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【若手記者が行く】科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に
もちろん、記事で研究のすべてを伝えることはできない。要点は書けるものの、何%を盛り込めるかは分からない。また専門用語を簡単な言葉に言い換えると、厳密に言えば内容は正確でなくなる。それでも記事にすることで、普通の人たちに研究成果を知ってもらえる。
分かりやすく伝えたい
その後も大学の研究発表が1カ月間で3回、立て続けにあり、取材した。毎回難解な専門用語が飛び出すが、研究者が自身の夢を語る場面があり、興味を覚えた。
iPS細胞の開発で今年のノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授も、患者を救いたいという強い思いから研究を続けた。研究者は信念をもっている。熱意をもった人たちの成果を、普通の人にわかりやすく伝えることが、記者の仕事だ。
ちなみに、吉岡助教の研究発表のときに私も筋力余裕度計で筋力を測ってみた。結果は20代女性の平均値を大きく上回り、「すごいですね」と目を丸くされた。筋力は十分ある。あとは、取材中の頭脳にも余裕が出るよう努力しなければ…。(大津支局 加藤園子)
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