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レビー小体型認知症の理解を11月4日 7時0分
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認知症の中でアルツハイマー型に次いで多いとされる「レビー小体型認知症」について、特徴を正しく知ってもらおうというシンポジウムが3日、名古屋市で開かれました。
「レビー小体型認知症」は、脳に「レビー小体」と呼ばれるタンパク質などがたまることで起きるもので、認知症全体のおよそ2割に上り、アルツハイマー型に次いで多いとされています。
シンポジウムでは横浜市立大学医学部の小阪憲司名誉教授が講演し、「レビー小体型認知症」の特徴は、実際には存在しない人や物が見える「幻視」や、歩行が小刻みになったり手足が震えたりする「運動障害」などが出ることだと説明しました。
そのうえで「現状では特徴がよく知られていないため、ほかの病気と誤診されるケースがたびたびある」と述べました。
また、医師や患者などによる意見交換が行われ、このうち、去年、レビー小体型認知症と診断された79歳の男性は「この病気の症状を多く体験し、本当に悩まされた1年でした」と話したうえで、治療によって幻視がほとんどなくなったことなどを紹介し、適切な治療を受けさせてくれた家族と医師に感謝の言葉を述べていました。
講演した小阪名誉教授は「特徴を知っていれば診断もしやすい病気なので、患者の家族だけでなく、医療や介護に携わる人も正しい知識を持つことが大切だ」と話しています。
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