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首相「中韓と関係改善を」 ラオスのASEM出席へ
野田佳彦首相は4日午後、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議が開かれるラオスの首都ビエンチャンに向け、羽田空港を政府専用機で出発した。これに先立ち沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島をめぐり悪化している中韓両国との関係について「さまざまなチャンネルを通じ、冷静に議論し、関係改善を図ることに尽きる」と述べた。公邸前で記者団に語った。
首相は到着後、ビエンチャン国際空港内でラオスのトンシン首相と会談し、インフラ整備の協力強化で一致する。東日本大震災で被災した福島県などの動物園に9月にゾウ計6頭が貸し出されたことに謝意を示す。
首相は5、6両日開催のASEM首脳会議で、尖閣諸島をめぐる日中対立を念頭に国際法を順守する日本の姿勢に理解を求める見通しだ。カンボジアやフィリピン、デンマークなどと2国間会談を予定し、中国の温家宝首相との公式会談は見送る方針。7日に帰国する。