JR只見線:「地域の足守り抜く」 小出−大白川、開通70周年記念式典 /新潟
毎日新聞 2012年11月02日 地方版
魚沼市内を走るJR只見線小出−大白川間が1日に開通70周年を迎え、JR小出駅前広場で記念式典があった。同線の活性化に取り組む地元団体「だんだんど〜も只見線沿線元気会議」(浅井重吉会長)が主催。同線は利用者減が続くが、同会議は、今後も高校生らの通学やお年寄りの貴重な足として同線を守り抜くことを誓った。
同線の小出−会津若松間(135・2キロ)は1935年に着工したが、日中戦争の影響による中断を経て、42年11月1日に小出−大白川間が開業した。71年8月29日には、大白川−只見間が開業し、全線が開通した。
式典には関係者約100人が参加。浅井会長は「只見線は、魚沼市と会津を結ぶ大切な線路だが、乗る人が少なくなっているのが現状だ。しかし地域の生活を守る線路として、活動を通して知名度アップに頑張りたい」と心意気を示した。また大平悦子市長は「大切な交通の足であると共に魚沼の素晴らしい景観を大切にする資源として生かすことが大切」とあいさつをした。
式典では、市立須原小学校3年生の鼓笛隊が、鉄道唱歌を演奏したり、豪雪地帯に只見線が敷設されるまでの地域の人々の苦労話を披露したりして、華を添えた。【神田順二】