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第一章 やられ役Lは満を持して物語に介入する
第七話:やられ役の戦闘力は可もなく不可もなく
 大食堂ぐらいの広さがある空間に出たところで、僕たちは古代兵器に襲われていた。
 相手は通称《ハウンド》と呼ばれる、鉄の爪と牙を武器とする鋼鉄の猟犬。 古代兵器としては小型の部類だけど、僕たち現代人にとっては犬サイズでも十分すぎる脅威だ。
「この野郎! って剣が折れたああああ!?」
 平民の誰かさんが実演してくれたように、《ハウンド》の装甲には剣も斧も全く歯が立たない。どうも材質からして、現代の技術で作れる鋼鉄を遥かに凌いでいるらしいのだ。 古代文明では機械仕掛けで炎や雷を操ったそうだけど、現代にそれだけの技術はない。
 だから古代兵器に対抗する手段は、精霊魔法を置いて他にないというわけだ。
「うわああああ!」
「助けてええええ!」
「皆落ち着いて! ここは俺たちに任せて避難――ってだから落ち着いてくれって!」
 レイヴが必死に呼びかけるけど、混乱している平民たちは叫ぶばかりで動けない。
 実際に古代兵器と遭遇するのが初めてって子も多いだろうし、ましてや四、五体もいればパニックになって当然だろうけど。
 いずれ世界を背負うレイヴも、今はまだ皆を落ち着かせるだけのリーダーシップも発揮できないか。 このままだと怖気づいたジョージくんたちが平民の皆を押しのけて、どんどん状況が泥沼になっていきそうだし……
 まあ、問題ないか。だって原作でも、この状況は乗り越えられたんだ。

