東日本大震災で発生した震災がれき(災害廃棄物)のうち、岩手県の漁具・漁網の受け入れを検討している愛媛県は5日、環境省から「岩手県内や近隣県などでの処理調整が進んでいる」との連絡があったとして検討凍結を発表した。
同省が年内にも公表する震災がれきの新たな処理方針を踏まえて最終判断するが、「受け入れる可能性は小さくなった」(循環型社会推進課)と説明。可燃物や不燃物の処理は一定のめどがついているため、漁具・漁網以外の受け入れを検討する予定はないという。
一方、5日は漁具・漁網の処理指針の中間まとめも発表。放射能濃度基準を1キログラム当たり100ベクレル以下に設定し、愛媛県内に16カ所ある管理型最終処分場で埋め立て処分するとした。