2日目、スコアを4つ伸ばして通算6アンダー単独2位に立った森田理香子
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ミズノクラシック<第2日>
▽3日、三重県・近鉄賢島CC(6506ヤード、パー72)▽晴れ、気温14・8度、風速3・6メートル▽賞金総額120万ドル、優勝18万ドル▽79選手(米ツアー44人、日本ツアー35人)▽観衆5106人
前日9位の森田理香子(22)=リコー=が13番で、ツアー最多タイ記録となる今季9つ目のイーグルを奪取した。終盤に3ボギーをたたいたが、5バーディーも奪い68、通算6アンダーに伸ばして単独2位に浮上した。首位のイ・ボミ(韓国)とは4打差。最終日は、師匠・岡本綾子(61)=ダイワボウホールディングス=の目の前で大逆転Vを実現する。
9月の日本女子プロ選手権初日16番以来、実に22ラウンドぶり。「イーグル、取れました〜!」と森田がはにかんだ。13番、495ヤードのパー5で300ヤードをかっ飛ばし、第2打を5番アイアンでピンそば2・5メートルにつけた。「狙ったところに出たし、当たりもよかった。あと1つで記録に並ぶって聞いてから意識はしてたんですけど、全然チャンスが来なかった。絶対入れようと思いました」。きっちり沈めて、96年に福嶋晃子が記録した年間9イーグルのツアー記録に並んだ。
前半に3バーディーを奪い、11、12番でも連続バーディー。このイーグルでいったんは首位に躍り出たが、14、16、17番をボギーにして4打差2位での最終日。「前半からショットは曲がっててラフから打つ回数が多かった。終盤はしのぎきれなかった。でも先週まで苦しんでたパッティングはよくなった」。この大会、テレビ解説で会場に常駐する綾子師匠に「ストローク時に、目玉がパターヘッドを追ってしまってる。動かさないように」とアドバイスを受けてパッティングが安定したという。
9月ミヤギテレビ杯ダンロップ以来の通算3勝目は師匠の目の前で実現したい。「今まで2回は見せられなかったから…。岡本さんに見られているところで勝ちたいんです」。米ツアーで17勝、87年賞金女王に輝いた師匠の背中を追いかける22歳。「4打差は大きいけどイーグル取ればすぐですからね」。米ツアー競技初Vを手にすれば、遠くに今季賞金女王の座も見えてくる。 (月橋文美)
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