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震災がれきを堤防復旧に活用 宮城
11月2日 16時38分

震災で出たがれきを使った海岸の堤防の復旧工事が、津波で大きな被害を受けた宮城県名取市で本格的に始まり、2日、工事の現場が公開されました。

東日本大震災で出た大量のがれきについて、宮城県の各自治体は、東北地方整備局とともに堤防の盛り土などに利用する方法を検討しています。
ことし7月から仙台市内の海岸堤防で工事が始まったのに続いて、およそ63万トンのがれきが出た名取市でもおよそ8万4000トンを海岸の堤防の盛り土に使うことになり、本格的に工事が始まりました。
2日、津波で壊滅的な被害を受けた名取市閖上で工事の現場が公開されました。作業は、がれきから津波で積もった土砂だけを選別して集め、細かく砕いたコンクリート片と混ぜたうえで、強度を高めるため通常の土砂も混ぜて重機で押し固めながら3メートルほどの高さの盛り土にしていきます。
東北地方整備局は、名取市内のおよそ4キロの海岸堤防では、必要な材料の30%に震災のがれきを使い、平成27年度中に完成させる予定です。
東北地方整備局の片野正章海岸課長は「土を運ぶトラックで市内が渋滞するのを防ぎ、資材不足を軽減することにもなるのでありがたいです」と話していました。

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