〜”を、”5R
 (五項目の自由)の基準を満たす飼養施設を有し、清掃や日常の世話に支障
 のない保管頭数を厳守すること。”に変更。

・一時飼養場所の定義は?

・3”狂犬病予防注射及び一般ワクチンの接種を実施すること”に変更

・7”死亡した犬及び猫について担当獣医師の証明書を添えて速やかに届け
 出ること。”に変更(事故死-ネグレクト 病死の判別に必要)

・”9 逸走等の事故が発生した場合には速やかに報告すること。”
 ”10 登録された施設での保管が困難となった場合に他に移動をさせる
 ことは原則禁止する。やむをえない場合であってもあらかじめ県に相談
 し保管場所を変えてはならない。”
 を追加(たらいまわしにされることを防止するために必要移転が多くな
 ると精神安定に支障をきたし不安が募る恐れがある)

・・・・・・・・・・・・・・以上転記





■試案:動物愛護団体情報提供制度とボランティア譲渡制度



 県主宰「動物愛護に係わる意見交換会」が、9月6日中部
総合事務所で開かれました。
 県サイドが示した試案は”動物愛護団体情報提供制度”
と”ボランティア譲渡制度”の2つです。
 自由参加の意見交換会で、出席者は職員除き12名。”環
境と小さな命を守る会”8名、”YONAGO犬猫救護ネットワー
ク”1名、”君といつまでもクラブ・ライオンハート”2名、
当会1名が参加しました。

 ”動物愛護団体情報提供制度”は、馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。

 保健所収容動物間接譲渡を以前から強く望んできたのは、”環境と小さな
命を守る会”さんと”YONAGO犬猫救護ネットワーク”さんですが、会として
の態様を整えていません。声掛け合ってネットワークもどきの烏合の衆とい
うのが実態です。環境と小さな命を守る会さんは、”DAP&CAP”の時代から
トラブルが多すぎる人達です。

 今までの経緯を鑑み、県は保護活動を自称する人達に”届出団体の基
準”を示し、会としての態様を整備するよう促しています。”動物愛護
団体情報提供制度”の真意はそういう事。

 普通は、各会が自主的にきちんとした会の態様を整え、地域で団体登録を
しています。そうすれば自動的に、行政窓口からも他県からも”情報提供”
されるシステムは既にあるんですね。動物愛護とかぎらず、みんなそうやっ
ている。
 県のやり方は大変スマート。

 そういうところから指導を始めなくてはならないというのが、鳥取県保護
活動のレベルです。
 今は、参加された会の方々の誠意ある対応を見守りましょう。
                             

 ”ボランティア譲渡制度”試案が出てきた経緯は、YONAGO犬猫救護ネット
ワークさんの要望に応える形です。
 YONAGO犬猫救護ネットワークさんは、昨年から保健所収容動物の間接譲渡
を受け、今年3月には追認の形で書類上の適正処理がなされていました。
 三月末、ネットワークさん開催の譲渡会がマスコミ報道され、当会が譲渡
要綱違反ではないかと指摘。行政が間接譲渡した犬猫の譲渡先を調べてみる
と、県外譲渡だけでなく幾つか不適切な点が確認され、間接譲渡は中止され
ました。

 ”環境と小さな命を守る会”さんの前身である”DAP&CAP”さんが、間接
譲渡を受けていた時期はもっとひどかった。譲渡先が見つからないのに、彼
女達はあの子もこの子もと目移りしながら手を出す。
 愛護ではないですね、薬物依存に似ています。”動物を助ける自分”とい
うセルフ・イメージを保ち続けるための反復行為に近かった。
 私は捨猫に散々苦労させられましたから、保護活動を自称しながら持て余
した猫を遺棄する彼女達は許せなかったですね。あり得ない事が次々に目の
前で展開され、私は保護活動を自称する人たちに根強い不信感を植え付けら
れました。アークエンジェルズの被害者達が保護活動不信になった気持ちは
よく分かります。

 県はそういう実態を踏まえ、譲渡要綱を策定し間接譲渡は原則廃止されて
いました。


 私は”ボランティア譲渡制度”試案には積極的には賛成しません。手間隙
かけて発足する意味内容がない。
 今までの間接譲渡はいずれも失敗しており、間接譲渡を受けたがるグルー
プや個人が成長した証もない。
 他県には保健所と連携して活動展開する団体が少なくありませんが、鳥取
県には未だそういう活動の出来る団体はありません。


 ひどく保健所収容動物に執着する人達がいます。
 意見交換会で、その理由を聞いたところ、ちゃんとした答えは出てきませ
んでした。

 サイト「猫ちゃんを救う会 鳥取県」のように募金目当ての場合もありま
す。多頭レスキューを除けば、保健所収容動物の救護は支援金・支援物資を
得られやすい。マスコミも取上げ易いネタです。
 こういう人にとっては、保健所経由の犬猫は付加価値があります。

 しかしそういう人ばかりではありません。本人にもよく分かっていないん
じゃないですかね。
 「救護したいなら、保健所経由にこだわる必要はないでしょう。ご自分達
で、”保健所に連れて行く前に、私達にご相談下さい”と広報すればいいだ
けでしょう?そのほうが合理的だ。なぜそうしないんですか?」

 誰も上手く答えられないんですが、一つは漠然と受身でそういう活動パタ
ーンをネット等で知っていて、よく考えもしないで自分達もやろうなんて思
っている場合です。

 保健所収容動物の救命はいろんな意味で楽です。
 行政職員相手に犬猫を引き出す場合は対人関係のストレスはなくてすみま
す。(その分、職員のストレスはすごいものがありますが・・・)街中で相
談を受けると、結構うんざりする場合も多い。無償奉仕だけれど、これも仕
事と割り切ってやってましたけどね。ムチャクチャ言う人もいますから。虫
のいい人は珍しくもないし。

 自分達の都合に合わせて、犬猫を選んで引取ればいいのも心理的に楽です。
”私救う人、あなた殺す人”で、選んだ犬猫を連れて殺処分現場を後にする
ことが出来る。

 犬猫の立場に立てば、ボラさんが飼主さんから直に動物を引取った方がい
いに決まっています。ただ、そうなると引取り拒否も口にしなくちゃならな
い。「1匹だけ引取ります。あとは保健所へ」と言わなきゃならない。
 これが言えないんですね、全体の中で自分達の活動の位置付けがちゃんと
出来ていないから、独善的なナルシズムがこわれてしまうように思うのでし
ょう。

 県の引取が有料化されてから、ますます遺棄される動物が多くなったよう
です。遺棄されて苦しみながら死んでいく犬猫は少なからずいるでしょう。
保健所に運ぶ手間を省き、川や海にほおりこんで始末する地域もあります。
冬季、海に投げ込まれ、波にのって岸壁に返された猫なんか悲惨です。直ぐ
には死ねない。
 最悪な場所は保健所じゃない。

 保健所に行く前の、あるいは保健所にさえも行かせて貰えなかった犬猫の
救護さえ出来ていないのが現状です。
 こういう制度をわざわざ設けるより、雑種の子犬を希望して入ってくるの
を順番待ちしている県民に、逆に保護活動グループを紹介した方がなんぼか
犬猫のためじゃありません?

 平成20年度の鳥取県保健所収容動物の統計を見ると、子犬の引取頭数は西
部がダントツ多く、東部はゼロです。
 米子までは行けないが、子犬は欲しかったのにという東部住民もいるに違
いありません。米子の子犬を東部で手続きを済ませて入手できるようにすれ
ば、子犬は処分ゼロに近づくんじゃないでしょうか?
 それとも、もう出来るのでしょうか?
 搬送等はボランティアでやる人はたくさんいるでしょう。

 拘留期間が短いので、県は収容動物の広報に今一積極的ではないけれど、
もっと力を入れてもいいんじゃないかと思います。




■鳥取県保健所収容動物

 ただ今、飼主募集中!
 平成21年9月29日掲載
 東部総合事務所・生活環境局

 処分日は毎週金曜日
 現場裁量で譲渡動物の保管期
間を延長するなどの配慮が行わ
れていますが、時限収容の原則
は変わりません。
 後から後から犬猫が収容され
る現状では止むを得ませんね。
 今の繁殖業界の現状では、犬
は雑種が一番!保健所で犬を貰
いましょう!メチャ、可愛い!


 処分方法:鳥取県東部総合事務所所轄の動物収容施設

 松並町にある施設は、通りから路地を入り袋川の土手に隣接して建っている。
敷地面積452u、建物床面積111uの建物は炭酸ガス処分機を備え、殺処分され
た遺体は県外の肥料関連業者がその日の内に引取る。

 この施設が完成する平成3年4月までは、硝酸ストリキニーネの注射で処分し
ていたが、処分する職員も文字通り体をはらねば勤まらなかった。犬が暴れて
手元が狂い、自分の長靴に注射する。狙いがはずれて自分の目に注射液が入る。
凶暴になった犬は暴れて、職員の時間のロスや精神的ストレスも大きかった。

 炭酸ガス機による処分方法は、職員にとっても処分される動物にとっても、当
時は歓迎すべき大きな改善だったと思われる。硝酸ストリキニーネ注射による個
別対応から炭酸ガス処分機による大量殺処分は、処分動物の苦痛や恐怖の軽減に
もなった。

 炭酸ガス吸入による処分は、導入措置として大脳皮質の麻痺状態を発現させ、
次いでガス濃度を高く、酸素濃度が低下することで、酸素欠乏状態による窒息死
に導く。

 鳥取保健所の処分の実際を見てみると、処分機は1機だけで、平成17年に離
乳前の幼齢動物をネンブタール(麻酔薬)の腹腔内注射で処分する改善がなされ
たが、それ以外の動物は全て同じ機内で処分される。

 処分機底部の2箇所の小孔からガスが注入されると同時に、処分機内圧力の急激
な変化を起こさないよう、ガスの総口径と同じ口径の排気口から処分機内の空気
が機外へ排出される。
 ボンベから気化した炭酸ガスは、大気温度より低いが、鳥取保健所では熱交換
機を通し温度差を近づける工夫はされていない。また、処分機の中で炭酸ガスの
濃度が均一になるよう攪拌する装置はない。
 ガスは無臭だが、下から徐々にたまっていくので、下に置かれた猫や小型犬は
いきなり濃度の高い炭酸ガスを吸入し、息苦しさが嵩じ窒息死する。
 ガスの注入開始から、処分機に充満したガス放出終了まで約20分間。

 これで見ると、致死に至らしめる前の導入措置(大脳皮質の麻痺による鎮静状
態の発現)に配慮がなされていないように思う。

 平成20年度の東部保健所の致死処分頭数は犬が100頭弱、猫が500頭弱。
 大都会と違い、個別対応出来る頭数である。
 殺処分方法も、獣医学の進歩や新たな処分機の開発等、時代と共に変化するも
のであるから、秋田県のように積極的に処分方法の改善に向けた取組みをお願い
したい。




■ねこの居場所
                            2009/10/4

 ねこと親しく付き合ってきた身としては、やや感情的に猫の立場を擁護
する気持ちになるものだ。
 ・・・、言い訳がましく前置きするのは止めよう!本題に入る。

 つい最近、私は某動物行動学者に前から気になっていた質問をしてみた。
仮にですよ、将来的に猫が人里から消えるとして(つまり自然繁殖が絶え
るという意味で)、そうなると自然界は困るんじゃない?
 「困らない。」教授は不機嫌になった。そのように感じられたというだ
けですが・・・。
 「ネコの自由徘徊がなくなると、つまりノラネコがいなくなると、ネズ
ミが増えたりしません?」教授はますます不機嫌になった。
 ネズミの人口調節に猫が一役買っているのでは?という最後の希望は、
あっさり否定され、いえねこは生態系の中で何の役割も果たしていない恐
ろしい事実が明らかになった。(本当かしら?他の研究者の意見も聞いて
みよう・・・などと未練がましく思わぬでもないが・・・)
 生態系なんぞと言うのもおこがましい。そんな用語を使うなんて話にも
なんにもなんねえやという感じになってきた。

 おばかな質問をしているという微かな意識が最初からあって、落ち着か
ない気分の私は”結論”を得るとそそくさと電話を切った。

 少なからぬショックであった!イエネコ族は”立ち位置”を失い(そも
そも持っていなかった!)踏み外せば奈落の底の不安定な薄板一枚の上に
ひしめきあって乗っかっているように思える!

