三井住友銀行のインターネットバンキングで、暗証番号などの入力を求める偽の画面が表示され、入力した人の口座から約200万円が不正送金された事件で、犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕された名古屋市の派遣社員の男(53)名義の口座を経て約200万円が移された3口座の間で、互いに送金があったことが捜査関係者への取材でわかった。
警察当局は、組織的な金のやり取りがあり、背後に不正送金を主導するグループがいるとみて解明を進めている。
逮捕された日本人の男は今年夏ごろ、知人の中国人の男から「口座を作ってくれ」と頼まれ、愛知県内の三井住友銀行で口座を開設。犯罪に使われるおそれがあると知りながら、ネットバンキングのIDとパスワードをこの中国人に教えた疑いを持たれている。