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福島第1原発・廃炉作業員、登録人数は「公表の3割」
東京電力は6日、福島第1原発の廃炉工程表の上では約2万4000人とされている従事登録作業員数が、実際は約8000人にとどまることを明らかにした。 福島県は「廃炉作業の信頼性と進行に重大な影響が生じかねない」として、東電と資源エネルギー庁に要員確保策を示すよう求めた。 東電によると、約2万4000人は事故後に第1原発で働いた作業員の累計で、うち約1万6000人は5月時点で登録を解除していた。 東電は2012年度の作業で必要な作業員数は1万1700人で、約24000人の登録数に対して十分余裕があると説明してきた。 1〜8月の1カ月間の実働作業員は5500〜6000人程度で、現時点では8000人の登録で足りるとしている。 東電は「数字の説明が不十分だった。誤解を与える表記は訂正する」と廃炉工程の見直しを示唆した。 東電の原発から他の電力会社の原発に移って作業する場合は登録を解除する必要がある。再登録する作業員も少なくないが、当初予定にない作業も生じ、作業員確保が懸案となっている。
2012年11月07日水曜日
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