 根幹のところで動揺をきたし、その夜は”今日はもうなにも考えない”
と呪文を唱え、私は早々と布団を被って寝てしまった。


 翌朝も私はショックをひきずり、やや生々しさは薄れたものの今もショ
ック状態から抜け出せないが、ネコと人と社会と環境の将来的ビジョンを
自分なりに再考し直さなくてはなりませぬ。
 私は心の中で猫に自然界での立ち位置を付与してきたが、心の底には不
安定感があった。はっきりさせるんじゃなかった!

 社会はどうやら、ペットを除く猫不用の方向へ向かっていて、それなり
の根拠を持って論がはれるらしい。
 ねこと人の関係を、私ももう一度再検討しなくてはならぬようです。






保健所収容動物致死処分方法の改善 秋田県の取組み
                            2009/10/3

麻酔で眠るように…猫の処分に「安楽死」装置   読売新聞 09月29日       

【秋田県動物管理センター(秋田市浜田)は、引き取った飼い猫を麻酔に
よって処分する「スリーピングボックス」を導入する。
 購入費は、吸入麻酔装置と合わせて290万円で、開会中の9月県議会
に関連補正予算案が提出されている。

 秋田県生活衛生課によると、ボックスは45センチ四方で、1度に数匹
のネコを入れ、吸気口から麻酔を流し込む仕組みで、担当者によると「眠
るように安楽死できる」という。

 センターには現在、犬用の炭酸ガスによる処置室があるが、ネコは犬に
比べ炭酸ガスへの抵抗力が強く、長く苦しんで死ぬことになるという。そ
のため、クロロホルムを使用したり、注射したりして安楽死させているが、
職員がひっかかれてけがをすることもあるという。

 2008年度にセンターへ持ち込まれたネコは1378匹。開設当初の
1997年度に比べ約1・5倍に増えた。子猫が圧倒的に多いという。
 同県生活衛生課の担当者は「新たな飼い主を見つけることに努めており、
できれば使いたくない装置です」と話している。  読売新聞 09月29日】




 鳥取県保健所収容動物致死処分方法に関しては、平成
17年(2005)、離乳前の幼齢動物はネンブタールの腹腔
内注射で致死に至らしめる改善がなされています。
 それ以降、改善は進んでいません。

 全体の整合性を考えるなら、保健所収容動物譲渡推進
と致死処分方法改善は同時になされるべきでしょう。







■鳥取県動物愛護団体情報提供システム
                   2009/10/1

 動物愛護団体情報提供システムについての意見交換会
は、9月6日(火)午後2時から倉吉市・中部総合事務所
で開かれます。

 動物愛護団体情報提供システムは言い換えれば、間接譲渡システムの
整備です。

 鳥取県では、鳥取市の保護活動グループ”DAP&CAP”が保健所収容動物
を引き出し、あちこちの餌場に猫を遺棄したり人を騙すようなやり方で犬
猫を押し付けた”活動”が市民の憤激をかい、それが契機となって平成15
年(2003)9月 ”鳥取県犬ねこ譲渡実施要綱”が策定された経緯がありま
す。

 今年3月、指摘された米子保健所の譲渡要綱違反も、間接譲渡のシステム
整備が不備であった為に起きたと言えます。
 米子保健所は、YONAGO 犬猫救護ネットワークさんへの間接譲渡を、要綱
の譲渡対象者基準7を適用し、内部で適正処理をしていました。
 公文書開示請求した文書の日付は2009年3月6日ですが、間接譲渡はそれよ
り半年以上前に始っています。事後承認、適正処理の手口を行政は時々使い
ます。

 ところが、指摘を受け間接譲渡した犬猫の追跡調査をしたところ、譲渡対
象者基準7を充たしていなかったので間接譲渡は一旦中止されました。

 その失敗が、今回の動物愛護団体情報提供システム整備に繋がってき
た。

 県の作成した試案に対する意見を聞きたいというのが、今回の意見交換会
です。

 試案には幾つか疑問点はありますが、いずれにせよ失敗を改善に繋げてい
こうという取組みには違いなく、1歩前進です。

 配布資料や会議の模様などは、後日、協働の時代INDEX/2009に資料として
UPします。





■鳥取県保健所収容動物譲渡推進への取組み 2009/9/30
  
 鳥取県が漸く保健所収容動物譲渡推
進へ向け、検討を始めました。
 県の打診に対し、西部の”YONAGO犬
猫救護ネットワーク”さんが協力を表
明している模様です。

 当会は保護活動の会ではありません
が、県の保健所収容動物譲渡推進事業
の立案・実施には協力していく方針で
す。

大阪の料理屋「火場焼 はまじま」の眠り猫

 保健所収容動物の譲渡に関しては、今まで二つの節目がありました。

 平成15年(2003)9月  ”鳥取県犬ねこ譲渡実施要綱”の策定・通達
 平成17年(2005)4月  鳥取大学が地方自治体収容動物の実験使用
            (学生実習用を含む)を廃止

 一時期、倉吉保健所が譲渡に力をいれた時期もありました(平成16年
度 倉吉保健所の一般譲渡は犬58、猫6)。
 譲渡数を延ばす可能性は、予め潜在的な飼育希望者の人口数で限定さ
れています。力をいれれば譲渡数が伸びるものではありません。

 私達は保健所の収容動物の福祉の向上、譲渡システムの精度を高め、
致死処分方法の改善を望むと同時に、引取事業の「現場」が人を育てる
教育現場ともなる事を希望しています。

 近く県主催で意見交換会が開かれ、当会も出席します。
 会議の模様は、後日このHPでお知らせします。





中国 2008年、狂犬病による死者は2466人

 中国衛生部が2009年9月27日に発表した報告書・「中国狂犬病、予防治
療の現状」によれば、2008年の狂犬病による死者は2466人。
 中国では2003年に前年度患者数に対し70%増の1980名を記録して以来、
狂犬病による死亡者数は毎年、2000名前後をくだらない。
 韓国では1984年以降、狂犬病の発生をみなかったが、1993年に再発生。
1998年以降は狂犬病による死者が出ている。

 日本海を挟んだお隣の大陸事情だけ見ても大変な事態です。日本国内で
の狂犬病予防ワクチン接種率の低下は怖いですね。いつ国内発生してもお
かしくない状況です。

 中国では狂犬病の流行に伴い、有無を言わさず犬という犬を撲殺したこ
とから(中にはワクチン接種していた犬も含まれていたのですよ!)批判
が高まり、初の「動物保護法」制定に向け草案が完成したそうです。







■イギリス 犬たちの悲鳴
 ブリーディングが引き起こす遺伝病
    NHK・BS1 9月23日再放映を見て ('09/9/28)


 御覧になれなかった方達のために、内容を箇条書きしておきます。

 ドキュメンタリーフィルムは、2年間にわたる徹底的な調査をもとに製
作されています。

 ”純血種”の純血性を守る役割を担うとされている”ケンネルクラブ”
は、実は単なるマニアックな素人集団でした。
 生物学的、解剖学的、獣医学的な観点を全く無視して犬の健康や福祉を
顧みず、無意味な見た目だけの”犬種基準”を考案し、基準に合致する事
を競い、常軌を逸した近親交配を繰り返し、遺伝性疾患に苦しむ犬達を蔓
延させた実態が分かり易く語られます。


 登場するのは英国ケンネル・クラブ関係者(会長、ブリーダー、ドッグ
ショー審査員、個人飼主会員、遺伝学顧問獣医師)。RSPCA(王立動物虐
待防止協会)、CAWC(ペット動物福祉協議会)の専任獣医師。臨床獣医師
や遺伝学等の専門家達。ペット雑誌の編集者。遺伝性疾患に苦しむペット
の飼主達、システム改善を求めて活動を続けるキャロル・ファウラー氏な
ど。


  

 ・キャバリア・キングチャールズ・スパニエルの脊髄空洞症
  登録犬の三分の一が発症と推測される。ほとんどは軽症だが、重症の
 場合は頭蓋骨の後部を取り除き、容量を広げる手術が必要。手術は成功
 するとは限らない。激痛が激しい場合は安楽死処分。

  脳に較べ頭蓋骨が小さすぎるため、神経がやられていく。
  ”20cmの靴に25cmの足を突っ込むようなもの”
  初期症状:首や頭に触れられるのを嫌がる。
  激しい頭痛。異常な感覚があり、首輪装着でも激痛。
  (神経病専門獣医師・クレア・ラスブリッジ氏)

  心臓疾患も多い。およそ半数が5歳までに心臓に雑音が聞こえる。10歳
 過ぎにはほとんど全てに雑音が聞こえる。(リバプール大学心臓専門獣
 医師・サイモン・スィフト氏)

 ・1950、60年代に心臓疾患のある犬が大々的に繁殖用に使われたのが、蔓
 延の原因だろう。人気犬種は沢山の子犬を産ませる。そのため急速に病気
 が広がった。

 イギリスの700万匹の飼犬の約四分の三が純血種。犬種はおよそ200種類。
 イギリスの飼い主達が負担している治療費総額は、1週間で約15億円。
 (1千万ポンド)

 ・スティブ・ジョンズ教授(ロンドン大学)
  常軌を逸した近親交配。
  人間なら完全な違法行為。
  健康という観点からみて、言語道断の繁殖が行われている。

 ・RSPCA(王立動物虐待防止協会)のマーク・エバンス獣医師は、”犬
 種基準”で順位を競うドッグ・ショーの弊害を指摘。

 ・映像は1900年代と現在のダックスフントとブルテリアの体型変化を指摘
 する。ダックスはより足短になり足に負担がかかり易く変化し、ブルテリ
 アは頭蓋骨が変化し著しく扁平になった。
  ジャーマンシェパードドッグも警察犬等の使役犬に余り変化はないが、
 ショー・ドッグには重大な変化が見られる。

  動物形成外科の権威、グラハム・オリバー氏はドッグ・ショーの映像を
 見て、シャーマンシェパードの”失調性歩行”を指摘。(後ろ足の筋力が
 ないので膝が左右に揺れ、筋肉運動の制御が出来ない。)

