東日本大震災:がれき処理「処理費の算出ずさん」 横手・栗田さん、会計検査院に告発書 /秋田
毎日新聞 2012年10月29日 地方版
横手市が実施している岩手県野田村の災害廃棄物(震災がれき)の受け入れ処理は、処理費の算出がずさんで国庫に損害を与えるとして、同市の栗田賢一さん(63)が会計検査院に告発書を29日付で送付した。
横手市は震災がれきについて、試験焼却・埋め立て処理の安全性を確認した後、県と業務委託契約書(9月5日付)を交わした。
栗田さんはこの契約の数値を問題視。地方自治法に基づく同趣旨の住民監査を市監査委員に請求(今月15日付)しており、「(市が根拠とする)数値はずさんで、どんぶり計算。会計検査院には告発理由を説明済み」としている。
震災がれきは市東部環境保全センターに搬入・焼却し、焼却灰を南東地区最終処分場で埋め立て処理。計画処理量は12年度分が660トンで、13年度は最大1300トンが見込まれている。【佐藤正伸】