沖縄県の尖閣諸島周辺で中国政府の監視船による領海侵入が頻発していることから、河相周夫外務事務次官は4日、程永華(チョンヨンホワ)駐日大使に電話で「挑発的行為を繰り返している」と強く抗議した。そのうえで「両国が事態の沈静化に向け意思疎通をする環境を損ねる。事態をエスカレートさせないよう自制を求める」と伝えた。
外務省によると、程大使は尖閣諸島が中国領だと主張し、「不測の事態はあってはならない。話し合いで解決しなければならない」と語ったという。
中国監視船の領海侵入は9月10日の尖閣国有化決定後、週1回ほどだったが、先週は4回を数えた。侵入のたびに外務省のアジア担当局長が抗議してきたが、今回は次官に格上げした。