「らああああああああああああああああ!!」

 フレアの活躍で、ね。
「「「「~~~~~~~~っ!?」」」」
 洞窟を揺るがすほどの咆哮に、僕とフレアを除く全員が耳を押さえて蹲る。ハウンドさえ、センサーに異常でも起きたのか動きを止めたほどだ。
 僕? 来るのがわかってから耳栓しといた。
「これから精霊使いになろうって連中が情けない様晒してんじゃないよ! 戦えないなら戦えないで、邪魔にならないようさっさと逃げな! 焦って誰かを突き飛ばしたりしたら、あたしが後で叩き潰すよ!」
「まあ皆、ゆっくり逃げて大丈夫だよ? ここから先には……一匹だって通さないからね」
 ハーッハッハッハ! ここからが我ら親分と子分の見せ場だ!
 僕は完璧いらないオマケだし、たぶんこれ最初で最後の見せ場だけどね!
「もちろん、俺も残って一緒に戦うぜ!」
「この一大スクープ、命をかけて記録させてもらいますよ」
 当然、レイヴとサーヤも残る。
 レイヴがこのイベント、というか物語の主役だからねー。残ってもらわないと困る。 主に僕とか世界とか、大宇宙の意志的ななにかとかが。
「マクラインくんも、当然残ってくれるよね? まさか貴族とあろうものが、平民に混じって敵から逃げ出すなんて真似はしないだろう?」
「あ、当たり前だ! 君に本当の貴族の力というものを見せてやる!」
 そしてさりげなく予備戦力も確保。できれば自分は戦わずに済ませたいしねー。
 大急ぎで元来た道へと引き返す平民たちを背に、僕たちは陣形を構える。
 フレアを先頭にレイヴとジョージくんが続き、後衛としてジョージくんの取り巻きたちが並ぶ。 うん、まあ悪くない布陣じゃないかな? 素人だからなんとなくで言ってるだけだけど。
 僕? 僕は一番後ろでサーヤを守ってるよ!
「あのう、ライアさんは前に出なくていいんですか?」
「残念ながら、僕の戦闘力は折れた剣以下でね。皆のサポートと、君の護衛に徹させてもらうよ」
 ぶっちゃけ安全圏にいたいだけだけどね!
 それっぽい理由で本音を誤魔化しつつ、僕は成り行きを見守ることにした。
『GAAAAAAAA!』
 ハウンドたちが一斉に駆け出す。重量は同じ体躯の犬より何倍もあるはずなのに、犬となんら変わらない素早さだ。
「足を引っ張るんじゃないよ野郎ども! 《火精霊召喚サラマンダー》!」
 雄叫びと共に、フレアの全身が炎に包まれる。猛々しい勢いで燃えているのに、肌や服には焦げる予兆すら皆無だ。
 現代の精霊魔法には、古代文明の《マンガ》に出てくる魔法みたいな呪文や魔法陣は必要ない。というか、『呪文や魔法陣さえ覚えれば使える』ような、簡単な技術じゃないのだ。 それこそ血筋や生まれにさえ頼れず、純粋に個人の才能と技量だけが要求される。
 そういう意味では、フレアの才能は間違いなく天賦のものだ。
「ライア、サポート頼むよ!」
「はいはい、お任せあれ」
 僕が答えるや否や、フレアは真正面からハウンドたちへ突っ込んで行った。
 大砲の弾みたいな勢いで、一番先頭のハウンド目掛けて拳を突き出す。
「ヴォルケイノくん!?」
 ジョージくんがなんか悲鳴を上げてるけど、もう遅い。
 炎を纏うフレアの拳と、鉄の剣も砕いたハウンドの頭が激突し――
 ハウンドの頭が(、、、、、、、)、グシャリと潰れた。
「へ?」
 間の抜けた声を漏らしたのは誰だったのか。少なくとも僕ではない。
 装甲の破片や中身のよくわからない部品を撒き散らしながら、まず一体目のハウンドが完全に沈黙した。
「ちょ、素手で鋼鉄の頭砕いたああああ!?」
 レイヴが顎が外れそうなほど口を大きく開いて叫んだけど、それはちょっと違う。
 正確には、炎の熱で軟らかくなった装甲を、拳で砕いたのだ。 どんなに強固な装甲でも、金属である以上は高温で溶ける。融解させることまではできなくても、防御力を下げるくらいはできるというわけだ。
 まあ、あの装甲が脆くなるほどの熱量も、脆くなってるとはいえ鋼鉄を砕く拳も、普通どう考えたって十六歳の女の子が出せる馬力じゃないんだけどね。
「ほらほら、さっさとかかってきなよ!」
『GRRRRRRRR!』
 痛みや恐怖を知らないハウンドたちは、続けざまにフレアへ襲いかかる。
 フレアは超高温の炎を纏った拳と蹴りで、次々と鋼鉄の猟犬を戦闘不能に追いやっていった。 こうなると、もう完全に彼女の独壇場だ。
「……これ、俺たちいらないんじゃね?」
 そんなことはないさ、レイヴ。僕はともかく、君たちの助けは必要になる。
 だってほら、
『GRRRR!』
『GAAAA!』
「なあ!?」
 続々と新手が来てるから♪
 地面や壁に空いた穴から、どんどんハウンドが現れている。いくらフレアが強くても、たった一人でたくさんいるハウンドを捌き切れるはずもない。 結果、何体かのハウンドがフレアの脇をすり抜けて、僕たちの方にも襲いかかってくるのは必然だ。
「うわああああ! こっち来るうううう!?」
「え、どうしよ! どうしたらいいのこれ!?」
 いやいや、初めての実戦だからって動揺しすぎでしょ取り巻きの皆さん。
 君たちのリーダーを少しは見習って――
「いやああああ! 来るなああああ!」
「って君が一番取り乱してどうするのさ!?」
 ジョージくんメンタル弱っ!?
 涙目になりながら、火の玉と突風をひたすら連射してる。あの様子からして出し惜しみしてるとも思えないし、ジョージくんは二属性の精霊を操れるらしい。 攻撃力に至っては僕より何倍も上だけど、狙いが滅茶苦茶でそこら中の壁や地面に着弾していた。
 本当の貴族の力を見せてくれるんじゃなかったの!?
 全く、無能の僕より動揺してどうするのさ!
「あーもう、しょうがないな! 《地精霊召喚ノーム》!」
 僕は大地の精霊に語りかけ、その力を借りる。
 大地に根を張るようにして、意識が広がっていく感覚。精霊魔法は世界を構成する精霊の存在を感じ取り、一体となって力を借り受ける魔法なのだ。
『GAAAA――RR!?』
 取り巻きの一人に飛びかかろうとしたハウンドが、足元に突然現れた岩に躓いて転ぶ。
 他のハウンドたちにも同じ現象が起きて、次々と転んでいった。
 もちろん、僕が精霊魔法でやったのだ。まあ、迫り来るハウンドたちの足元に、岩出して転ばしてるだけなんだけどね。僕の力量じゃ、壁出しても余裕で壊されちゃうからなー……
「いい加減正気に戻ってよ! 《水精霊召喚ウィンディーネ》!」
 続いて語りかけるのは水の精霊。
 ここは水気のない洞窟だけど、水の精霊はきちんといる。
 空気中の目に見えない水分が凝結して、野球ボール大の水玉を数個作り出す。
 それを、ジョージくんとその取り巻きたちの顔面にぶつけた。
「ぱん!?」
「べぷし!? ――はっ、ここは誰!? 私はどこ!?」
「そんな古代文明のジョーク言ってないで戦ってよ。転んでる今がチャンスだよ? 《火精霊召喚》!」
 今度はバレーボールほどある火の玉を、フレアの方に向かって放つ。火の玉は死角からフレアを襲おうとハウンドに命中して、一瞬だけその動きを止めた。 そこへフレアの拳が突き刺さり、相手の機能を永遠に停止させる。
「ナイス!」
「凄いじゃないですかライアさん!? 三つの精霊を操るなんて、貴族の中でも他にいないはずですよ!」
 フレアからは背中越しに、天高く突き上げられたサムズアップを。隣のサーヤからは声を弾ませた心からの称賛を送られる。
 いや、そういう風に持ち上げてくれてるところ悪いんだけど……
「今の、僕の最大火力なんだよね」
「はい?」
「だからさ、全力出して火の玉はあのサイズが限界だし、水と土も同じ。人間相手ならまだしも、古代兵器相手じゃ牽制ぐらいにしかならない。要するに、手数が多いだけで役に立たない器用貧乏なんだよねー、僕」
「……えっと、力技で突き進むより、多彩な技を使いこなす方がかっこいいと思いますよ? ほら、見るからにパワータイプなフレアさんとの相性もバッチリですし」
「半端な同情はいらないから」
「その、色々と残念ですね」
「本音もいらない」
 変にオブラートに包まないでくれるかな! 却って傷つくよ!
 それならいっそのこと原作みたいに、

