ニュース詳細
いじめ深刻化防ごう 緊急シンポジウム11月4日 18時43分
K10032397011_1211041940_1211041945.mp4
いじめの問題が後を絶たないなか、文部科学省が緊急のシンポジウムを開き、いじめを深刻化させないために子どもたちに自分や友だちを大切にする感情を持たせる必要があるなどの意見が出されました。
シンポジウムは、文部科学省の国立教育政策研究所が開いたもので、教育関係者などおよそ350人が参加しました。
はじめに研究所の滝充統括研究官が、過去、何度もいじめが社会問題化したと説明したうえで、「これまでもいじめをなくそうと取り組んできたが、学校の対処の不適切さの議論に終わり、いじめの深刻化をどう防ぐかまで至らなかった。一過性の対応ではなく、効果的な対策を考える必要がある」と指摘しました。
これを受けて教員や保護者などが話し合い、京都市の中学校の教頭が「上級生が下級生の世話をし、それを地域や保護者が褒める活動を続けた結果、中学校でいじめが減った。子どもたちに自分が必要とされているという実感や友だちを大切にする感情を持たせる必要がある」と述べました。
これを受けて、滝研究官は「学校生活などで子ども一人一人が活躍できる場面をつくるなど、小さなストレスからいじめに発展させない環境作りが重要だ」と訴えました。
こうした意見を踏まえて文部科学省は、今後、いじめを深刻化させないための学校教育の改善策をまとめることにしています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|