  それでも世界最大のドッグ・ショー”クラフツ”2008年バーミンガム大
 会で、審査員テリー・ハナンは、純血種は”作業犬”とは違う、ショーの
 ための犬の方が”正しい体型”と主張する。”作業犬”は解剖学的にみて
 正しい体型ではないと。

  ハナン氏の言う”解剖学的に正しい体型”とはなにか?それはケンネル・
 クラブによって作成された”犬種標準(スタンダード)”によって計られ
 る。ブリーダー達はスタンダードを目標に、犯罪的な近親交配を繰り返す。

  ドッグズ・トゥディ誌のビバリー・カディ氏は、純血種の良さは大きさ
 や性質等、多くの要素が安定・保証される点だが、犬種基準を目標に繁殖
 させられる犬達の欠陥も、残念なことに予想できるという。
  「犬達がこわれていきます。」
  ブリダーによる犬達は健康上の不安を抱え、恐ろしいスピードで遺伝性
 疾患が増えていると指摘する。

・ラブラドールレトリバーは、関節と目
 スプリンガースパニエルは、酵素欠乏症
 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、アレルギー
 ゴールデン・レトリバーは発ガン率が高い

 特定されている遺伝性疾患はおよそ500種類
 ”純血種”の遺伝性疾患発症率は人間に較べはるかに高い。

 ボクサーは心臓・癌・脳腫瘍・癲癇
 癲癇の発作に苦しむボクサーと飼主の日常の映像
  ペンシルバニア大学教授、ジェームズ・サーベル氏は、癲癇の発症率は、
 犬種によっては人の20倍にものぼると指摘する。

 ・そもそもの繁殖の始まりは自然淘汰の延長にあった。秀でた猟犬や番犬
 同士を掛け合わせ、優秀な使役犬の犬種を作り出したのが、近代犬種の誕
 生である。

  それが崩れ、犬が本来人間社会で担ってきた役割はそっちのけで、外見
 のみ重視されるようになったのは19世紀半ばから。
  金と暇を持て余したイギリスの新興中産階級があらゆる犬種の完璧モデ
 ルや新犬種を作り出すことに熱中し、外見を追求する趣味的な繁殖が定着
 する。

  1850年代にドッグ・ショーが開かれるようになり、1873年にはショーを
 運営する組織・英国ケンネル・クラブが誕生。
  135年経過した現在、ケンネル・クラブは純血種の血統の登録と世界最大
 のドッグ・ショー”クラフツ”を開催する役割を担う一大組織として社会
 的ステータスを確立・定着している。

  RSPCAのエバンズ獣医師は言う。ドッグ・ショーは誤った美意識に基づ
 く、外見のみを基準とした、犬の健康や福祉とは無縁な催し。

  ローデシアン・リッジバックは背中に一筋の逆毛があるのが”標準”とさ
 れる。リッジは一種の畸形で脊椎披裂を発症し易く、類皮嚢腫も深刻な症状
 を惹き起こす。
  二十分の一の確率で生まれるリッジのない子犬は発症しない。
  しかし、”犬種標準”によれば、リッジのない正常な子犬はローデシアン・
 リッジバックを名乗る事は許されない。深刻な疾病を惹き起こす畸形でなけ
 れば純血種ではない。

  ブリーダー、アン・ウッドロウはこぼす。「近頃はリッジのない子犬の安
 楽死を拒否する獣医が多くて困る。」リッジのない”出来そこない”は「私
 の管理の元で静かに逝かせてやりたいのよ。」
  ブリーダーはリッジの標準改定に反対する。
  ローデシアン・リッジバック・クラブの規定では、リッジのない子犬は致
 死処分と今でも明記してある。
  基準にはずれる子犬たちが殺されるのは、道徳的、倫理的に許されないの
 では?
  ケンネル・クラブ会長、ロニー・アービング氏は、基準を充たさない子犬
 たちが殺されているのは肯定出来ないとし、今まで自分が知らなかったそう
 いう行為を防ぐため出来るだけのことをすると明言する。
  ケンネル・クラブがそういう考えを支持すると思われたくはない。

 ・ペットの保険業界は、雑種の方が健康で強いとよく知っている。雑種の保
 険掛け金はブルドックの半額以下。

 ・「純血種の問題は、全ては一握りの血統に行きつくこと」スティーブ・ジ
 ョーンズ教授は、人間社ではタブーとされている近親交配が、犬のブリーデ
 ィングで当り前となっている点を糾弾する。
  望ましい形質を定着させるため、ケンネル・クラブの規定では、同じ犬種
 同士の繁殖しか認められない。その結果、近親交配が行われ遺伝病という高
 い代償を犬達に払わせている。

  近親交配をしているかという質問に、ケンネル・クラブ会長が答える。
 「親子は?」「ノー」、「兄弟姉妹は?」「ノー」、「祖父母と孫は?」
 「イエス」。

  近親交配は犬の免疫系に打撃を与え、感染症に対する抵抗力を低下させ、
 最終的には生殖不能となりその犬種は滅びる。
  某大学のが10犬種を調査したところ、現在の犬は、40年前の犬の遺伝子の
 10%しか継承していない。90%は既に失われ遺伝子の多様性を喪失してい
 た。

  2006年、CAWC(ペット動物福祉協議会)は、ケンネル・クラブに報告書を
 送る。
  1、近親交配の規制
  2、遺伝性疾患を持つ犬のドッグ・ショー出場禁止

  カークウッド博士は、犬の福祉に関する問題は沢山あるが、その中でも一
 番悪影響の大きな問題として抜本改革を求めた。

  これに対してケンネル・クラブは、「単純で科学的根拠がない」と反撃。
  多くの犬種の大多数は健康であると言うのだが・・

  2年前の2004年、ケンネル・クラブの遺伝学顧問は同様の指摘を発表してい
 た。「多くの犬達に過酷な重荷を負わせている」事実を指摘し、改善を勧告し
 ていたにもかかわらず、言い分をこの二年間で変えてしまったようだ。
  顧問・ジェフ・サンプソン博士は「ほとんどの犬が健康に一生をおえる」と
 今では言っている・・

  パグ犬のジョージを見てみよう。彼はクラフツのチャンピオン犬の子供で、
 モリス夫妻は800ポンド(12万円)で購入した。
 ジョージは生まれた時から様々な疾病、障害を背負っている。膝蓋骨脱臼、裂
 口ヘルニア、軟口蓋過長症、下まぶたは常に眼球をこすり、脊椎の湾曲、呼吸困難
 は日常的・・
  苦しむために生まれてきたかのようなジョージは、しかしクラフツの出場権
 を持っている。

  パグの犬種基準がパグを様々の遺伝性疾患の巣に変え、今やパグはジャイア
 ント・パンダ並に絶滅の危機に瀕している。

  クラブ公認209犬種は二種を除き、繁殖前の検査義務がない。

  ケンネル・クラブの遺伝学顧問ジェフ・サンプソン氏は、義務付けはブリー
 ダーが嫌がるという。ブリーダー達の支持を失い会員ばなれを起こす。
  英獣医師会会長も”かけがえのないケンネル・クラブ”を大切に守っていか
 なくてはならないと言う。規制を強めて会員の支持を失えば、クラブの持つ影
 響力も失われると心配する。
  会員の中には、会員の大多数の支持が得て繁殖システムを抜本的に変えたい
 と頑張って活動している人もいる・・


  その人はキャロル・ファウラー。飼ったキャバリアが2匹とも脊髄空洞症を発
 症。それがきっかけで活動を始める。

  <続く>


  


 厚生労働省の身体障害者補助犬の遺伝性疾患に関する検討会報告書(04
/07/09)でも、遺伝性疾患排除には、その血統の犬を繁殖用に使わないこと
が重要であると提言されています。

【加えて,身体障害者補助犬として育成することを目的として犬の繁殖を行
う場合には,遺伝性疾患を有していない犬を繁殖に供することが重要である。
 疾患の遺伝子を欠く犬を用いて繁殖を行うことにより,その個体群におけ
る遺伝性疾患の発生頻度は低下することになる。身体障害者補助犬から遺伝
性疾患を排除するためには,繁殖の面からも適正な対応が求められる。
 すなわち,育成を行う犬に限らず,繁殖に供する犬についても,可能な限
り遺伝性疾患の検査を実施し,疾病の存在が確認された場合には繁殖に用い
ないようにする配慮がなされるべきである。
 良質な遺伝子を有する犬を親犬として,身体障害者補助犬の計画的な繁殖
が行われることを望みたい。】


 非人道的、犯罪的な人工的繁殖で、どれだけ無数の犬猫が避けることが出
来た苦痛、疾患を予め背負わされてきたことでしょう!
 私達は、こういう馬鹿げた残酷な仕打ちを止めさせなくてはなりません!






 ■「コウノトリに選ばれて!」

 09'9/27 日本海新聞「読者の広場」
 沖ときえ様の投稿「コウノトリに選ばれて!」


 *写真は兵庫県立コウノトリの郷公園のもの。沖様の投稿とは関係ありません。

 3羽のコウノトリが飛来したのは国府町奥谷。池田家墓所近いハスの田
んぼで、”夢中になってなにか食べている姿”が目撃されましたが、夕暮
れ時で1時間半ほどで飛び立った様子。
(アマチュアカメラマンの太田忍氏がその時撮影した写真も掲載されてい
ます。すっごくいい写真です。カラーでも見たい〜!)
 翌早朝、9月15日に3羽は沖さんの自宅前の田んぼ周辺に飛来。”曇り空
の朝もやの中を、一幅の墨絵のように歩く姿”を、沖さんはご家族と共に
”ただ呆然と”眺められたそうです。

 予期せぬコウノトリの来訪に新鮮な感動を覚え、コウノトリが”自然環
境に恵まれた場所として”ここを選んで来てくれた”と幸福感に包まれ、”
安心して暮らしていける環境づくり”の大切さを改めてかみしめ、胸がふ
くらむ沖さん。

 お気持ちが私達にも率直に伝わってきて、なにやら私達の胸も少しふく
らむようです。御裾分けを頂いたような気持ちになりました。






  ■ブリーディングが引き起こす遺伝病

 昨夜の再放送は、鳩山首相の国連演説で放映時間の変更が
あったようです。1時間早く放映されました。当日まで気付
かず失礼しました。
 私自身は未だ見ていません。会員さんがビデオ録画したものをこれから
見ます。

 ”純血種”ブリーディングの歴史は、動物の尊厳を踏みにじる人間のお
ぞましさが最もよく顕れた世界です。

 私達は二つの事業を準備中ですが、一つが「ブリーディングが引き起こ
す遺伝病」の実態調査(鳥取県内)と啓蒙活動です。
 消費者問題の位置付けで被害の判例を増やすことが、法整備に直結して
いくので、将来的には裁判支援等も行いたいと考えていますが、先ずは研
修会を企画中です。

 犬猫の問題を社会問題として捉える風土がほんとないですよね・・純血
種を飼っている人は多いのですが・・

 日程等が決まれば、またお知らせします。




■イギリス 犬たちの悲鳴
 ブリーディングが引き起こす遺伝病 再放送

 9月23日(水)23:10〜24:00
 NHK・BS1


 5月に放映された「イギリス 犬たちの悲鳴 ブリーディングが引き起こ
す遺伝病」が再放映されます。

 ”純血種”の遺伝性疾患は、個人飼主にとって身近な問題です。
 動物病院の待合室で飼主同士の話や、我家の周辺で愛犬とお散歩中の飼
主さんのお話から、純血種に遺伝性疾患が蔓延している実感があります。

