メジャーからの高評価に悩んでいるとされる福原。出す結論は…【拡大】
まだ結論は出ていなかった。虎残留か、それとも夢に挑戦か-。福原が、海外FA権の行使について、悩める心を打ち明けた。
「もう少し考えたい。ギリギリになると思う。時間もあるし、一番いい答えが出るようにしたい」
球団側とは一度、交渉を行い、残留要請を受けた。だが、答えはまだ出ていない。権利を行使する場合のコミッショナーへの申請期間は、5日から13日。まだ日数は残されている。時間が許す限り、熟考を重ねる考えだ。
右腕を悩ましているのが、メジャー球団の高評価という。球団首脳が明らかにした。
「向こうは、阪神よりいい条件を用意するみたいだね。そこで悩んでいるようだ」
福原の年俸は5000万円。今季は中継ぎとして60試合に登板し、2勝4敗1セーブ。18ホールドを挙げ、防御率1・76と安定した成績を残した。阪神も高く評価し、来季は年俸3000万円アップを基本線にしている。一方、獲得調査を行っているインディアンスなど米大リーグ球団の中には、最高で年俸1億円を用意する球団があるという。
功労者だけに阪神に残留すれば、将来はコーチへの就任も含め、現役引退後の生活も保証されている。一方、来月で36歳になる男として大リーグ挑戦というリスクは大きい。だが、入団時から強い思いを抱いているメジャーへの夢も、簡単には捨てられない。てんびんは、揺れに揺れているようだ。
「(結論を出すのは)あした、あさってではないと思います」と福原。昨オフは、権利行使を宣言せずに残留し、この1年、結果を残した。36歳を迎えるベテランの決断に、注目が集まる。
(紙面から)