関越道のツアーバス事故を受けたバス運転手の勤務基準見直しを、スキーなどの貸し切りバスにも広げる案を、国土交通省が5日、公表した。夜間に1人で運転できるのは原則400キロまでといった新基準で、旅行会社が客を集めるツアーバスでは7月に導入されている。
5日午前の会議で、学識経験者やバス事業者に案を示した。400キロを超す場合、交代の運転手の同乗を義務づける。スキー客向けの貸し切りバスが増える冬場を見越し、12月から新基準を適用したいという。
運転手が1人のワンマン運転の基準は1日670キロまでだったが、精神的・肉体的負担を考慮していなかった。4月の関越道の事故後、国交省がバス運転手約3千人にアンケートしたところ、夜にワンマンで無理なく走れる距離は「400キロまで」が8割を占めた。