ニュース詳細
日本脳炎予防接種 継続へ10月31日 17時30分
K10031489811_1210311935_1210311949.mp4
日本脳炎の予防接種を受けた子ども2人がその後死亡したことについて、厚生労働省の専門家会議は、現時点では明確な因果関係は認められないとして、接種を継続することを決めました。
日本脳炎のワクチンでは、今月、岐阜県で10歳の男の子が接種直後に意識を失い、その後死亡したほか、ことし7月にも別の子どもが接種を受けた1週間後に急性脳症で死亡しました。
31日に開かれた厚生労働省の専門家会議では、2人の子どもの死亡とワクチン接種との因果関係について議論が行われました。
岐阜県の子どもは、持病の治療のため、主治医の指示の下、一緒に飲むと死亡する危険性があるとされる2種類の薬を飲んでいたということです。
このため会議では、「薬の副作用などほかの要因で死亡した可能性が高く、因果関係は薄い」という見解をまとめ、さらに詳しく調べることになりました。
また、急性脳症で死亡した子どもについては、症状から別の感染症の疑いがあるものの因果関係を否定する明確な根拠もないとして、「接種によって急性脳症が起きたかどうか分からない」として、引き続き調査を行うことになりました。
そのうえで専門家会議は、現時点では明確な因果関係は認められないとして、接種を継続することを決めました。
会議では、現在のワクチンに切り替えられた3年前から、接種後に脳炎などの重い症状が出た事例が19例あったことも報告されましたが、いずれも現段階では明確な因果関係は認めらないとして、さらに調査することになりました。
専門家会議では、年内に改めて会議を開き検証を進めることにしています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|