FC東京戦へ向けて先発復帰を熱望したグランパスのFW玉田=愛知県豊田市で
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名古屋グランパスのFW玉田圭司(32)が7日のFC東京戦(瑞穂陸)でのスタメン復帰を猛アピールした。Jリーグでは最近2試合連続でベンチスタートだったが、先発した3日のFC刈谷との練習試合(6−1で勝利)では1得点するなど好調ぶりを披露。「そろそろ先発で出たいよ」と熱い思いを語った。
玉田が動きを取り戻してきた。スリートップの左サイドで先発した3日のFC刈谷戦では再三、決定機にからんだ。前半21分に切り返しからのミドルシュートでゴールを脅かすと、37分には得意の左足でゴールネットを揺らした。
「玉さん(玉田)やトゥさん(闘莉王)がいると前でボールが収まる。後ろからも上がって行きやすい」と証言したのはMF小川。9月8日の天皇杯2回戦で2−0と苦戦したFC刈谷相手に、復調した玉田が中心となってゴールラッシュを演じた。
優勝戦線から脱落したチームにあって、人一倍ストレスを抱え込んでいたのが玉田かもしれない。左足首の手術から8月に復帰して以降、Jリーグ9試合で先発したのは3試合だけ。事実上、レギュラーの座を剥奪されてきた。
「ケガはもう治っているワケだから。そろそろ先発で出たいよ」と玉田は胸中を明かす。玉田が戻れば、突破力に優れた永井、金崎の両ウイングとはひと味違うプラス効果をもたらす。FC東京は玉田が3月17日に今季初ゴールを挙げた験がいい相手でもある。
「オレには苦手な相手なんてない。どこが相手でも自分の力を出すだけ」と玉田。負けられないグランパスを、百戦錬磨のベテランが救う。 (木村尚公)
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