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中国監視船4隻 3時間以上領海侵入
11月4日 17時35分

中国監視船4隻 3時間以上領海侵入
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沖縄県の尖閣諸島の沖合を航行していた中国の海洋監視船4隻が、4日、相次いで日本の領海に侵入し、3時間以上にわたって航行を続けました。
4隻は、その後、領海を出て、すぐ外側にある接続水域にとどまっており、海上保安本部が監視を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、4日午前11時40分すぎから正午すぎにかけて、中国・国家海洋局所属の海洋監視船4隻が、尖閣諸島の魚釣島の北から相次いで日本の領海に侵入しました。
領海に入ったのは、「海監15」、「海監26」、「海監27」、それに「海監50」の合わせて4隻です。
4隻は、3時間以上にわたって領海内で航行を続け、午後3時すぎまでに、いずれも領海から出たということです。
午後3時半現在、4隻は領海のすぐ外側にある接続水域にとどまっているということで、海上保安本部が監視を続けています。
中国当局の船が日本の領海に入るのは3日連続で、ことし9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、11回目となります。

外務省が抗議

沖縄県の尖閣諸島の沖合を航行していた中国の海洋監視船4隻が相次いで日本の領海に侵入したことを受けて、外務省の河相事務次官は中国の程永華駐日大使に対し、「中国当局の船が日本の領海へ侵入するのが頻繁になっており、全く容認することができない。速やかに退去してほしい」と電話で抗議しました。
そのうえで河相次官は、「こうした状況は、事態の沈静化に向けて、両国が意思疎通する環境を損なうものだ」と述べ、中国側の自制を求めました。
これに対し、程大使は「尖閣諸島は中国固有の領土だ」という中国側の立場を改めて主張したということです。

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