『いかがですか、今のご気分は? 操れる精霊の属性の数が多くて散々威張っていましたけど、その実戦闘ではなんの役にも立たない器用貧乏だったという事実を突きつけられた感想は? 自分をちやほやしていた取り巻きが、他の貴族へ乗り換えていく様を見た感想はいかがでしたかぷーくすくす』

 って笑われた方がまだマシだよおおおお!
「そ、それにしても! こんな状況なのにライアさん随分と余裕ですよね!?」
「露骨に話題逸らそうとしなくていいから……」
 でもそう言われてみると確かに、仮にも戦場だっていうのに気持ちが落ち着いてる。
 まあ原作で散々危険な目に遭ってるし、戦略古代兵器の《ドラゴン》や《クラーケン》に比べれば、今更ハウンドぐらいで騒いでいられない。 落ち着いていられるのと戦えるのとは全くの別問題だけどね!
 それはさて置き、そうこうしているうちに平民たちの避難は完了したけど、状況はあんまり芳しくなかった。
「くそっ! キリがないね!」
「な、何体出てくるんだよこいつらああああ!」
 ハウンドたちが、まだまだ続々と現れているのだ。
 いくらフレアでも全部を倒し切るまでは体力が持たないし、その他大勢の僕らは袋叩きにしてようやく三体倒したところだ。 精霊魔法の使えないレイヴに至っては、平民たちが置いて行った武器をやたらめったら振り回して牽制してるだけ。
 まあ逃げる平民たちを体張って守ってたし、それがフレアルートへの最初のフラグなんだけどね。レイヴの活躍をしっかり見てたかいフレア!
「ど、どうするんですか? 他の皆さんも無事逃げたことですし、ここは一旦引いた方が……」
「いや。逃げても追ってくるだろうし、こいつらに学園を襲わせるわけにもいかないよ」
 それで我が身が助かるなら学園を生贄にしたって構わないけど、どうせ逃げ切れない。
 よし。フレアも予想以上に離れちゃってることだし、恩を売るのも兼ねてレイヴの覚醒イベントは僕が引き受けようじゃないか!
「突然だけど、ここで良い子の精霊魔法講座ー!」
 パフパフー!
「いや、本当に突然なに始めてんだよ!? 後その小さいラッパはどこから!?」
「ちなみにこれ、僕の手作り。一個五〇メガで販売中だよ」
「この状況下でなに商品の宣伝してるんですか!?」
 まあまあ、レイヴもサーヤも落ち着いて。これこそが、この苦境を打破する方法なんだから。
「馬鹿が、恐怖で頭がおかしくなったか! 所詮は出来損ないの――」
「精霊魔法の使い方なんだけど「無視するな!」ね、実はたった一言で済まされるんだ」
「一言?」
「『考えるな、感じろ』」
「それは投げっ放し過ぎじゃないですか!?」
 失礼な。これは古代文明から伝わる立派な格言の一つだというのに。
「いやいや、そのままの意味だよ。精霊魔法に難しい考えは必要ない。世界を構成する精霊の存在をイメージして、感じ取ることがなにより重要なんだ。 世界に同調する感受性と、実体を持たない精霊に形を与える想像力。その二つさえあれば、精霊魔法は使える」
 後はそこに生まれ持った才能なんかも関わってくるけど、今ここにいるメンバーにその心配は不要だ。
「まさか、今この場で俺たちに精霊魔法を覚えろっていうのか!?」
「できるさ。その資質があるからこそ、君たちはエレメンツ学園の生徒に選ばれた。それに……貴族相手にだって立ち向かえる勇気を持つ君なら、絶対に精霊が力を貸してくれる。自分を信じて、世界を信じるんだ。ここで君を死なせるほど、世界は残酷じゃない」
 僕は確信を持って、レイヴにそう言う。
 原作を知っているから、レイヴがどれだけ偉大な人間になるかをこの目で見てきたから、ハッキリと断言できる。 レイヴはこの世界に、精霊に最も愛された人間だ。その彼が、こんな序盤の序盤で死ぬはずもない。
 というか、早くやってくれないと僕たち全滅するんだけど!
「まあ、とりあえずその間のカバーはこっちでするから、まずは何事もトライってことで」
「……おっしゃー、やってやる! そこまで言われて、やらなきゃ男が廃るぜ!」
 気合入ってるねーレイヴ。フレアの前だからいいとこ見せないとね!
「悪いけど、マクラインくんたちもレイヴをカバーしてくれるかな? さすがに僕の貧弱魔法だけじゃ、守り切れないからさ」
「ふざけるな! なぜ私たちが平民風情を――」
「わ、わかりました!」
「任せてください、クラウンさん!」
「お前らなに出来損ないの指示に従ってるんだああああ!?」
 よかったー。意外といい人たちだったらしい。あるいはレイヴの秘めたるカリスマ性にでもやられたのかな?
 仁王立ちして集中するレイヴを守る形で、僕たちは防戦に徹した。いつの間にかハウンドの増援は止んだみたいだけど、まだゾロゾロといる。 フレアも消耗して、最初みたいに一撃粉砕はできなくなっていた。
「んぎぎぎぎ……!」
「闇雲に力を込めても駄目だよ。もっと心を落ち着かせて、世界に話しかけるように」
 僕は相変わらず一番後ろの安全圏で、とりあえずレイヴにアドバイスを送る。 一応皆のサポートもやってるから問題ないよね! 実質いてもいなくても変わらないけども!
 さて、来るかな? 来るかな?


