米兵、どこまで規律できる? 力で抑えることの限界
- 2012/11/05(月) 09:28:22
米軍は、先に沖縄で起きた強姦事件の後、午後11時から翌朝5時までの夜間外出禁止令を出しました。
私自身は、外出禁止令が出された夜間について、丸一日と誤解していました。米軍基地のある繁華街が閑古鳥がないているという記事をみて、てっきり全く外出ダメのかと思っていました。
しかし、勤務終了後、11時までは外出は自由ということになりますが、そうなると、11時までに帰宅(帰還)しなければならず、それまでに「飲酒」を切り上げて帰途につかなければならないということになります。
さて、そのような中で、沖縄在日米軍兵士が、とんでもないことをしでしかしました。
11時間際になり、飲食店の店主から帰宅を進められ、立腹して暴れたというのです。しかも、その後、同じビルにある会社員宅に侵入して、中学3年生を殴打したというものです。
結局、勤務時間が修了した後の数時間、外出して飲酒をするということ自体、大きな危険をはらんでいるということです。先の強姦事件も飲酒状態でした。
サラリーマンの多くも帰り際に飲酒をして帰る途中に失態をやらかすことが少なくありません。最高検公判部長が電車のドアにカバンを挟み、出発を遅らせたのも飲酒状態です。
酒が入った人を見れば、どうにも自らの行動を制御できなくなる人も少なくないようです。
周囲を見ていると酒を飲みたいという気持ちとの葛藤のようです。
飲酒による交通事故も飲酒の影響により自制できなくなる典型です。
米軍兵士の場合、夜間外出禁止ということになると、終わりの時間が強制的に決められ、自らコントロールできません。
そうなってくると、余計にストレスが蓄積していくことでしょう。
翌日が休日でない限りは、自重するのが当然なのですが、この自重が難しいのが飲酒の特徴です。
(多くの人は自重していますよ。しかし、失態をやらかす人が一定の割合でいることも現実です。)
そうなると米軍兵士は、24時間、拘束しておいた方がよいのでは?
あるいは、飲酒は、休日以外厳禁?(それとも休日も厳禁かな)
すくなとも日本に米軍基地をおき、駐屯していく以上は、そのような迷惑(犯罪)行為は0にしてもらわなければ困ります。
日本国民にとっては、日米安保など全く必要ありませんが、ましてや沖縄県民にしてみれば、米軍兵士が起こす犯罪など迷惑そのものです。
沖縄が米軍基地のお陰で経済的な恩恵を受けているなどと屁理屈をこねる人たちもいますが、米軍に出す「思いやり予算」があるなら、沖縄復興のための予算として使ったらいいのです。それを米軍基地であたかも沖縄が潤っているかのように言うのはずうずうしいにもほどがあるでしょう。
それから、米軍兵士の強姦や、住居侵入・暴行などのような事件をことさら取り上げて米軍叩きをするのはどうなのよ、なんていう屁理屈もよく耳にしますが、全く問題点がわかっていないと言わざるを得ません。
そればかりか、在日の方が〜、なんていうレベルに至っては、低レベルそのものです。
米軍は、「公務」として、駐屯しているんですから、規律があって当然の前提なのですね。国民一般の犯罪率、ましてや在日韓国人、朝鮮人の犯罪率がどうこういう議論の立て方自体がおかしい。
米軍兵士と一般人は、置かれている立場が全く違い、その地域住民にしてみれば、無理矢理、駐屯しているのですから、わざとごちゃごちゃにして議論し、話をすり替えるなど、もってのほかです。
ところで、このような強制によって、夜間外出禁止をしてもなお、犯罪が起きるということになると、果たしてどのように対処するのでしょう。さらに規律を強化した場合、その矛盾がどこで吹き出すのか、予測するのも恐ろしい。
もともと、他国に進駐する軍隊(要は、前線に近くなればなるほど)など、いつも強いストレスにさらされていて、抑圧されている場合がほとんどです。
だから陰湿なイジメや、戦地での虐殺、強姦などが絶えることがないのです。
それはそうでしょう。現代社会では、軍隊に行けば死と隣り合わせ。そうでない一般国民は死の危険と縁遠いということになれば、心の中で葛藤が起きるのは当然です。
国益というより財界、企業のために何で命を捧げなければならないんだということになれば、割が合いません。
このような危険な軍隊と隣り合わせの沖縄。
全面外出禁止とか飲酒禁止自体があり得ないとするならば、方法は1つ、米軍基地を撤去させることこそが、沖縄の人たちの心に報いることができる唯一の方法です。
地位協定の見なしという意見もあるようですが、それ自体は起きてしまった犯罪に対するものにすぎず、また、抑止にもならないでしょう。
もともと、地位協定は、容疑者引渡ということになれば軍隊の志気に関わるということで、容疑者を引き渡さないとされているのであり、軍隊そのものに内在する問題ですから、基地撤去しかありません。
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