2011-12-19 21:40:25
posted by givo-project
老人と海
テーマ:UTA劇場
UTA入院しました。
もともと旅行から帰ってきた次の日から3日間調整入院する予定でしたので
問題ないと言いたいところですが
問題あるのです。
冬の時期は体調が崩れやすい
毎年新しい年をみんなで自宅で迎えられるかどうかハラハラです。
確かに痰は多かったのです。
おそらくホテルの部屋の乾燥なのか移動中に肺に加湿がうまくかからなかったのか
分かりませんが
痰はカスカスおまけに気管から出血。
調整入院が緊急入院のようになってしまいました。
どうしても咳や喉を鳴らして痰を外に出せないUTA。
アダモッチは頻繁に喉を鳴らすので少しUTAに分けてもらいたいところ。
となるとカフアシストという医療機器で掃除機のように吸い上げて吸引機で痰を取り除きます。
気管に圧がかかるので特に真空状態のように吸い上げるときは
ペンネのような気管はムンクの叫びになります。
どこかでキズがついてまたその血液が「かさぶたぶたぶかさぶた」のように固まって
呼吸器のエアを送っている筒に詰まると息ができません。
僕らで言う朝通勤中に車を運転していて
ふいに飛び込んできた朝日に思わずくしゃみをしてハンドルに痰が飛びついて一瞬どうしていいか分からなくなる
あの痰の量を外から取るには本人に負担がかかり深追いはとても危険なのです。
あまり説明しすぎるとここは靖子の部屋なのか?とクレームがくるのでここらへんに。
UTA。UTA。
仕事を終え病室に駆けつけた時思ったよりいい顔をしていました。
ドラえもんを観ていて話しかけると横目でチラリ。
「聴こえない?」
と聞くと
「♪~。」
「・・・そうか。」
それでも気管からの出血は痛々しい。

UTAを想うと取ってやりたい今すぐにでも肺をキレイにしてあげたい。
UTAを想うと今日は1日大変だったからゆっくりさせてあげたい。
と父めとメカ父めが争うのです。
カフアシストをしてもまだ痰は取りきれません。
UTAも疲れただろうからそっと胸に手を置いてゆっくりと呼吸に合わせ
痰を上げていきます。
その昔この業を体得するために眠っているこどもで練習したという伝説の「中村流」です。
気管口吸い上げられる位置まで痰がゴロゴロ上がってきては
すぐにどこかへ消えていく痰。
「よし分かった。お前のことはよく知っている。
きっと夜明けと共に顔を出すつもりだな。
今日のところは見逃してやる。
だがな。よく聞け。
UTAの気管をふさぐようなマネはするな。
これは俺とお前の問題だ。」
ゆっくりと波打つUTAの温かい胸に手をあてながら
父めは一隻の小船でまた肺の中を漂うのでした。
もともと旅行から帰ってきた次の日から3日間調整入院する予定でしたので
問題ないと言いたいところですが
問題あるのです。
冬の時期は体調が崩れやすい
毎年新しい年をみんなで自宅で迎えられるかどうかハラハラです。
確かに痰は多かったのです。
おそらくホテルの部屋の乾燥なのか移動中に肺に加湿がうまくかからなかったのか
分かりませんが
痰はカスカスおまけに気管から出血。
調整入院が緊急入院のようになってしまいました。
どうしても咳や喉を鳴らして痰を外に出せないUTA。
アダモッチは頻繁に喉を鳴らすので少しUTAに分けてもらいたいところ。
となるとカフアシストという医療機器で掃除機のように吸い上げて吸引機で痰を取り除きます。
気管に圧がかかるので特に真空状態のように吸い上げるときは
ペンネのような気管はムンクの叫びになります。
どこかでキズがついてまたその血液が「かさぶたぶたぶかさぶた」のように固まって
呼吸器のエアを送っている筒に詰まると息ができません。
僕らで言う朝通勤中に車を運転していて
ふいに飛び込んできた朝日に思わずくしゃみをしてハンドルに痰が飛びついて一瞬どうしていいか分からなくなる
あの痰の量を外から取るには本人に負担がかかり深追いはとても危険なのです。
あまり説明しすぎるとここは靖子の部屋なのか?とクレームがくるのでここらへんに。
UTA。UTA。
仕事を終え病室に駆けつけた時思ったよりいい顔をしていました。
ドラえもんを観ていて話しかけると横目でチラリ。
「聴こえない?」
と聞くと
「♪~。」
「・・・そうか。」
それでも気管からの出血は痛々しい。
UTAを想うと取ってやりたい今すぐにでも肺をキレイにしてあげたい。
UTAを想うと今日は1日大変だったからゆっくりさせてあげたい。
と父めとメカ父めが争うのです。
カフアシストをしてもまだ痰は取りきれません。
UTAも疲れただろうからそっと胸に手を置いてゆっくりと呼吸に合わせ
痰を上げていきます。
その昔この業を体得するために眠っているこどもで練習したという伝説の「中村流」です。
気管口吸い上げられる位置まで痰がゴロゴロ上がってきては
すぐにどこかへ消えていく痰。
「よし分かった。お前のことはよく知っている。
きっと夜明けと共に顔を出すつもりだな。
今日のところは見逃してやる。
だがな。よく聞け。
UTAの気管をふさぐようなマネはするな。
これは俺とお前の問題だ。」
ゆっくりと波打つUTAの温かい胸に手をあてながら
父めは一隻の小船でまた肺の中を漂うのでした。