小児がんや神経性難病の子どもを対象にした全国初の「こどもホスピス(緩和ケア小児科病棟)」が、大阪市東淀川区の淀川キリスト教病院にできる。11月の開院をめざしている。
淀川キリスト教病院は国内で2番目にホスピスを設けた草分け的存在。今ある分院を改装し、大人向けと子ども向けのホスピスが同居する5階建ての新ホスピスをつくる計画で、こどもホスピスは2階部分で12床。小児がんや神経性難病、ムコ多糖症などの先天性疾患を抱える主に15歳以下の患者を対象とする。5月にも大阪市保健所に構造設備の変更許可を申請する。
病室は約30平方メートル。従来のホスピスの4倍の広さがあり、家族が泊まり込んでともに過ごすことができる。院内学級にあたる「がっこう」や友だちを呼んで一緒に遊べる「おうち」、体を動かせる「おそと」といった共用室も設ける。厚生労働省の基準を満たす施設で保険が適用され、1日1万5千〜2万円程度の患者負担を見込む。