 臨床獣医さん達は、「イヌジステンパーウイルスや犬糸状虫などの急性
あるいは慢性の感染症、交通事故、中毒など、長い間伴侶動物の命を脅か
してきた後天性疾患の予防や治療が広く行き渡るに連れてこれらの疾患に
よる死亡率は減少し、相対的に先天性、体質性、遺伝性の疾患が伴侶動物
診療の中心を占めるようになった。」と指摘し、「近縁個体内交配の多い
伴侶動物の繁殖形態がこの傾向を助長している。」として、遺伝性疾患の
予防に関係者達(ブリーダーや生体販売者、一般飼主)の関心と協力を呼
びかけています。

「伴侶動物は、人に比べて寿命が短く、人為的な交配が可能であることを
考えると、既に遺伝性疾患を発症した動物を治療しつつ、予防に主体を置
いた対策を講ずることが望ましい。優性に遺伝する疾患では、発症した動
物を繁殖に使用しなければ、それ以上疾患が発生することはない。しかし、
臨床上問題となることの多い劣性遺伝性疾患では、ヘテロ個体は症状を示
さないため、発症個体を交配に使用しないだけでは、いつまでもヘテロ個
体の子孫が群内に残ることになる。ヘテロ(保因)個体が特定できれば、
交配様式を変えるだけで、次世代から疾患をなくすことが可能となる。
従来の生化学的診断法等でも、ある程度保因個体を特定することは可能で
あるが、確実性に乏しい。現在では、遺伝子型検査のできる疾患であれば、
ヘテロ個体を確実に診断し適切な繁殖計画を立てれば、疾患をなくすこと
ができる。
遺伝性疾患は、飼い主、繁殖家、ケンネルクラブなどにとって大きな関心
事であり、獣医師、研究者のみでは解決できない。遺伝性疾患のコン
トロールには、伴侶動物に関係するすべての関係者のネットワーク、
協力が必要である。
      小川博之氏「伴侶動物の遺伝性疾患」から引用(太字は仲市)


 NPO法人 日本動物遺伝病ネットワークの活動にご注目!
 必読サイトです。
 ファイル「遺伝性疾患を減らすために重要なこと」は、素人の私達にも
わかり易く、何をすればよいのか示してくれます。


NPO法人 日本動物遺伝病ネットワーク(JAHD Network)
「小動物の遺伝性疾患に関する考察」
今本成樹氏(日本獣医師会雑誌61巻10号・2008年10月)
第2回 犬の遺伝性疾患に関するアンケート結果伴侶動物の遺伝性疾患」
小川博之氏(東京大学大学院農学生命科学研究科高度医療科学研究室)



明後日、23日(水)、23:10からNHK・BS1
「イギリス 犬たちの悲鳴 ブリーディングが引き起こす遺伝病」
をお見逃しなく!






10匹以上の飼育は届け出 県動物愛護管理条例、10月施行 

 乗鞍岳のスカイラインでは、畳平バスターミナル(岐阜県側)に熊が侵入、
熊はパニック状態で混乱する人々に襲いかかり射殺されました。
 スカイライン沿道の休憩ターミナル等では普段から食べ残しゴミ等の処理
を徹底して欲しいものですね。野生動物を呼び寄せる誘因は作らない事。

 そのお隣の長野県では”多頭飼育届出制”を条例化しました。

【10匹以上の飼育は届け出 県動物愛護管理条例、10月施行 
             9月20日(日)信濃毎日新聞
 
 ペットは責任を持って飼育を−。犬、猫などペットの飼い主の責務を定めた
県の動物愛護管理条例が10月1日に施行される。犬猫を計10匹以上飼育す
る場合、飼い主に保健所への届け出を義務付けたほか、県の改善指導に従わな
かったり届け出を怠ったりした場合の罰則を設けた。

 県食品・生活衛生課は「地域社会の中で人とペットのよりよい共存環境を築
くため、適切に運用したい」としている。

 近年は、家族のようにペットに接する人が増える一方、劣悪な環境で飼育し
たり安易に捨てたりする例も目立つ。県内では2006年、北佐久郡軽井沢町
で犬繁殖業者(ブリーダー)が多数の犬を飼育し、周辺住民が苦情を訴える問
題も起きた。

 こうした状況を受け、県は「多数の犬猫を適正に管理する場合、トラブルを
防止するためにも行政として実情の把握が必要」(食品・生活衛生課)と判断。
飼育の届け出義務などを盛った条例案をつくり、ことしの2月定例県会で成立
した。

 県によると、都道府県で同様の届け出を条例で義務付けているのは、ほかに
山梨や佐賀など5県。

 長野県の条例では、飼い主の責務を「動物を適正に飼養することにより、動
物が人に迷惑を及ぼさないようにしなければならない」と規定。飼い主が守る
べきこととして、適正に餌や水を与える、犬はきちんとつなぎ留める、猫は屋
内で飼育するよう努める−などを盛り込んだ。

 熊や毒ヘビといった危険な動物が飼育施設から逃げた場合は通報し、けがを
させるなどの事故が発生した場合は直ちに届け出ることも定めた。

 飼い主がこうした事項に違反した場合、県は措置命令や立ち入り検査ができ
るとし、従わなかった場合は30万円以下や20万円以下の罰金を科すなどの
罰則も規定。
 大量飼育や事故発生を届け出なかった場合は5万円以下の罰金とした。】


 鳥取県でも平成12年(2002年)、県条例改正案に多頭飼育届出制を盛り込み
ましたが、地元保護活動グループがパニックとなり、誰かがヘルプ要請したか
どうかは知りませんが、県庁にネット攻撃が仕掛けられました。
 この時は登録制に伴う作業量等も勘案され、見送りとなりましたが、多頭飼
育届出制は必要でしょう。




犬の生産制限を訴える請願書<昭和27年>

      

 差出人に”三木操方”とあるのは、赤とんぼの作詞者”三木露風”。
 かたは幼い露風を婚家先に残し離婚したが、晩年は露風宅で過ごした。

 昭和27年当時、飼主は飼養動物の繁殖制限を願いながら、その手段がなく、
犬の尻尾の付け根にワッカを嵌めてみたり、発情期は小屋に監禁してみたり
と、いろいろ工夫がなされたようです。
 繁殖制限は難しく、飼主は犬の出産の都度、貰い手のつかなかった子犬の
遺棄、殺処分、動物実験への提供等を余儀なくされていました。

 請願書は、狂犬病予防法施行から二年後の昭和27年8月18日に提出されて
います。
 人の子の母であり、飼犬のケアを引受ける主婦である女性の立場から、か
たは狂犬病撲滅を願い、野良犬を生み出さず無用な殺生を未然に防ぎたい心
情を述べ、当時、当局が着手していた研究が進み、不妊・去勢手術が普及可
能な料金となるよう訴えています。

 「わが国における犬の狂犬病の流行と防疫の歴史 4」の表3「明治30 
(1897) 年以降の犬の狂犬病の全国と南関東地域における発生頭数の推移に
よれば、'52年前後は狂犬病発生率が増幅していた事が分かります。

 年  全国発生件数
 1949  616
 1950  879 
 1951  337 
 1952  233 
 1953  180 

 現在、確実に不妊・去勢は普及しています。猫の不妊・去勢率は80%を超
えました。
 時代に取り残された個人飼主(餌やりさんを含む)の繁殖や、やむを得な
い事情での飼育放棄(人間の生活の方が大事です)だけなら、"保護活動"
が市民生活の中で機能することは可能です。
 繁殖業者・生体販売者の尻拭いまでしていては、機能不全は必至!

平成17年6月の改正動物愛護法成立以前、全国ペット小売業協会は極端に過小
な数字しか出してきませんでした。
 平成13年度、15年度の二回のアンケート調査では、いずれも”年間総生産
数10万頭”しか出して来なかったのです。

 当時からその数倍はあると言われてきましたが、平成17年の法改正後の18
年度のアンケート調査で初めて年間100万頭の生産頭数が出てきました。
 これも、実数はその数倍と推測されます。

 二年後の法改正へ向け、”業界の過剰供給”をなんとしてでも規制しなく
てはなりません。

 かたの請願書から半世紀以上の月日が流れました。
 半世紀経った今日、飼養動物の不妊・去勢の個人飼主責務のキーワードだけ
で片付かない問題を私達の社会は抱えています。




9月28日は世界狂犬病予防 Dayです。

■【かくも長きにわたり人々を恐怖に陥れた狂犬病は,昭和31 (1956) 
年の最終発生以来45年の時が流れ、巷には狂犬病予防注射不要論者の声
も大きいと聞く。

 約270年前に長崎に初発して以来、江戸、明治、大正、昭和の各時代
にわたり発生し、 犬をはじめとする幾多の尊い家畜の生命を奪い、時と
して飼い主や一般市民の生命さえ奪い、また、防疫対策のため撲殺され
た多くの犠牲犬のうえに今日の清浄化が達成されたという歴史を振り
返るとき、わずか数十年の空白だけで歴史を封印してしまうのは、余
りにも軽薄というべきではないだろうか。

わが国における犬の狂犬病の流行と防疫の歴史より引用。
 唐仁原景昭氏論文 日本獣医史学会第39号 (2002年1月20日発行)】 


■日本海沿岸の大陸側では、狂犬病は今でも恐ろしい伝染病です。
 人命に係わる(犬の身上にも係わる)現在進行形の社会問題なのです。

 何年か前、中国雲南省の牟定県で、(一方的で暴力的な)犬の大量処分が
実施されたニュースをご記憶の方も多いと思います。
 狂犬病予防接種を受けていた飼犬も(極めて少数)、飼主の抗議と悲鳴の
中、腕からもぎ取られ飼主の目の前で撲殺されました。


 「中国衛生部が毎月発表している法定伝染病の感染状況報告を集計すると、
2006年の狂犬病の発症者は3385人、その内の死亡者は2741人で、発症者の死
亡率は約81%に達している。
 狂犬病は2006年5月から12月まで8カ月連続で、月間の法定伝染病死亡原因
の第1位を占めた。」(中国で最も危険な伝染病は「狂犬病」 ペットブー
ムに追いつかない未熟な保健体制が奏でる過激な狂犬病狂騒曲 北村豊氏の
中国リポートより引用)


■中国では狂犬病が蔓延する一方で、過熱するペットブームが同時進行中です。

中国犬市場にて暴利を得る業者と急激に蔓延する狂犬病
茨城県上海事務所・ビジネスリポート


          以下、転載


 中国で急速に広がるペットブームに乗じ、犬の販売業者が暴利をむさぼっ
ている実態が明らかになっている。NNAの調査によると北京・上海・広州
で犬の価格が仕入れ価格の30〜50倍で売られていることが判明。また、北京
晨報によると、上海市のペットショップでは1匹55万元の高値が付いた犬
が、2カ月間で11匹も販売されたという。 
 その一方で、狂犬病のために病院で診察を受ける人が急増。疾病予防セン
ターの専門家は、きちんとした管理が行われていないと指摘。犬にかまれた
後の治療も適切でなく、予防注射も受けない人が多いと警鐘を鳴らしている。 

