原町火力発電所2号機が発電を再開
東北電力は3日、東日本大震災による津波被害を受けて停止していた南相馬市原町区の原町火力発電所2号機(100万キロワット)の試運転を始め、発電を再開したと発表した。来年3月末の営業運転を目指す。
この日は発電をコントロールする中央制御室に社員、メーカー担当者ら約100人が待機。午前9時に約1年8カ月ぶりの発電が始まると、拍手が湧き起こった。
同発電所は津波が建屋の三階まで押し寄せ、大きな被害を受けた。早期復旧に向け、新たな機器搬入開口部の設置や設備のブロック単位組み立て、昼夜二交代作業などで工期の短縮を図ってきた。
6月28日に約27万ボルトの受電を開始し、ボイラーや電気集じん機の大型機器類の試験運転を経て先月29日にボイラーに火が入った。
被害が大きかった1号機(100万キロワット)は、12月下旬に試運転による発電を開始し、来年4月末の営業運転を目指している。燃料の石炭を荷揚げする揚炭機4機が倒壊していたが、今月中旬に1機が稼働する見込み。
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