2012-11-05
血管内治療から2週間目
先日の朝、目を覚ましたところ、詰まっていた左の鼻からも少し呼吸できるようになっているのに気づきました。片方の鼻をふさいで確認したところ間違いないようです。つまり、この部分の腫瘍が縮小したと思われます。血管内治療の効果によるものとしか考えようがありません。シスプラチンの効果か、それとも塞栓の効果か・・・
しかし、治っていくような気分にはありません。痛みがまったく和らぐ気配を感じないからです。組織が壊れているような痛みが続きます。腫瘍とはいえ自分の細胞ですから、それが悲鳴をあげているようにも感じるところです。先日のブログで非ステロイド系消炎剤はまったく効かない、オピオイドに変えたいと泣き言を書いたりしましたが、それはロキ○ニンのことで、ためしにジクロフェナック、いわゆるボル○レン錠に変更してみたところ、痛みが和らぐことが分かりました。それも、きっちり10時間だけ。それから胃薬と併用して飲むことが習慣になっています。痛みがあると夜も眠れません。安保理論からどんどん離れていきます。「ガンの最後は痛くない」というような表題の本も読んだことがありましたが、本当に患者に接している医者が書いているのかと疑うようになりました。まず痛みをコントロールしなければ、精神も破綻しそうです。ともあれ、ひとつ希望がうまれてきたので、さらに口角をあげて前向きに生きる気持ちが沸いてきました。 一時的な現象かも、という気持ちは頭のすみからも取り払うようにしたいものです。
2012-11-02
信仰心が芽生えてきた
すべての人間の行動は全部が神さま(か仏さま)のおぼしめし。自分で決めたことであっても、実は生まれる前からインプットされていたことだという考え方があります。そして、人は人生が順調なときは神さまの存在を意識することはなく、病気や苦しみに出会ったときにはじめて信仰について考えようになります。そうすると、どうして神さまは自分をこんな苦しい目にあわせるのだろうかという考えに至り、神さまに怒りをぶつけたりもする。でもそれは違うのですね。どんな結果になろうとも感謝する気持ちを忘れてはいけません。違う道を選択していれば、もっとひどいことになっていたかもしれません。神さまは、それぞれの人に、背負わしても大丈夫だと思われるだけの荷物しか背負わせない。現在の状況を受け入れることから始めなければなりません。まだまだ希望は残されている。ちょっと、自分の心の中を整理してみました。
読売新聞の医療ルネサンスという記事。子どもホスピスの話題がシリーズで載せられています。神奈川県にある海のみえる森という施設、奈良県にある奈良親子レスパイトハウスという施設は、重い病気や障害と闘う子供たちとその家族の為のショートステイ施設だそうです。神さまはなぜ、子ども達にも過酷な試練をお与えになるのだろう。世のなかは分からないことだらけですが、多くの医師やボランテァアの方々が協力して、このような施設が運営されている。「海のみえる森」を運営する団体の代表は聖路加国際病院の副院長、「奈良親子レスパイトハウス」のほうは東大寺福祉療育病院の副院長とあります。信仰の力は偉大です。
今日のはひとりごとです。
2012-10-31
ガン疼痛治療剤 トラマール・カプセルについて
非麻薬性のオピオイドの トラマールというガン疼痛治療剤が2010年9月に発売されています。いつも閲覧させてもらう、ご同病者のブログに書かれてありましたのでちょっと調べてみたのです。非麻薬性のオピオイド鎮痛薬で、すでに100ヶ国以上の国で承認されているようです。このクスリの特徴としてモルヒネと比較して、便秘等の副作用が少ないことがあげられています。そして、麻薬及び向神経薬に指定されていないので、麻薬製剤に比べて管理しやすい点も長所です。非ステロイド系消炎鎮痛剤とモルヒネなどのオピオイド鎮痛薬のはざまで、ガン患者が痛みを和らげる為の選択肢のひとつになりそうです。