■ペット市場を取り巻く状況 
 美容室、訓練所、ペットホテル、写真撮影など、ペット関連市場の裾野は
広く、中国のペット関連産業は少なくとも150億元規模に達すると推測され
ている。 
 2001年の北京市を例に上げると、輸入物ペットフードの売上高は2億元に上
り、前年比130%も増加。その後もブームの過熱に伴い、各関連商品の需要は
伸び続けている。ペット用医療機関や美容院などの技術は、先進国レベルと
の差も大きい。 
 北京市最大のペット用犬マーケット・愛斯達名犬交易市場によると、一般
市民は各犬種の相場に疎いため、大部分が販売業者の言い値で購入していく
傾向にあるという。青海省では1,000元(約1万5,000円)前後で購入できる生
後30日程度のチベタン・マスティフが、北京市では3万〜5万元で売れるとい
う。
 同市で最も人気がある1,000〜2万元レベルのペット犬でも、繁殖・仕入れ
コストは1匹わずか数百元程度が相場。
 多い日で1日400〜500匹の犬が売れており、同市場で最高額のチャウチャウ
犬は40万元という高値が付いている。 
 この盛況ぶりに反して、ショップ1軒が支払わなければならない各種税金は
合わせてわずか200元。しかも、現在は交易市場側がすべて立て替えているた
め、業者の利益は巨額。業者の一人は「政府は“犬産業”をまったく一つの業
界とみなして管理していない」と指摘する。 
 中国人民大学社会学部の洪大用教授は、「政府は犬の繁殖、販売に対しても、
化粧品などに適用されている『ぜいたく品税』を徴収すべき」と強調。
 犬産業の暴利を抑制すれば、繁殖場、販売業者は減少する。一方で、飼育コ
ストが上昇すれば、気軽にペットを購入する人も減り、狂犬病感染などの恐れ
を持つ野良犬や捨て犬も減少するという理論だ。 
 広東省消費者委員会の関係者は、「政府は拡大し続けるペット市場をもっと
重視し、公安、商業、繁殖、衛生など各関連部門がそれぞれの責任を明確化し
てヤミ市場や安全といった問題を解決すべき」と主張している。 
 今年8月末に、北京市獣医衛生監督所が犬類繁殖場に対して行った調査では、
同市の繁殖場は計125カ所に上ることが判明。しかし、業界関係者は、50匹以
上の犬を飼育している繁殖場は300カ所以上、さらに小規模なところを加える
と、実際に合法的に営業している繁殖場は全体のわずか10%前後しかないと指
摘する。およそ9割の繁殖場が、行政の管理の目を免れていると言える。 

■狂犬病激増、1カ月で318人死亡 
 人民日報は衛生省のデータとして、中国で狂犬病が激増しており、9月だけ
で318人が死亡したと報じた。今年1〜9月の発病件数は昨年同期比約30
%増の2254件に上り、狂犬病は連続5カ月、伝染病の中で死者数が最も多
かった。同紙によると、狂犬病は数年前から流行の兆しを見せていたという。
疾病予防センターの専門家はその原因について、「都市部でペットとして、農
村では番犬として飼われるケースが増えたが、きちんとした管理が行われてい
ない」と指摘している。 
 また、北京娯楽信報によると、1−9月にペットにかまれた人は10万人以
上に上り、9人の狂犬病発症が確認。更に中日友好病院急診科の蘇伯固副主任
は「患者の80%以上はペットにかまれている」と指摘。ペットを飼う家庭が
増加し続けていることと、狂犬病の知識もなくむやみにペットに近づく人が増
えていることが増加の原因と考えられる。 

■問われる飼い主のモラル 
 上海市ではペットブームの半面、持てあまされ捨てられる犬や猫も増えてい
る。最近の流行の捨て場はペット美容室だ。「捨てられた後も少しでも良い待
遇を」「誰かがもらってくれるかも」との親心があるようだが、結局は公安当
局に届けられ処分されるという。 
 長春市は2007年12月31日までの間、午前7時〜午後7時に屋外での犬の散歩を
禁止した。一部飼い主のマナーの悪さを指摘し、公共緑地などの環境汚染や、
放し飼いにすることによる他人への危険性などを理由としている。 

■愛犬家が抗議デモ(北京) 
 中国で狂犬病の急増に伴い、ペット犬の処分が本格化する中、多数の愛犬家
が昨年11月、北京市の動物園前で抗議デモを行った。香港紙・文匯報は、デ
モには約1000人が参加し、警察などは300人以上を動員、20人以上が
連行されたと報じた。 
 狂犬病の増加といった事態を受け、市警察当局は9月以降、ペット犬をめぐ
る各種不法行為5000件以上を摘発。さらに体高35センチ以上の犬や、気
性の激しい犬、許可のない犬、複数の犬を飼っている世帯などを重点に管理を
強化することを決めた。 
 これに対し、デモに参加した愛犬家らは「(ペット犬)虐殺反対」などと叫
び、抗議行動は3時間以上続いた。文匯報は今回のデモについて、昨年春の反
日デモ以来の大規模な集団事件だと伝えている。 


参考  北京晨報 NNA 北京娯楽信報 北京青年報 東亜経貿新聞 
     労働報 文匯報  


              以上


■そして狂犬病の防疫体制の不備が、ペットの頭数制限へ飛び火した地方も。
中国で、ペット犬にも「一人っ子」政策 違反者には罰金

【 中国広州市で1日、犬を飼うのは一家につき1匹だけとする「養犬管理条
例」が施行された。
 中国では各地で狂犬病による死者が相次ぎ、当局が強制的に殺処分している
ことが国際的に非難を浴びている。
 今回の新規定はペットの管理強化が目的とみられるが、市民からは「犬にも
(人口抑制のための)一人っ子政策か」と反発する声が上がっている。

               配信元:産経新聞 2009/07/01 18:39更新】






 犬の起源(ナショナル ジオグラフィック協会)
   09/9/12

 狩猟に使ったのが犬の家畜化の起源と思いきや、”食用起源説”です。

 ナチス政権下で高度な動物保護、自然保護の法整備が進められたのは有名
な史実です。ヒトラーもヒムラーも大変な動物愛護家でした。
 ナチスは人と動物の間を限りなく曖昧に近づけていき、政治的プロパガン
ダに利用しホロコーストが起きました。

 ナチス政権下の動物保護と今の日本の動物愛護は似てきたと感じます。

 国家は殺さない(保健所収容動物削減)、業者は繁殖生産し続ける、余饒
な犬猫は一般庶民に丸投げされています。生き物は生かす手立てがない時、
これを生かすことは出来ません。
 チャウシェスク政権下では人口増加政策で、国家が出産を強制した結果、
孤児が増大しました。

 それとも、これは国家の情けというものか・・、今に、貧乏人は犬猫を喰
えとでも言い出すつもりか・・?




■鳥取県動物取扱業者登録簿(09'9現在)   

 鳥取県動物取扱業者登録簿(09'9現在)をUPしました。
                    東部  中部  西部

 名簿の中には、利潤追求が目的ではなく公益性の高い社会活動が趣旨の団
体も含まれています。
 ハーモニィーカレッジさんの石井理事長は馬好き人間好きの教育者。手作
りで、空山で牧場作りを始めたお話を伺ったのは随分前。空山のポニークラ
ブは賑わっているようです。
 私も目が悪くなければ、馬と付き合ってみたいんですが・・、いろいろ諦
めざるを得ない事も多く、残念!
 石井さんご家族やスタッフの皆さんと初めてお目にかかった時、目や表情
がキラキラと穏やかに力強く、とても印象的でした。”生きてる人達”、そ
う感じました。

 60年代には、未だ私達の身近なところに牛や豚、馬やヤギ、鶏がいました。
家畜はいつの間にか周囲から姿を消していきましたが、近年、ヤギの除草隊、
豚の農地再生隊の取組が始っています。
 そういうNPO法人が鳥取にも生まれてくるといいですね。
 既に鳥取環境大学の”ヤギ部”はそういう取組を始めています。
 元祖ヤギ子はトカラではなく大型ヤギですが、その食べっぷり=除草っぷ
りには圧倒されました!草食動物の草を食む迫力には凄まじいものがありま
す。
 ヤギ部は大学外部での除草作業も試験的に試みているようですが、調整す
べき問題点もあれば、思うように時間がとれないこともあってゆっくりした
展開になっています。
 将来的に学園外での活動に繋がるよう、学生さん達の取組みの蓄積に期待
しています。


 ついでながら、大阪のアークやハッピーハウス等の動物保護シェルターも
動物取扱業です。NPO法人は、収入の半分まで人件費を認められていますから、
毎年5〜6千万円が一握りの有償スタッフ給与に費やされます。
 私は、ノーキルを標榜する大型動物シェルターは、費用対効果の点で無駄
が多すぎると思っています。公益性は希薄で、大阪の保護活動家達が持て余
した犬猫の最後の”持って行き場所”になっている。
 鳥取には不用です。




■アークエンジェルズ訴訟終盤戦    

 先日、二回にわたって行われた証人尋問で提出された陳述書が原告の
会HPにUPされました。

 原告の会HP【裁判記録】http://hdp-genkoku.net/kiroku.html
       2009/08/14〜2009/09/02

 林被告を含む4名の方々の陳述書です。
 安田氏、溝口氏の陳述書は必見。
 原告代表・鎌田氏と被告・林氏の証人尋問だけで終わっていたら不安
が残るところでした。現場に係わった方達の証言は強い。

 *結審は未だです。つまり、陳述書は未だ受付けていると言う事です。
提出したい方は、大手前法律事務所・原告代理人・辻弁護士か原告の会
へ連絡してあげて下さい。


 違約や虐待等の事実でもない限り、譲渡された犬を返還する義務はあ
りません。批判されたから譲渡した犬を返還せよという権利はありませ
ん。怖がる必要はありません。

 そう言えば、地元の保護活動の会のサイトに、譲渡先から犬を強引に
取上げ、譲渡先の人間性をこきおろしている記事がありました。会のや
り方を批判されたんだか、されたと思い込んだんだか知りませんが、
「可愛がっているから」返さないと言っている人から強引に取上げた。
 自分達のやっていることが分かっていないようです。




■日本レスキュー協会が詐称経歴を削除 

 2009年09月02日付けで、鳥取県防災チームから下記の回答
メールを受信しました。           2009/9/5記


・・・・・・・・以下、転記

Wed, 2 Sep 2009 16:23:44 +0900 

鳥取共生動物市民連絡協議会
仲市 素子 様

お世話になります。

日本レスキュー協会のホームページ上で、REDOGへの
加盟(及び脱退)に関する内容が掲載されていることについて、
再度伊藤理事長と連絡をとり、削除していただきましたので
ご報告します。

***********************
鳥取県 防災局 防災チーム
企画担当 主事 ○○
〒680-8570 鳥取市東町一丁目271番地
〔防災行政無線〕 TEL:5200-7873 FAX:5200-8137
〔NTT〕 TEL:0857-26-7873 FAX:0857-26-8137
鳥取県防災HP: http://www.pref.tottori.lg.jp/bosaihp

・・・・・・・・以上

 当会は引き続き、協定破棄を求めていきます。




■保健所収容動物救済を騙る里親募集  2009/9/3


 「ノンペディで検索してごらん」という怪
しげな匿名メール。検索ぐらいはしてあげる
けど、・・?ノンペディ?
 そう言えば、”いつでも里親募集中”とい
う譲渡ブログに保健所収容動物救済を騙る里
親募集が投稿され、調査したことがありまし
た。
 投稿記事は次の通りで、”経緯”の記載が
虚偽でした。
 チワワは昨年、終生飼養を条件に県内の
男性に譲渡されています。その後、保健所に持ち込まれた事実はあ
りません。
 投稿文の”経緯”は全くの虚偽です。

 1年も経たないで譲渡犬が転がされていたのなら問題です。
 保健所から譲渡を受けた元飼主さんは、「病気になり、飼養出来なく
なった。里親探しをしてあげるという人にチワワを渡した。ブログのこ
とは知らない。」と説明したそうです。

 ノンペディさんは、なぜ、こんな嘘をつくのでしょうね?


