細谷英二・りそなホールディングス会長
2003年に経営破綻(はたん)し、実質国有化された大手金融グループのりそなホールディングス(HD)の経営を立て直した細谷英二(ほそや・えいじ)会長が4日、東京都内の自宅で病気のため死去した。67歳だった。死因は公表していない。葬儀は近親者のみで行い、後日りそなHDがお別れの会を開く。
東大法学部を卒業後、68年国鉄に入り、80年代に国鉄民営化に携わった。00年JR東日本副社長に就任。経済同友会副代表幹事も務め、03年6月、当時の小泉政権の求めに応じてりそなHD会長に就いた。
公的資金を使って巨額の不良債権を処理する一方、窓口の営業時間の延長などサービス強化に取り組んで経営を再建。公的資金3.1兆円(03年以前の注入分含む)のうち、これまでに2.3兆円を返済した。今年4月には、経営の若返りを進めるために代表権を返上した。