「…………だああああああああああああああああっ!」


 バリバリバリバリバリバリバリバリッッ!!
『GYYYYAAAAAAAAA!』
 きたああああああああ!
 レイヴの体から迸った雷が、ハウンドたちを貫く!
 これこそレイヴがこの世界の主人公たる所以、レイヴだけが使える雷の精霊魔法だ!
 ちなみに実は後々でもう一人、雷の精霊使いが現れたりする。なんでこの二人しか使えないのかは全く知らないけどね!
「「「ぎゃああああああああ!」」」
「あばばばばばばばば!?」
 アッハッハッハ! 近くにいたジョージくんたちはもちろん、レイヴ本人も感電してるよ! まだ精霊をちゃんと制御できていないのが原因だ。 まあ今後のモテモテハーレム天国の代償と思って、存分に痺れるがいい!
 ……って、離れてる僕の方にまで雷が迫ってるうううう!? なんで、どうして!?
 あ、ラッパ! 金属製のラッパに雷が吸い寄せられてるのか!?
「のわああああ!」
「きゃ!」
 僕は慌ててラッパを天高く放り投げ、地面に身を伏せた。
 ピシャアアアアン!
 僕の代わりに雷を受けて、ラッパは黒焦げになってしまう。
 ああ、僕の自信作が……作った中でも一番綺麗な音が出るお気に入りだったのに。
「あ、あの……」
「え? あ、ごめん!」
 なんだか体の下に柔らかくて温かい感触が――ってげえええ!? なんでサーヤが僕の下敷きに!? さっき身を伏せたときに押し倒しちゃったのか!? まずい、このままだと戦闘中に女の子を押し倒す変態クソ野郎の烙印が……!
「いや、その、これは違っ」
「わかってます。雷から身を挺して助けてくれたんですよね? ありがとうございます」
 助けたというか、巻き添えにしちゃっただけです。ごめんなさい。
「まあ、怪我がないようで安心したよ。女の子に怪我なんてさせたら大変だしね」
「いえいえ。ジャーナリストたるもの、怪我の一つや二つは日常茶飯事ですし」
「それでも、男は女を守りたい生き物だからさ。ましてや、君みたいに可愛い女の子はね」
「そ、そう、ですか……」
 ちょ、違うの! 別にいやらしい意味じゃなくて、細身に見えて結構柔らかいとか石鹸のいい匂いがするとか、そういう変なことは考えてなかったの! だからそんな羞恥で頬を染めないで! 僕、雷神様に天罰下されちゃうから!
「あたしが頑張ってる横で、なに他の女口説いてんのさあんたはああああ!?」
 もっと怖い鬼神様が来たああああああああ!?

 区切りよくやったら今までで一番長くなっちゃいました。
 まあその分次回が短いのでおあいこ……なんですかねこれ?


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