以下、転載・・・・・・・・・

[掲載番号] D37016 [登録] 2009/05/27 
鳥取県烏取市 

犬オス  8才くらい 

[特徴]
チワワと思われます。
保護当時は9kg以上あり、まるでツチノコでしたが、食餌療法により現
在4.5kgに減量成功。身軽になって、はしゃぐと興奮して跳ね回ります。
色はベージュでスムースと断言しかねる程度の短毛です。他の犬とも喧
嘩をせず友好的に接することができます。人間も恐れることなく接しま
すが、来客や突然の物音には、チワワにありがちな反応で元気一杯に吠
えます。ハウスで留守番もできます。元気ですが、普段は大人しく飼い
やすい子だと思います。 

[経緯]
飼い主が事情あって手放したいという理由で、保健所に持ち込まれたと
ころを引き出しました。 


[その他]
去勢済み
狂犬病予防接種済み
フィラリア検査 マイナス
加齢によるものと思われる僧帽弁不全が認められますが、現在初期のよ
うで症状は出ていません。特に制限はありませんが、肥満防止、食餌管
理などにケアが必要です。
里親さんに望むこととして
完全室内飼いをしていただける方、
健康ケアを熱心に考えていただける方
烏取県 またはその周辺地域にお住まいの方
小さな子供さんのおられない家庭
家族構成、環境、ライフスタイルなど 面談の上、決めさせて頂きます。
※お問い合わせ頂く場合、メール件名に「里親募集の件」と明記して下
さい。 

[掲載者]
ノンペディ 様 

  ・・・・・・・・・

 「ノンペディ」、気にも止めなかったハンドル・ネームですが、使う
方にとってはこめられた”意味”があるようで、”ペディ”で検索して
みると、次のような趣旨のサイト名があるようです。

【ウェブ犬猫の親戚が探せるサイト ”PEDI”犬猫の親戚、兄弟探しコ
ミュニティサイト、ぺディ。 血統書を送るだけで、全国の兄弟、親戚
を見つけられます。】 

 サイトは覗いていないので、よく分かりませんが、業者によっては、
こういうサイトは目障りなのかもしれません。消費者側が連絡取り合う
と、ややもして芳しくない事実が表面化するものです。
 ノンペディさんは、ペディにノンと”反対”の意思表示をしているよ
うにもとれますが、何にノンなのかはご本人に聞かない限り分かりませ
んね。純血種の繁殖にノンなのか、消費者同士の情報交換にノンなのか、
分かりませんよ。

 で、匿名メールのお勧めどおり”ノンペディ”で検索すると、マーフ
ィー・ファミリーさんの『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2009年5月号と6
月号がヒットします。「ノンペディ 飼い主教室」が三回にわたって
開催された模様です。
 講師の谷畑妙子氏は文中、日本レスキュー協会のインストラクターと
紹介されています。鳥取県動物取扱業者登録簿<中部>を見ると、倉吉
市で「ペットシッタースマイルDOG」を経営しています。

 訓練士というのは国家試験じゃないんですね、民間資格です。民間資
格とは、「民間企業や業界団体、任意団体、スクールなどが独自に(*
つまり勝手に)実施・認定している資格を指す。」そうで、日本レスキ
ュー協会の資格も社会で通用するものというより、いわば趣味の世界の
資格です。
 鳥取市の”あおぞらドッグラン”の責任者も、日本レスキュー協会で
す。現在は繁殖業でも登録しています。

 匿名メールさんの情報には感謝しますが、そこら辺りの流れについて
は、当方、掌握しています。
 業者経由で、県外の繁殖場から県内に遺伝性疾患の血統の犬が回って
きていて、鳥取県民がレスキュー負担を背負わされている事実もありま
すね。
 まあ、いろいろありますよ。




■当会が誹謗中傷したという言い掛かりについて2009/8/24

 遅くなりましたが、戴いたメールにご回答します。
 近頃、よくメールが来ますが、内容によってはブログ”鳥の広場”に
コメントして頂きたいと思います。それと匿名メールの情報は、これは
一切、取上げません。匿名メール扱いは、デタラメな住所・氏名を表記
したものも含まれます。メールによっては迷惑メールに自動的に入って
しまうものもあるようで、その場合、迷惑メールはワンクリックで削除
してしまうので、私には永遠に分かりません。返信がない場合は何回か
送信して頂くか、郵送が確実かと思います。

 さて、「環境と小さな命を守る会」がサイト上で、名指しではないも
のの当会と思われる団体を「誹謗中傷された」と誹謗中傷している件で
すが、HPを更新するこのパソコン、ブログが見れないようにセッティン
グされているので、私は該当ブログを見る事が出来ません。メールも出
来ないのですよ、このパソコン。受信したメールも開けません。
 そのブログはコピーが出来ないようになっているそうですね。で、プ
リントアウトを一々、お願いしなくてはならず、回答が遅くなりました。

 8月7日付け「許せない誹謗、中傷」の記事ですね。
 7月半ば、この会の皆さんで県庁所轄課に動物愛護施策の進捗状況を聞
きに行った。みんなでとは書いてありませんが、中には「行政に呼び出
されたから来て」と言われて行った人もいたそうですが?
 そこで「里親に犬猫を譲渡する際に必要以上の金銭の授受があるので
は・・・」「受領している金額が実費を超えたものでないか証明できる
ものは?・・」と言われたと。

 そこで話は一気に飛躍し、妙に被害者ぶって誹謗中傷だと話をすりか
え、当会がネットで「金銭授受」ありと誹謗中傷しているだの、「行政
に進言したのでしょう。」と憶測を述べています。

 当会サイトのどこに「環境と小さな命を守る会」が実費以上の金
銭授受ありと記載した箇所があります?

 何を指して「誹謗中傷された」と誹謗中傷するのでしょう?

 「猫ちゃんを救う会(鳥取県)」のファイルですか?エ〜ッ、なに!
あなた達の前身は、猫ちゃんを救う会(鳥取県)なんですか?だとした
ら問題です。「DAP & CAP」の滅茶苦茶な譲渡や遺棄に関して
は、憶測どころか当時の証人は沢山いますし、署名捺印入りの陳情書ま
で複数あります。立派に動物愛護の評判を地に貶めてくれました。
 大都会じゃあるまいし、誤魔化し様がないでしょう。「なんで、そん
な話が(仲市の)耳に入るんや!」、Aさんがそう叫んだという話まで
又、入ってくるんだから田舎町は怖るべし。

 「DAP & CAP」が余分な金銭授受をしていたなんて記述はど
こにもありません。「環境と小さな命を守る会」に関しても同様です。

 行政は金銭授受には慎重にと注意を促しただけでしょう?実費以上の
ものを受取る事を繰り返せば動物取扱業として登録しなければ違法行為
となります。ただ、それだけの事じゃないですか?彼等は法令を遵守し
て仕事をしなくてはなりませんし、疑われたのなんのと徒に被害者ぶっ
て騒ぐような事でしょうか?
 「環境と小さな命を守る会」は「DAP & CAP」同様、会とし
ての態様を整えていませんが、実費請求するのなら、施術した動物病
院で料金を記載した証明書を出して貰い、譲渡先に提示し領収書を
切る、その程度の手順をきちっと踏むのは世間常識です。
 教えられなくとも自分でそう考えるのが普通です。

 文面を読むと、「環境と小さな命を守る会」さんは証明出来なくて、
誹謗中傷話にでっちあげたようにも思えます。あの犬達は明らかに繁殖
業者から来ています。また、会は記事の中でそうと認めています。県外
か県内か知りません。そういう場合、犬猫は県内動物病院で施術されず、
県外の廉価な手術を受けた可能性もありますし、施術済みの犬が県外か
ら回ってきた可能性もあります。そういう団体間譲渡の場合、金銭授受
は普通に行われています。そちらで施術したという事にして、譲渡先に
実費請求して得た金額を収入にして下さい、なんて話し合い、常態化し
ているのが現実です。

 あなた方が疑われている疑われていないの話ではなく、会を名乗
り里親さんから実費を受取るなら、手順を踏むということです。

 いつでも里親募集中の譲渡ブログで、唯一、倉吉のWさんが名前を出
しているのを見た時、私は資料を添えて、下記の注意を呼びかけていま
す。


             記

W様
拝啓 (略)
さて、遅くなりましたが資料をお送りします。

・「CCクロ」の資料は神戸市の官民協働の引取り事業の取組みです。
「CCクロ」は日本動物福祉協会の直轄事業で、協会の助成金で支えら
れています。将来的に、こういう形が主流になっていくでしょう。

・(略)
*	(略)

 十数年前から、裏社会が組織的に保護活動に参入し、犬猫の転用(業
者にとって犬猫は金になります。)と募金活動で利潤を挙げるビジネス
・ネットワークを全国的に展開しています。人の輪の間接的な重なりを
利用し、サイトからサイトへ、口から口へ、手から手へ、「里親探し」
を口実に犬猫を転がしていくので、保護活動の基本中の基本、「動物
は何処で誰に保護され、誰の元に引取られたか」がなおざりになり、
流れが正確につかめない構造になってしまっています。
 彼等は一部は通常の保護活動をやって見せますし、裏で動物転用をや
っている団体ほど引取り能力が高く、(略)
 経費は動物を持ち込む人と里親さんから頂けば、そこでも若干の利益
がでるし、ボランティアの看板を挙げれば、人件費はホスト・ファミリ
ー等の無償ボラさんの協力でゼロに抑えられます。アークエンジェルズ
の林氏曰く、「レスキューや言うと、向こうからただ働きにきよる」。
一石二鳥です。愛護団体の看板を挙げれば幾らでも犬猫は入手出来、多
くの愛護派が心を開き進んで協力します。支援金・支援物資、人手、ネ
ットワーク、犬猫を引取りさえすれば全て向こうから飛び込んでくるの
ですから、やくざな連中の転換発想にかかれば、こんな上手い話はない。

