防衛戦から一夜明け、美酒をあおる振りをする山中(左)と五十嵐
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WBC世界バンタム級王者山中慎介(30)=帝拳=が衝撃的なKO防衛から一夜明けの4日、仙台市内で記者会見した。以前はWBA同級亀田興毅との対戦に興味を見せていたが、現在は気乗り薄。今後は海外でのビッグマッチ実現を熱望した。
日本王者時代に興毅戦をアピールした山中。しかし、世界王者となり、大物ダルチニャン、元世界王者ロハスを連破して意識が変わった。
「興毅戦にこだわりはなくなった。もう、ガツンというのはない。それより、海外で強くて名前のある選手とやりたい」
12月予定のWBC同級2位ツニャカオ(真正)と4位エスキベル(メキシコ)の試合の勝者が、来春予定の山中のV3戦の相手になる。その後はIBF王者レオ・サンタクルス(メキシコ)との統一戦浮上の可能性もある。
「山中には決め手があるから海外でも通用する。興毅戦は向こうから声がかかれば喜んでやる。こっちから声をかけるものでもないだろ」と本田明彦会長。海外進出前に、興毅との一騎打ちも見てみたいが…。 (竹下陽二)
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