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ポリオ接種続行「問題なし」
10月30日 4時36分

ポリオ接種続行「問題なし」
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ポリオの不活化ワクチンの接種を受けた乳児が19日後に死亡したという報告について、厚生労働省の専門家会議は、明確な因果関係は認められないとして、ワクチンの接種を続けても問題ないという見解をまとめました。

29日、ワクチンの安全性を話し合う厚生労働省の専門家会議に、ポリオの不活化ワクチンの接種を受けた乳児が19日後に死亡したという事例が報告されました。
先月1日に毒性をなくした不活化ワクチンが導入されてから死亡例が報告されたのは初めてです。
この報告について専門家は、おう吐の症状が出たのは接種から18日後で時間がたっていることや、おう吐した食べ物が誤って気管に入り、死亡したとみられることなどから、ワクチンとの明確な因果関係は認められないという意見で一致しました。
そのうえで、ワクチンの安全性に大きな懸念はないとして、接種を続けても問題ないという見解をまとめました。
専門家会議では、細菌性髄膜炎を予防する肺炎球菌ワクチンと、ヒブワクチンの2つのワクチンについても、ことし4月以降に接種を受けた後に死亡した乳児6人の事例を検証しましたが、ほかの病気が原因と疑われるなど、いずれも明確な因果関係は認められないとして、接種を行うことに問題はないとしています。

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