 潜在的に飼主人口は限定され、少子化に伴い減少するのは必至、いく
ら保護活動の協力の輪を広げても、所詮は中間点が増えるだけの話です。
貰ってくれる人を当てにした保護活動は、飽和状態にあり、それが、裏
社会にビジネス・チャンスを与えてしまいました。
 狂犬予防法に伴う犬の係留義務や野良犬の捕獲が、身近な捨て犬を減
少させ、それが乱脈な繁殖業者の隆盛を招きましたが、保護活動はいま
や犬猫のリサイクル現場になりかわろうとしています。
 市民団体でも保護団体のビジネス化は常態化してきていて、市民の目
も厳しくなってきました。保護活動と称するものの、所詮、貰ってもら
ってなんぼのもの。自分が可哀想に思った犬猫を飼養しきれないので、
他人様に貰って貰ってと言っているだけ、そういう見方もあります。
 そう言われれば、保護活動と自称されるものが、活動に値する実態を
備えているかと疑問も出てきます。昔から裾野の広い草の根運動として
一番人気の分野ですが、一番問題の多い分野でもあります。

 先日、犬猫譲渡ブログ(添付)をご利用の「環境と小さな命を守る会
倉吉・××」を拝見しました。里親募集の実費請求は、鳥取県内では
初めて見ました。若い純血種は貰い手がつきやすいので、実費請求し
ても貰い手には困らないというお考えだと思うのですが、皆さん、時々、
実費請求をされているのでしょうか?
 金銭授受をされるなら、貴女達の会としての譲渡要綱、手続き
等を確立された方が誤解が無いと思います。
 また、「虐待目的の里親詐欺が横行しています。そのような方は許せ
ません」と書いておられますが、それならば契約書を交わす事です。動
物搾取は虐待目的だけじゃありませんしね、相手は確信犯です。こんな
文言は反って、変質者を挑発するだけで何の役にもたちません。里親詐
欺訴訟でも、肝心の猫の生死・所在は不明のままでした。

 Aさんは不祥事を起こす度、ここ7,8年間で「DAP & CAP」「猫ちゃ
んを救う会」「環境と小さな命を守る会」と三回名称を変えていますが、
渡辺さんは「猫ちゃんを救う会」にも参加されていたのですか?
 現在、サイトは内容が削除され、空っぽのまま現存しています。ネッ
ト上で一時、問題になったようです。アーク・エンジェルズを追求して
いる人達が、「猫ちゃんを救う会」を似非愛護認定して取り沙汰した時
期があるようですが、私は最近になるまで知りませんでした。バッシン
グされブログ内容を削除し閉鎖された様子です。

 しかしブラックリストに一度載ると、ネット族は継続してウオッ
チングします。Wさんお一人が名前を出していると、会が不祥事を
起こした時、ネット世界で矢面に立たされるのはWさんです。会の
代表者は名前を出すのが普通です。会の全体を掌握していらっしゃるな
らともかく、誰も他の方が名前を出さない中、Wさんお一人が名前を出
されると、ネット世界は貴女を責任者扱いします。

 アークエンジェルズの広島DPレスキュー以降、レスキュー、保護活
動に疑惑の目が向けられやすくなっています。アークエンジェルズに騙
されて、善意で支援した人達がしつこいバッシングを受け、潰されてい
きました。先頃も、札幌市近郊・北広島の経営に行き詰まった繁殖場レ
スキューがバッシングを受けて潰され、プロジェクトの元代表は手をひ
き寄付金返還の結末を迎えています。
 (略)保護活動内部の自浄作用が働かない中、騙された善意の支
援者が大きく声を上げるようになりました。

 保護活動の世界は善意の世界ではありません。

 裏社会は巧妙に愛護派市民を取込んでいくため、裏社会の愛護ビ
ジネスと市民の善意の線引きが出来なくなっている現状です。くれ
ぐれも足元を踏み外さず誤解を受けることのないようご活動下さい。

 民間の保護活動は、将来的な方向性として、保健所をコアとした官民
学協働のコミュニティー・シェルター(時限収容)運営に向かうのがベ
ターでしょう。
                            敬具

追記:ちなみに「犬猫譲渡ブログ」の運営者・プラーナさんは、日本レ
スキュー協会とシンポジウム等、協働しています。

             以上


 この手紙を受取ると、Wさんは速やかにご自分の名前を削除し、同時
に「代表管理人・プラーナ」の標記が消え男性名に変わりました。

 「許せない誹謗、中傷」の記事をWさんが書いたのかどうかは知りませ
ん。Wさんは8年程前、当会に連絡して来た人です。一つ、こういう事が
ありました。
 彼女は不妊・去勢を廉価でやってくれる協力獣医さんを見つけた。そ
れはいいのですが、その後、どれ位後だったか覚えていませんが、鳥取
市内の動物病院の先生が、その倉吉の協力獣医さんが今、鳥取大学獣医
学科で問題になっていると教えてくれた。
 協力獣医さんは年配の方で、子宮だけとる不妊手術をしていた。その
年代の獣医さんは、そういう手術が当り前だった時代の獣医さんなんで
すね。家の故花子さんも、年配の獣医さんにそれ、やられてしまい、私
は苦労したのですよ。結局、花ちゃんが幾つの時だったか、二度目の開
腹手術をして、立派に膿んでる卵巣を除去して体調が回復した経緯があ
ります。
 で、問題になってても、大学も獣医師会も、中々、指導しにくい。私
は困ってしまい、取敢えず、倉吉のWさんに電話をした。Wさんは無知
のせいもありますが、最初から感情的でした。「生きて帰ってきました
よ」なんて言うわけ。バアロォー、麻酔で死ぬことはあっても、不妊手
術で殺して返す獣医がいたら、それこそ大問題だろ、とこっちは思う。
こちらの説明なんか聞かないです。”ケチつけられた”と反射的に反応
するだけの人のようでした。
 「私は誹謗中傷なんか聞きたくないんです!」と切られてしまった。
 私は本当に困った。しかし、猫のため放置しておく事も出来なくて、
翌日、その協力獣医さんにお電話しました。素人の私が獣医さんに不妊
手術のやり方についてお話する訳ですから、失礼に当たらぬよう相当、
気を使いました。可哀想だった花子ちゃんの話をして、卵巣もとる不妊
手術に切替えて下さるようお願いしたのです。「飼主としましては、卵
巣を残すと発情しますので、夜眠れませんし、下手すると家出しますし、
ほとほと暮らしにくく疲れます」とかなんとか。

 先生は立派な方でした。穏やかに嫌な気配一つ見せず、素人の私の話
を聞いて下さり、お願いを了承して下さいました。今もご健在でしょう
か?現役ではないと思いますが・・

 Wさんの態度はバカとしか言い様がありませんでした。




■情報操作?



 会にメールを戴きました。文中、繁殖業者の犬猫生産数に
関するお問い合わせがありましたので、こちらでも少し触れ
ておきます。
 当会の記事「ブリーダー崩壊と保護活動」では”100万頭”、
某ブログ”殺処分ゼロへの道筋(1)”の記事では下記の通
り「流通生産数10万頭」となっている、えらい違いや、どっちが本当なの?
というご質問です。

  殺処分ゼロへの道筋(1)
  T.日本の犬猫の現状

  「平成19年度の殺処分数は、犬猫合計299,316頭にのぼる。」(環境省統
  計資料データより)
  「年間約15万頭生産され、そのうちの約5万頭は病死等の理由により流通
  していない。」(ペット動物流通販売実態調査(環境省)平成15年3月)

  犬猫が1年で300,000頭も殺処分されている一方で、犬猫が1年で150,000
  頭も産み出され、そのうち3頭に1頭は、病死や繁殖転用で人知れず闇に
  消えていく。

  これが日本の犬猫の現状。

 どっちが本当?というより、資料の新旧です。このブログ主は行政殺処分
数は平成19年度(2007年)のものを、動物取扱業者生産数は平成13年度
(2001年)調査資料を使用しています。
 
 ペット動物流通販売実態調査報告書が公表されたのは、平成15年3月ですが、
23ページ「V.犬・猫の調査結果」冒頭、「ここでは、平成13年度のアンケー
ト調査とヒアリング調査の分析結果を中心にみていく。」とあります。分析対
象となった資料は平成13年度の調査結果です。

 これが故意ならば、情報操作の常套手段です。故意でなくとも、無造作
に新旧二つの資料を引っ張ってきて、”出発点”とする雑な態度は明らかに間
違いのもとです。

 私は、この「推計10万頭」の出典を、平成16年5月14日に開かれた環境省の
「第4回 動物の愛護のあり方検討会」資料2 動物取扱業の実態と早とち
りしていました。こちらは平成15年12月のアンケート結果に基づいています。
 ブログ「鳥の広場」の記事にはそう書きました。訂正しなくてはいけません。
謹んでお詫び致します。

 まあ、しかし、平成13年度も15年度も似たようなものです。
 動物取扱業が登録制になった、平成17年6月の改正動物愛護法成立以
前の調査では極端に過小な数字しか出てこなかった。この点を理解して
いるかどうかが肝要です。

 検討会の中でも、「資料2のP12にある生産数10万頭は、かなり過
小な数字ではないか。血統登録数等他のデータも含め、推計できないか。」
と指摘がある通り、これは当時から誰も信用しない生産数でした。

 全国ペット小売業協会の推計生産数100万頭”は、動物取扱業が登録
制になった改正動物愛護法施行以降の平成18年度・環境省・全国ペット小売
業協会アンケート調査に基づいています。
 私達は実数は少なくともその数倍と考えていますが、正確な数字は誰にも
分かりません。

 故意に古い資料・数字を持ってくる、これはネット上ではたびたび使
われる手口です。状況判断を誤らせるのが目的です。
 ネットにはくれぐれも用心して下さい。鵜呑みにしないで検証すること。

 業界に向けられるべき矛先が保健所殺処分に転嫁される今の風潮は異常
としか思えません。




■ブリーダー崩壊と保護活動


   


 5日夜、クローズアップ現代「ペットは泣いている~激安競争の裏側で~」 
が放映されました。

 全国ペット小売業協会の推計によれば、犬・猫計約百万頭がブリーダー
によって毎年生産されています(*出典)。個人ブリーダーも含む無登録
業者を考えれば、実数はそれを大きく上回ると考えていい。国外から輸
入される犬猫は年間約1万頭です。


 *出典:環境省中央環境審議会動物愛護部会 第21回(平成19年10月)
  参考資料1-1:「幼齢期の動物の販売について〜我が国における子犬
  (子猫)の販売流通実態について〜


 誰もが参入出来るから、てんでばらばらにやっている内に全体として過
剰生産にどんどん行く。供給が需要をはるかに上回る現状を法規制しな
いで、保護活動に力を入れてもおっつかない。全体状況を変える力はあり
ません。
 ですから、決して無理をしないこと、多くを抱え込まないこと、1頭1
頭を大切にして決して数を追わないこと、そして嘘を言わないことです。

 問題は個人飼主以上にペット業界です。業者にとっては”メシの種”で
すから、段階的に国政レベルで立法していかないと出来ません。国会議員
のやるべき事はそれ!熊本市のように地方自治体に引取拒否させる事では
ありません。動物愛護に取組む国会議員は、何故、着手しないんですかね?
 そりゃ、業界の抵抗はありますよ、でもそれが”Job”でしょう。
 殺処分頭数を減らす、減らすって、犬猫おばさん達に付和雷同するのは
結構ですが、国会議員が”現場”で犬猫のケアに明け暮れる訳じゃなし、
あなた方の現場は国会です!そこでしか出来ない事があるのですから、や
って下さい。殺処分頭数を減らしたいとおっしゃるのが本当ならね。