ところで、先日耳鼻科に診察を受けに出かけた際に、このクスリの添付文章をダウンロードして、医師に見せ、このクスリを使いたい旨、申し出たところ、この薬の名前を知らず、さらにパソコンで病院全体での使用実績を調べたところ、まだ使われたことのない薬のようです。この先、ガンの疼痛が大きくなってきた際には、耳鼻科ではなく、緩和ケアで、診察を受けたいと思っていましたが、発売されて2年ほどが経っているのもかかわらず使用された形跡がないことから、この病院で緩和ケアを継続して受けることが心配になってきました。紹介状を書いてもらって緩和ケアの実績のある病院を探そうという気にもなってきました。ガンセンターには行きたくないけど・・・。ともあれ、トラマールという言葉が、緩和ケアを重要視している病院かどうかを判断するキーワードになるかもしれません。
トラマールを使っていて、効果や副作用に関しての情報をお持ちの方はぜひ情報をコメントにお寄せください。お願いいたします。
2012-10-29
耳鼻科の診察を受けに行ってきました
手術を受けた病院からの紹介状(治療内容を記した書類)をたずさえて診察を受けに出かけました。内視鏡でのぞいてもらったところ、手術の影響はあまり感じられません。手術前と同じぐらいの大きさで、縮小しているとか、皴がよって、くたっとしているとかが感じられません。ちょっとテンションが低下しました。が、手術を受けてまだ1週間、内部から崩壊して、これから目に見えて縮小に向かっていってくれることに期待します。悪いことは考え茄子。
(年老いた患者)
このところ痛みで夜が眠れなくなりました。
こめかみの辺りに激痛が走ります。
副鼻腔炎を併発しているように思えます。
喉のあたりがやけどを起こしているように感じます。
どうも非ステロイド系消炎剤では対処できていないようです。
オピオイト゜も処方してもらいたいのですが、フェンタニルとか。
(若い医師)
まだ元気そうだし、まだその時期ではないと思う。
オピオイドを処方するのであれば、治すというのは諦めてもらわなくては・・・
副作用もあるので、一週間間隔で診察にたびたび来てもらってから
それだったら手術を受けた病院でも出してもらうことも出来るはずだ。
なぜかオピオイドを処方するのを断わる理由を探しているような気がしてなりません。この先、この耳鼻科で終末期の対処してもらうことに不安を感じるようになりました。ガン患者とすれば治る病と治らない病とは分けて対処してもらいたいと考えます。痛みは患者にしかわからないことで、オピオイドを処方する決め手は患者の訴えしかないわけで、もっとひどくなった時のことを考えてしまいます。もっとひどくなった時は暴言を吐くかもしれませんね。
2012-10-27
再度、血管内治療にかんして
月曜日に血管内治療を受けてから5日が経過しました。現在は、免疫力が最大限に発揮されていると感じるのとまったく逆の感覚です。深く海の底へ潜水中! 運動会にがんばった翌日のような感じです。風邪をひいたのかも・・・。そして、カラースターやコメントをありがとうございます。もうすぐ、浮上します。
ガン組織は新しい血管を構築し、正常細胞の血管より太い血管にして栄養をすべて横取りしようとします。そこに球状の塞栓物質を詰め込むのですが、細い正常な細胞に行く血管は閉塞せずに、ガン組織にだけに向う太い血管の血行だけを遮断する。幾度も造影剤を使ったレントゲンやCTを撮りながら、その結果をモニターで確認しつつ手術が行われます。それにはテクニックも必要だと感じます。正常な血管の走行を把握しておく必要があります。確実にピンポイントでガンを支えている血管を狙わなくてはなりません。このあたりは医師を全面的に信頼するしかありません。CTの放射線量はちょっと心配になりますが、放射線治療を併用していると考えればまったく苦になりません。
ところで、最近の雑誌にiPS山中教授の談話が載せられていました。教授が小さい頃に恩師から言われたことば、それが忘れられないという。車が来ないことが分かっているのに、信号が赤だというだけの理由で横断歩道の前にたたずんでいるようなひとにはなってほしくないと・・・。自分の考えが正しいと思えば、その道を躊躇せずに進まなければなりません、ということになるでしょうか。丸山ワクチンも継続中です。