 環境省の統計によれば、個人飼主の犬猫の不妊・去勢率はほぼ一巡して
います。昔と較べ、個人飼主の繁殖は非常に少なくなった。猫の施術率は
80%を上回り、それでも実施率は、毎年、右肩上がりに伸びています。
 今、身近なところで猫が増えるのは、外猫や野良猫、”地域猫”まがい
の餌付け現場が一番多い。”餌をやって、時々、不妊・去勢するだけ”の
自称保護活動は、同時に繁殖活動になっている実態があります。

 犬・猫の飼育頭数は、2007年調査で犬1252万頭、猫1300万頭。2005年の
国勢調査によれば日本の総世帯数、4906万。単純に全世帯の二分の一が犬
か猫を1匹飼っている計算です。
 一方で犬猫の寿命は15年〜20年と延びている。これはまだまだ延びます
よ。少子化で潜在的な飼主人口の減少は既定の事実。譲渡先対象として不
適当な65歳以上の人口数は既に2割を越しました。10年後には全人口の30
%弱が65歳以上になると予想されている。
 労働環境の悪化で、ここ暫くは飼養中途放棄の飼育者も増えるでしょう。

 犬猫はこれ以上要りません。今、この世に生を受け存在するものが、生
をまっとうするチャンスを掴むためには、ペット市場の縮小なくして出来
ません。
 全てのデーターが明白に、犬猫ビジネスの過剰生産を”告発”していま
す。これを放置することで、保護活動の悪質なビジネス化が促進され、
繁殖業者・生体販売・保護活動の分かち難い癒着が常態化し、保護活
動における虐待を放任しています。

動物福祉 CCクロ 「人」として"今"するべきこと




■商業の自由?
              2009/8/5

 9月23日23:10〜24:00、NHK・BS1で「イギリス 犬た
ちの悲鳴 ブリーディングが引き起こす遺伝病」が再
放送されます。(今年5月末放映)
 観た方達によれば、名だたるイギリスのブリーダー達が率直(自分達
の所業を肯定的に)に語るのに驚いたそうで、日本だとああいうドキュ
メンタリーは作れないだろう、日本人はあそこまで正直に語らない、国
民性の差を感じたという感想もありました。

 個人的には、私は”純血種”を有難がる人の気持ち、全く理解出来ま
せん。愛玩動物の純血種なんて概念がそもそも成立しえないと思ってい
ます。見た目のちょっとした事を、恣意的にスタンダード化し、それを
増産するために無理な掛け合わせを繰り返し、商業ペースにのせて金儲
けの道具にしている。生き物を下手な手でいじくるんじゃない!おぞま
しいとしか感じません。

 犬でも猫でも、純血種によっては、人の手を借りなければ、自分で自
分の身づくろいも十分出来ない。これ、生き物としては異常なことなん
ですね。そんなもん、わざわざ作らんでよろし!
 わざわざお金払って購入して、遺伝性疾患病みの犬猫の治療に延々と
通っている飼主さんもいます。
 これ消費者問題ですよ。こういう問題のサポートの必要性も感じます。

 私は、繁殖業や生体販売業の人達に知り合いはいません。お一人お一
人を別にどう思う事はないですし、それで生計を立てている人を個人的
に責める気持ちもないですが、個人的に係わりたくない。

 まぁ、今は選挙中で皆さんヒートしてますから、こういう話する時期
じゃないですが、犬猫国会議員が優先してやるべき事は、ペット繁殖・
売買分野の規制・制限、構造大改革。


 アメリカ(国内線)では、ペットエアラインが今年7月からスタートし
ました。お金になることなら、ペットサービスもあっという間に拡大し
ます。動物福祉に必要不可欠なペット市場の縮小となると、いっかな埒
があきませんね。

参照:NPO法人 日本動物遺伝病ネットワーク




■動物愛護週間60周年
                         2009/7/31

 動物愛護週間60周年の謎が晴れました。第1回 動物の愛護管理のあり
方検討会(平成16年2月6日)で配布された資料4「動物の愛護管理の歴史
的変遷」に”動物の愛護管理に関する主要事項の年表”が載っています。

 それによると、1949年(S24)「GHQの指示により春分の日を動物愛護デー
と」したのが始まりのようです。1951年に春分の日を中心とした1週間が
動物愛護週間とされ、1954年に、現行の秋分の日を中心とした1週間が動
物愛護週間となったらしい。

 ただ、使役牛馬に対する虐待防止の法整備は明治からあったようです。

1899年(M32)
警視総監が牛馬を徳義的に取扱う旨の訓令を通知
1903年(M36)
農商務大臣が牛馬の虐待を戒める訓令を通知
1908年(M41)
刑法で器物損壊罪を規定
警察犯処罰令で公衆の面前における牛馬等の虐待の防止を規定

終戦直後

 1948年(S23)
 軽犯罪法で牛馬等の虐待の防止を規定
 1951年(S26)
 動物虐待法が参議院法制局で作成される(国会へは未提出)

1962年(S37)には、動物虐待防止法の制定促進署名運動が始っています。

 年表だけではよく分からないので、参考文献等あれば読みたいもので
すね。






猫虐待事件
”野良猫、無残な死骸 昨年から20匹超被害”
   沖縄発「琉球新報」7月11日10時10分配信

 ペットを飼育している一般家庭、動物実験現場、
保護活動の中、繁殖場、地方自治体犬猫収容施設
内、どこにでも”愛護”と”虐待”、その両方が
  2009/7/16   見出だされます。愛護だけの”動物愛護活動”は
          存在しません。ご存知でしたか?

 猫の惨殺事件は那覇市古波蔵の漫湖公園内で起きました。琉球新報
の取材によれば、記録された被害は2008年2月頃から現在まで20匹以
上。被害状況が確認されたのは(これは警察が確認したという意味で
しょう)昨年3件、今年に入って既に7件。
 NPO法人動物たちを守る会ケルビムは、被害を発見する都度、記
録にとり、今年6月、被疑者不詳のまま那覇署に告発状を提出しました。
 こういう事件、成り行きは初めてではありません。過去にも繰り返
され、私の知る限り犯人が検挙された例はありません。本当に捕まえ
たいなら、警察だけに任せず”張り番”しなきゃ無理ですね。猫の通
り魔事件には警察も中々人員投入出来ない。通り一遍の聞き込みや見
回りで終わってしまいます。ケルビムさんは警察に、こういうやり方
で聞き込みやってみてよと、具体的なアドバイス、情報提供をしてい
かないと。
 事件は現地の方々にお任せするとして、私が言いたかったのは次の
点です。

 ”2、3年前から野良猫を見守ってきた女性(55)は「来るたび
にまた猫が死んでいないか心配。生きているのを見て安心する」と心
を痛めている。”とありますが、この女性は餌やりさんでしょうか?
毎日餌やりに通って、時々、不妊・去勢手術を施す、自称愛護活動の
方でしょうか?だとしたら、変質者が猫惨殺に選び張り付いている場
所で、よく餌やりを継続できるものだと呆れます。餌場がある限り、
猫は集まりますし、捨猫も止みません。
 類似の事件の時、いつも私が共感できないのはその点です。餌やり
さん達は”心を痛めながら”餌付けに通うのを止めません。危険な場
所に猫を呼び寄せる行為を止めません。

 記事は、同公園の猫問題が数年前から地域問題になり、苦情が継続
して寄せられていることも伝えています。
 地図で調べると、那覇市の漫湖沿いに細長く作られた公園は、テニ
スコートや多目的広場等の附属施設もあり、古波蔵側は公園沿いに集
合住宅が密集しています。変質者が出没する以前から、同地区では猫
が問題になっていたことが分かります。

 ”ケルビムの中村吏佐代表理事は「責任感のない飼い主が原因で猫
は野良になり、周辺住民の迷惑になってしまう。さらに心ない人の虐
待で殺される。動物を飼う意味と責任を考えてほしい”と要点をはぐ
らかした発言をしていますが、余饒な猫の集中する原因を作ってきた
のは、”愛護”の人達であり、こういう状況に立ち至った今、どう対
処すればいいのか、自分達に不利な点には言及を避けています。
 告発状を出しました。それは結構、変質者は変質者です。捕まえて
貰わなくてはいけません。それはそれ、区別して考えるべきです。
 野良猫が増えて迷惑なら、個人で勝手に惨殺するのではなく、町内
会で話し合い、捕獲して保健所で処分して貰うべきです。

 動物愛護の看板を挙げるなら、周辺住民に多大な迷惑を及ぼすよう
になってから数年もの間、愛護を口実に時々不妊・去勢をし餌やりを
継続する以外、なんの有効な手も打てない現場の愛護派を啓蒙し、地
域の悪化した猫問題を解決に導く事が出来なくてどうするんですか?




 環境省ポスター”出色の出来!”  2009/7/13

    


 2009年3月発行、環境省のポスターです。それまで環境省のポスターは”い
まいち”と言われてきました。公共施設等で多様なポスターが並ぶ中、パッと
人目を惹き印象に残るデザインをと、今回のポスター誕生にはちょっとした働
きかけがあったと聞いています。

 同じ環境省のポスター(マイクロチップ普及啓発のポスター動物取扱業登
録のポスター)と較べて見て下さい。他のポスターも悪くはありませんが、
インパクトが全く違うと思いませんか?身近な人達に聞いてみましたが、印象
強さは上々です。
「環境省動物愛護のポスター?記憶にない、エコ関係はなんとなく見たことが
あると思う・・?」という人も、今回はばっちし記憶に残しています。

 内容は、何十年一日繰り返されてきたことですが、”自称保護活動”の中に
も遺棄や虐待が少なくありません。多頭飼育やネグレクト、TNR(Trap捕獲 
Neuter不妊・去勢手術 Return捕獲した元の場所に戻す )活動の歪んだ解釈
で、場所を移動させて捨猫する人達までいます。

 一般市民のバランス感覚や良識が動物愛護分野に参入してこないと、中々、
動物愛護社会化促進は捗らない。行政のコーディネーターとしての役割は、こ
れからますます重要となってくるでしょう。




 学習環境 2009/7/6

 都会では動物関連の講座やシンポジウム、学会で知識や多角的な視点を吸収
しやすい環境があり、獣医の専従職員をおく法人格の団体本部も集中していま
す。人口数が多ければ必然的に、技術や知識のある人の層も厚くなる。集団と
なって動物愛護を推進していく人数が揃います。動物関連の活動を始めたいと
思う人も選択を誤らなければ、最初から良いとっかかりを持てる環境がありま
す。
 これは地方都市では難しい。地方では犬の躾や身近な捨て猫捨て犬問題から
愛護活動に入る人が多いのですが、多頭飼育者や餌やりさんの烏合の衆で終わ
ってしまう事も多く、自称ボランティアが不良飼主というケースは少なくあり
ません。
 協議会や推進員制度も、そういう未熟な人達をある程度入れていって、研修
の機会を与えていき、制度を支える人を育てることから始めないと制度は形骸
化します。

 鳥取市には二つの大学があり、鳥取大学には獣医学科がありますが、市民公
開講座等を企画しても市民参加がない。20年近く前の苦い経験があるそうです。
時期尚早だったのでは?・・と思ったりもしますが、そういう経験があると、
動員をどこかが担保しない限り、今度は簡単には動かない。
 行政主導を願うところですが、行政も”動員数”を無視した企画は繰り返せ
ないので、難しいですか・・・?

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